特集 2024年5月28日

羊の丸焼き(パキスタン式フルマトンロースト会)に参加した

マトン、焼けたでしょうか

マトンを焼き始めて一時間半後、前回の反省を生かして焦げてしまう前に早めのチェックをしようと、トタンの蓋を外してみるがアルミホイルで包まれた肉塊の中身は謎。

この雰囲気だと生焼けっぽいけれど、とりあえず厨房スペースに移動させて、カバーを外してみる。

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今度こそ完璧なはず。
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アルミホイルで包むと焼き色が見えないのが難点ですね。
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見守る全員がまだ生だろうなとは思いつつ、アルミホイルをオープン。
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やっぱり全然焼けてない!

アルミホイルの下は、一切焦げ目のついていない褐色の肌だった。

明らかに生焼けではあるが、炭火の遠赤外線の効果でそこそこ温まってはいる。ちなみに温度計を差し込んだら42度と、ちょっと熱めの人肌くらいだった。まだまだ加熱が必要である。

ここから先は主催者のアドリブ力が試されるところ。どうするだろうと見守っていたら、これをこのまま直火で焼き直すことで、表面はこんがり、中はふんわりという最高の焼き加減を実現させるという作戦が選ばれた。

ということで、炭火の上に戻される裸のマトン。

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燃え尽きつつある火が程良い弱火になっているのがポイント。
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またフタをして蒸し焼きにする。
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途中で一度ひっくり返した。
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おいしく焼けました

こうして焼きあがったパキスタン式フルマトンロースト2024年版がこちらである。

ドーン!

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これぞ完璧な焼き加減なのでは。パキスタン式というか、もはや鹿島&不治野式ローストである。
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記念写真。
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素晴らしい焼き色がついた。

これは結果論となるのだが、最初にバナナの葉とアルミホイルでしっかりと包んだ状態で蒸し焼きにして、仕上げに表面を直火で炙ることで香ばしさを加えるという流れは、羊の丸焼きにおける最適解だったのでは。

ただ今回は中心部分が生焼けだったので、最初の蒸し焼きの時間をもう少し長くして、しっかり芯温を上げてから表面を焼けば、さらに完璧だったかも。

いやでもこの焼き具合だからこそ、表面部分も肉汁を保ったジューシーな仕上がりとなったし、生焼け部分は改めて焼き直せばいいのだから、これで大成功なのだろう。

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香ばしく焼けている!
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ウエディングケーキのように食べさせ合う二人。
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ジューシーでうまい!
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マトンの中には、こぼれやすい米ではなく丸鶏が3羽入っていた。マトリョーシカならぬマトンリョーシカである。これは完全に生焼けだったので唐揚げにされた。
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マトンの肉汁をまとった丸鶏の唐揚げがうまいんですよ。
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中心の生焼け部分は焼いて食べればいいじゃない。
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晴れてよかった。

羊の丸焼きは最高にテンションが上がるイベントだ。自分で主催する勇気も場所も技量もないけれど。

不治野夫妻は来年もまたやると張り切っていたので、更なる進化を遂げた2025年版の丸焼きを今から楽しみにしている。

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