特集 2019年4月18日

白いイヤホンをつけてないように見せたい

最近「Airpods」というイヤホンを買った。コードがなくて、iPhoneと繋げばすぐ音楽が聞けるもうそれは便利なやつだ。

ただ惜しい点が一つだけある。白しかないのだ。

髪が黒いので白が目立ち、つけてることがすぐにバレてしまう。もう少しさりげなくいたい日もある。どうにかならないか。

1990年沖縄生まれ。営業日のお昼休みに(ほぼ)毎日更新する「今日の休憩」というブログを運営しています。

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白のやつご紹介

今回どうにかしたいのはこれだ。

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いま、皆さんは「街で見た」か「私も持ってる」かどちらかの感想を抱いていると思います。

恥ずかしながら「みんなが持ってるやつでしょ」という大変しょうもない理由で買わずにいた。

ただ周りがずっと便利だ便利だ言うので買って見たらもう他に戻れないぐらい便利なやつだった。

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あまりに良すぎて「偏見は悪」という刺青を体に彫ろうかと思うぐらい反省した。

いまでは大好きな物の一つだが、ただひとつ悲しいのが

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この他を寄せ付けないホワイトな存在感である。
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特に私は髪が短いので「あ、この人いまイヤホンしてる」が黒イヤホンの人らに比べてはげしめにバレてしまう。

街を歩く時は全然いい。なんならおしゃれなので見せていきたい。

ただ、仕事場や人がいる場で「イヤホンつけてます」感が出すぎると「感じ悪いかな…?」と不安になる。

気が小さいので、なるべくさりげなく装着したい時があるのだ。

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肌に溶け込ませてみるのはどうか

耳にぶら下がるような形なので、肌色で覆ってあげれば耳〜顔と同化しバレにくいのではと考えた。

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百均で買った夫人靴下。見えても素足っぽく見えるやつ。
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底以外の肌っぽい部分を抽出して
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イヤホンに巻きます。手の色と違いすぎてもう憂鬱である。
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着用してみました。存在感はしっかり減った!
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通常と比較してみたの図。

存在感は減って、見た目の印象がやわらかくなった。また、外側の肌触りもいい。

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内側はテープで仮止めだったので最悪だった。
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おとなしく黒にする

「すぐに解決してやる」ぐらいの気持ちで肌色からスタートしたが、純粋に黒色にしてみようと気持ちを改めることにした。

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マスキングテープを
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巻く。シンプルすぎて怖い。
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装着してみる。きっと類似商品があるだろう、と思うぐらい普通だ。
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比較する。「黒出してほしい……」という消費者アンケートのような気持ちになってきた。黒いいじゃん、さりげないじゃん…。

しかし、黒を出さないのはきっとアップルさんの長年蓄積された美学的な何かがあるのだろう。

そしてその美学は、私が願う「他人に感じ悪く見られたくない」という小さい器には入りきらないほどの神聖なやつだと思う。

「法人の美意識を変えてまで黒が欲しいか?」と問われたら「気にせずがんばってください」としか言いようがない。少し脱線してきた。

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髪に溶け込ませるのが一番バレないのでは

と、うだうだ言ってきたが今回本当にやりたいのはここからである。

肌がダメなら「髪」と同化させるのが一番いいのではないか、という検証だ。

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「ダイソーなのに500円」のカテゴリに分類されるウィッグ。
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その一部だけをきれいに掴み
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よい長さに切り取ります。
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イヤホンカバーをつけて
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棒の部分をマスキングテープでくるみ土台にします。
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先ほどの髪の毛をつけました。忍び寄る不安。
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装着!ん…?
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どちらかというと「耳毛」の類になってしまった。でも色はあってる!
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しかもマスキングテープで止めたのでつけ心地が最低だ。
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より髪の毛に近づけるために

作って見てわかった改良すべき点を直していく。

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マスキングテープはダメなのでしっかりグルーガンで固定する。
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髪の毛は一気につけるのではなく小分けにして3連で接着した。これでつけてみる。
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ふつうの状態と比較してみた。開発者も右を見て「Airpodsだ」とは思わないだろう。

それでは装着していきます。

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え!めちゃくちゃなじんだ!わかるだろうか。もう少し髪を下ろして見ると
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もう本人ですら肉眼ではわからないレベルになった。これならさりげないぞ!!
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人に見てバレないか判定してもらおう

とてもいいものができた。早速出社して感想をきいてみよう。

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ちなみに装着したのがこれである。もう本当に自分でもわからない。

後輩を呼び出し「今日のわたしにおかしいところはあるか」と聞いた。

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「え…おかしいところ…?顔周りで?え?あ!わかった!」やばい、もうバレたのか。
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「アイラインし忘れたでしょぉ〜〜」違うし、いきなりそんな歌舞伎町でお店やってる人みたいな反応されても困る。
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服があざやかな上司もやってきた。「え…本当にわからないな」「わからないですよね」いいぞ。さあタネ明かしだ。
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なんと私はいま喋りながら…ずっと音楽を聞いていました!!
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「えっ…」「は…?」「なにこれセミ…?」「こんなに溶け込むもん?」「本当に気づかなかった」軽くパニックになっている。

髪色が同じ分、本当にわからないらしい。髪つけただけでここまでカモフラージュされるのかとマシンガンのように感想を喋っている。

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「つけてみたい」といった上司。異国の耳毛すごい人みたいにしかならない。ある程度の髪の長さは必要みたいだ。
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「ぼくもつけます」と後輩。
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もみあげさえあればまあまあ馴染むようだ。すごい!
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ただやっぱり側面から見ると終わる。髪が耳より短い人には効果がないみたいだ。

髪の毛カバーの商品化、どうでしょうか

考えたはいいものの、本当にできるかな、ボツかもなアハハと思っていたらとてもうまくいってしまった。しかもこんなに巻いたのに音がちゃんと聞こえて、操作も反応するのでおかしい。本当に困った人は作って見てください。
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手作りだと本当にガサガサになる。のでやっぱり白でいい…となります。
 
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