自転車のサドルを送ってくれたあの町へ
ふるさと納税で自治体に寄付をすると「お礼品」としていろいろなものが送られてくる。僕は今年、愛知県岩倉市に寄付をして自転車のサドルをもらった(その様子はこちらの記事で)。
ふるさと納税は好きな自治体に寄付できる制度なのだけれど、送られてくるお礼品もまた大きな魅力である。この記事は東急ふるさとパレットの広告記事なので、今年のふるさと納税がまだの人はいそいでふるさとパレットをご覧ください。今年の分は12月いっぱいです。
で、サドルだ
でもよく考えると寄付のお礼がサドルっておかしくないか。気になったのでお礼品を送ってくれた岩倉市に行ってみた。
僕は愛知県出身なのだけれど、岩倉市に訪れるのは初めてだと思う。巨大なピラミッドがあるわけでも日本一高いバンジージャンプができるわけでもない、言ってしまえば堅実な地方都市である。
そんな岩倉市に僕は寄付をした。なぜかというと地元が愛知だからというのが3割、残り7割はお礼品が自転車のサドルでそれが欲しかったから。つまり正直なところもともと岩倉市に強い思い入れがあったわけではないのだ。
しかし、である。寄付をしたあとに実際にその自治体に行ってみると、これがちょっと見え方が変わることに気づいた。
なんというか、どれもこれも自分の寄付が役に立っているような気がしてくるのだ。
寄付をすると町の見え方が変わる
岩倉駅の近くには気持ちのいい広さの公園があって、たくさんの子どもたちが元気に遊んでいた。
まったく知らない子どもたちのはずなのに、ふるさと納税をしたことで大きな意味で親になったような、そんな錯綜した気分になる。
僕がふるさと納税した金額は言ってしまえばたいした額ではない。しかしゼロでもないのだ。ということは、である。あの寄付のほんの一部のさらにその一部が、この公園やさっきの花壇に還元されていて、それを市民のみなさんが享受していてもおかしくないのだ。
僕は今年はじめてふるさと納税をしてみたのだけれど、まさかこんな気分になるとは思わなかった。
お礼品の自転車のサドルは岩倉市にある一企業が販売している商品らしいのだけれど、それをきっかけにふるさと納税することで、これまで行ったこともなかった自治体に興味を持ったし応援したくなった。つまり自分事に感じられるのだ。
次は形状記憶合金を送ってくれた自治体に行ってきました。