ふるさと納税とは
ふるさと納税。これはざっくり言うと、どこかの自治体へ寄付をすると、来年払う税金が寄付した分だけ減額されるというもの。寄付をした自治体からは「お礼品」としてなにかいいものが送られてきたりする。
つまり寄付(善意)とお礼品(お得)とがセットになった制度なのだ。
毎年まわりの友だちや同僚がふるさと納税しているのを見ながら「自分には関係ないから」と思っていたみなさん。もしくは僕のようになんとなく面倒くさそうで見て見ぬふりをしていたみなさん。
今からでも遅くないので今年から始めてみませんか。僕はこの企画のためにはじめてのふるさと納税をしてみたら、見て見ぬふりしていた過去の自分を呪いましたよ。
※今回は東急グループが運営する「ふるさとパレット」というサイトからふるさと納税してみました。いろいろなサイトがあるけれど「ふるさとパレット」を使ってほしいのはこの記事がふるさとパレットの提供だからです。
以下、僕がはじめてふるさと納税をやってみた流れです。知ってる人は飛ばしてください。
ふるさと納税を使って自分がいくら寄付することができるかは収入額や家族構成なんかからだいたい計算できる。自分で計算するのは面倒なのでふるさとパレットみたいなサイトに必要事項を入力して計算してもらうのが楽だと思う。
次に納税先を選ぶ。ふるさと納税はこのステップが一番たのしい。
納税先は日本各地の自治体どこでもいい。寄付したいくらい思い入れのある自治体を選ぶのがもちろんいいのだけれど、そういった先が思いつかない場合は「お礼品」から選ぶのも手である。
お礼品は寄付にたいしてのあくまで「お礼」なのだけれど、もらえるものが何しろ魅力的なのだ。このお礼品選びこそがふるさと納税の醍醐味ともいえる。
だいたいはその自治体の名産品、たとえば野菜とかお米とか果物だとかが多いのだけれど、自転車のサドルだとかマットレスだとか、あまり関係のなさそうなものもあるので通販気分で眺めるだけでも楽しい。
僕はちょうど今乗っている自転車のサドルが硬くて尻が痛かったので、自転車のサドルをお礼品として送ってくれる愛知県岩倉市に寄付することに決めた。もちろん地元である愛知県に少しでも寄付したい、という気持ちもある。
これはネット通販で物を買ったことがある人ならばさほど苦労しないと思う。
寄付したい自治体やほしいお礼品を選んだら買い物かごに追加、カードで決済というおなじみの流れだ。寄付というよりネットで買い物をしている感じ。
しばらくすると寄付をありがとうございました!という手紙やメールとともにお礼品が送られてくる。うれしい!
寄付を終え、届いたお礼品に喜んでおしまいではいけない。寄付した金額分が来年の税金から控除される仕組みなので、その手続きが必要となる。
控除とか手続きとかにアレルギー反応をおぼえる人もいるかと思うけれど(僕です)、ふるさと納税ではそれほど難しくないので安心してほしい。
寄付をした自治体から税金控除のための書類が送られてくるので書いて出したらおしまいである(自分で確定申告してもいいみたいです)。不具合がなければ来年の税金が控除される。
これがふるさと納税である。
どうだ簡単だろう。こんな簡単なこと、どうしていままでやらなかったのか。手数料とちょっとした手続きだけで自転車のサドルが送られてくるのだ。やらない手はない。
お礼品のサドルを試す
さっそく送られてきたサドルで自転車に乗ってみたいと思う。お礼品を楽しむところまでがふるさと納税である。
無事に取り付けを終えたサドルの実力を試すため、ちょっとサイクリングに行ってきた。
実は僕は来年トライアスロンの大会に出ようと思って自転車を買って練習していたのだけれど、エントリーしていた大会自体がコロナの影響で中止となってしまったのだ。手元には自転車と尻の痛みだけが残った。
しかしおかげでこうしてふるさと納税をはじめられたので結果オーライと言いたい。
で、ふるさと納税でいただいたお礼品のサドルである。いつも走るコースを40キロほど漕いでみた。そしたらこれが
痛くないのだ。
お礼品のサドルは硬いようで柔らかいようで、それでいてちょっと硬くて、まるで尻がオーダーかけたかのようなフィット感だった。尻を点ではなく面でサポートしてくれるのはさすが形状記憶である。
よろこび勇んで帰路に付いた。
長く乗ると尻はしっかり痛くなったが、これはもう距離の問題だと思う。サドル悪くない僕が悪い、というかトライアスロンという競技が悪い。
ほかにもいろいろなところに寄付をしてお礼品をいただきたかったが、一人が寄付できる額は決まっている。そこで編集部のみんなに協力してもらい、ふるさと納税でいただいたお礼品を自慢しあう会を開催した。