2023年版パキスタン式フルマトンロースト会
関東平野の某所にある会場に到着すると、主催者所有の広大な敷地の一角に穴が掘られていた。
どうやらこの穴の中に火を入れて、そこでマトンを焼くスタイルのようだ。



そして厨房エリアでは、マトンがまるごと流水解凍されていた。
最近は大きめのハラールショップ(イスラム教徒向けの食材屋)が増えたので、こういうものも買おうと思えば買えるらしい。普通の人は買おうと思わないだろうけど。

調理を担当するのは、以前に「インドのフカフカしたパン、パロッタが好き過ぎて作りたい」でお世話になった、茨城県古河市にあるSANJAY PARCEL FOOD SHOP(南インド弁当屋)の鹿島さんだ。

茹でたライスを詰め込んで丸焼きにする
一口にパキスタン式フルマトンローストといっても、その方法は地域や流派によって様々だ。知らないけど。
今回は全体にスパイスを塗り込んで、そのお腹に茹でた米を詰め込み、バナナの葉っぱで包んで焼くという方式が採用された。
まだ私が経験したことのない異国のお祭りっぽい雰囲気が漂いまくる。






このアルミホイルで包まれたマトンを、焼き芋でも焼くかのように炭火の上にドーンと置き、さらに上からも炭火を被せて、フタをして蒸し焼きにするのである。
この豪快な方法で、マトンが焦げすぎることなく、程よく中心まで焼けるのだろうか。ここにいる全員がそう思っている。
鹿島さんも不治野夫妻も、このサイズの丸焼きは初めてなので、正解がわからずにやっている。だからこそ最高に楽しいのだ。






焼ける間にお腹がいっぱいになってしまう
マトンが焼けるのを待つ間、鹿島さんがテキパキと作ってくれたおいしいインド料理や、不治野夫妻の育てた新鮮な野菜をいただく。
マトンはイベントの主役ではあるのだが、食事としての主役をマトンだけに任せるのは不安が大きいすぎるため、マトン抜きでも十分お腹いっぱいになるボリュームが用意されていた。





