本当の流し撮りがしたい
「流し撮り」は、動くものを撮るときにカメラごと振って背景を流す写真のテクニックである。
うまく決まると下のような速度感のある写真を撮ることができる。
上のような記事を書いておいてあれだが、僕はかねてよりこの「流し撮り」という言葉には疑問を持っていた。これは「背景流し撮り」であって本当の意味での「流し撮り」ではないのではないか、と。
つまり、流し撮りというからには流しながら撮らなきゃいけないと思うのだ。
何を?カメラを。どこに?川に、である。
この時点で半分くらいの賢明な読者が席を立った音がしたが、半分残っていれば御の字である。好奇心の館へようこそ。今日はみんなといっしょにカメラを川に流すよ。
とはいえこんな思い付きの撮影のため、大好きなカメラやスマホを川に流すのはちょっと怖い。この企画に最適な中古スマホをゲオに買いに行くことにした。そう、この企画はなんとゲオの広告企画なのだ。
ゲオで中古スマホを買う
というわけで僕は今、ゲオモバイル池袋北口店へ来ている。
話は2年前に戻る。
今回と同じくゲオの記事を書くため、僕は自分のスマホをゲオで買い替えたのだ。
あれから2年。僕の目の前には当時と同じ光景が広がっている。なんだこの輪廻。僕はゲオの記事を書くたびにスマホを買い替える運命にあるのだろうか。
2年前にゲオで買った中古スマホは、僕がしばらく使った後に高校生の娘の手にわたり、つい最近まで愛用されてきた。かなり使い込んだようだが、最初から気兼ねなく使える中古スマホは、娘にとっても最高のパートナーだったに違いない。
今回はゲオモバイル池袋北口店で店長さんに事情を説明して、この企画に最適と思われる中古スマホを探してもらった。
店長さんいわく、最近のスマホは防水機能が強化されているので、ある程度なら水に濡れても大丈夫でしょうとのこと。
写真や動画の綺麗さは毎年進化しているが、逆に少し前のスマホの、写りすぎない感じがいいのだといって、カメラ目的で中古スマホを買っていく若者もいるのだとか。
なるほど。なんでもかんでも最新がいいってわけじゃないんだな。
僕も自分のスマホにくわえて、撮影専用のスマホを買って2台持ちすることにした。
入店して買うまで15分くらいだった。速い。
中古スマホはある意味出会いなので、入荷待ちしたり予約したりする手間がないのだ。こういう生き方の方が性に合っているなと思った。また2年後にゲオで中古スマホを買うのかもしれない。