広告企画 2020年12月14日

ふるさと納税でもらった泡盛はボトルが手作りでした

宮古島へはライター西村さんに行ってきてもらった。というわけでこのページは西村さんにレポートお願いします。

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このページのライター

西村まさゆき

鳥取県出身。東京都中央区在住。フリーライター(自称)。境界や境目がとてもきになる。尊敬する人はバッハ。 


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 宮古島まもる君ボトルの中にはさとうきび畑を駆け抜ける風のような泡盛が入っていた

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宮古島まもるくん(宮古島たくまくん)

高級食肉や貴重な食材などの名産品が多いふるさと納税返礼品のなかでも、突出したイロモノ感がただようのは「宮古島まもる君ボトル」だろう。

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これ。

宮古島まもる君ボトルは、真っ白な顔の警官の人形である。その中に、泡盛が入っている。

わかるようでわからない。いろいろとどういうことか確認したくなる部分が多い。

宮古島まもる君の泡盛はどんなところで作られているのだろうか、見に行ってみた。

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「宮古島まもる君」だらけ

まずは「宮古島まもる君」とはなにか。これを説明しておかなければならないだろう。

宮古島まもる君については、デイリーポータルZでは10年以上前に(宮古島の宮古島まもる君)取り上げているけれど、いまいちど、おさらいしておきたい。

宮古島まもる君は、沖縄県宮古島市の宮古島島内の各所に設置された、交通安全を啓発するための人形のことだ。

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伊良部島の宮古島まもる君(たかや君)

ほぼ等身大だが、黄色の台の上に乗っているので、近寄ると見上げる感じになる。

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でかい。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、マスクを着用している

まもるくんの人気ぶりはすさまじい。

今回、ぼくは下地島空港を利用して宮古島に行ったのだが、空港に到着した瞬間にまもる君のポスターがお出迎えしてくれた。

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いきなりまもる君

飛行機を降りて、手荷物受取カウンターに向かう途中に横断幕。そして、手荷物の出てくる回転寿司みたいなやつのところにのぼり旗。

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またまた、まもる君。

バスにのって、ホテルに向かう途中で本物まもる君を2体を発見。宮古島におけるまもる君の存在感は想像以上のものがある。

宮古島まもる君のお土産もかなりあるという話を聞くので、お土産屋さんをのぞいてみたところ、ものすごい種類のまもる君グッズがあった。

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グッズの種類がすごい

泡盛の入ったボトルだけでなく、キーホルダー、鉛筆、クリアファイル、小さい置物など、まもる君への熱の入れようは半端ではない。

お土産屋さんのおばちゃんに「まもる君グッズめちゃくちゃありますね、いつ頃からこんなに増えたんですか?」ときいたところ「んー、10年ぐらい前かな?」とざっくりしたお答えを頂いた。

宮古島まもる君、2010(平成22)年に立体商標登録されており、だいたい10年ぐらい前からグッズが増え始めたというのも納得できる。

さらにいえば、2011(平成23)年に商標郎録もされている。もっというと、宮古島まもる君の生年月日は1991(平成3)年8月5日(3、8、5でミヤコの語呂合わせ)で19歳。所属は宮古島地区交通安全協会兼宮古島警察署交通課職員であり、階級は巡査長。身長180センチメートルで、体重は5キロ(台風時の立番勤務のため、足に400キログラムのおもりを装着)で、趣味は人間観察、好きな言葉は「んーなしぃ、がんばらやー(みんなでがんばろうね)」である。

 

急に宮古島まもる君の個人情報に詳しくなったのは「宮古島まもる君ちんすこう」の箱に書いてあったからである。

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宮古島まもる君ちんすこう

ちんすこうの箱によると、まもる君は現在島内に19体が勤務しているという。1996(平成8)年に、宮古地区交通安全協会が宮古島島内5カ所に設置したのが始まりで、その後、最新クローン技術により兄弟が増え、現在では宮古島を中心に19体設置されているという。

前回、デイリーポータルZで宮古島まもる君を取材した2006年当時は、島では名前も知られてない程度の知名度であったけれど、いまや島のあらゆる場所にまもる君のポスターがベタベタと貼られている状況である。

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まもる君はどんなところにいるの?

宮古島まもる君はどんなところにいるのだろう。

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中休交差点のまもる君

島のちょうどまんなかあたりにある三叉路のまもる君だ。宮古島まもる君は、交通事故が多発している交差点や丁字路などに立っていることが多い。

こちらのまもる君の背後には宮古島の言葉で交通標語が書いてある。アガンニャなんで止まらんか? 翻訳が無いので正確な意味はわからないが、とにかく止まれという気持ちは伝わってくる。

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小学校をみつめるまもる君

こちらは、砂川小中学校の前で子供たちを見守るまもる君である。

足踏み台をみると、ここにも標語が書いてあった。

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アガンニャ止まらんか、交通安全ズミ

ここを見ると、アガンニャは「大変」であると書いてある。意訳すると、あら大変! みたいな感じの言葉なのだろう。

もう一つの交通安全ズミも味わい深い。ズミは最高とある。

ふつう、交通安全についておもいをめぐらすときは「大事なことだな」とか「気を引き締めて運転しよう」という真摯で謙虚な気持ちになることはあるけれど「交通安全最高!」という、ぶち上がる感じのテンションになることはあまりない。

しかし、まもる君はなるのである。なぜなら宮古警察署を父に、宮古地区交通安全協会を母に生まれた(ちんすこうの箱に書いてあった)、交通安全の申し子だから。そういうテンションになるのだ。

交通安全が最高。全くそのとおりだとおもう。

泡盛製造所を見に行きました。
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