小出し記事 2021年1月18日

型抜きをズルせずマスターしたい!~人生初の型抜き成功~

型抜きをマスターするため、Amazonで200枚の型抜きを購入した。そして、一枚一枚の挑戦をエクセルで記録することにし、大いなる旅路の第一歩を歩み始めたのであった。

1992年三重生まれ、会社員。ゆるくまじめに過ごしています。ものすごく暇なときにへんな曲とへんなゲームを作ります。

前の記事:型抜きをズルせずマスターしたい!~はじめの一歩~

> 個人サイト ほりげー

小出し記事「型抜きをズルせずマスターしたい!」
ライター:ほり

第一回:始まりは居酒屋での敗北だった
第二回:はじめの一歩
第三回:人生初の型抜き成功
第四回:かなり上達した
第五回:悟りの境地

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型抜きをマスターします。

この連載では、居酒屋の型抜きを成功することを最終目標に定め、ひたすら型抜きを練習しマスターする。

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左が「易しいタイプ」で、右が「難しいタイプ」。まずは易しいタイプに挑戦します。

「どの一枚も無駄にしない。」そんな思いからすべての試行をエクセルに記録する。記念すべき最初の挑戦はこちら。

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あちゃ~。
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「緊張感がなく2手目で死んだ。常に100円がかかっていると思え。」

ここまでコツを一切調べずにスタートしてしまったので、まだ精神論しかいうことがない。ここから一個ずつ技術を身に着けていきます。

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溝を掘ればいいのではないか?

型抜きは溝に沿って型を抜くスポーツである。(ここでは遊びではなくスポーツだと言わせてください。)であれば、溝が大事なので、溝を掘っていけばいいのでは?これが最初の作戦である。

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続いての対戦相手は、風鈴……?

風鈴と言ったが、風鈴じゃない気もする。考えてもきりがないのであまり気にしないことにする。さて、最初の作戦。溝を掘って深くしながら進めます。

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いいですねえ。
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すんっ……。

本当に「すんっ……」という感じで突然割れる。失敗。くびれは難しいなぁ。

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「ある程度くびれに近づいたら反対側から攻めたほうが良さそう」試行錯誤しています。
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余白を外側から削って行く作戦。

続いては、「余白を外側から削って行く作戦」である。先ほどの作戦と相反する作戦だ。一つのやり方に固執してしまうと局所最適解に陥ってしまう可能性があるので、まずは手広くやり方を模索したい。

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続いてはこいつ。おっ。居酒屋で遭遇したものと同じだ。突然のリベンジマッチ。

全ては連載の第1回でこのシャンプーボトルに敗戦したのが事の発端だった。対戦よろしくお願いします。

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途中経過。いきなり溝を掘るのではなく、外側からじわじわ攻めているのが分かりますでしょうか?

直感だが、「余白を外側から削って行く作戦」はかなり有効だと感じた。かなり制御が効く気がする。

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あっ……。

しかし結局、失敗してしまった。その理由が悲しい。型の上にたまった粉を手で払ったときに負荷がかかってしまったのだ。このような惨劇を二度と繰り返さないため、今後、粉がたまった際は息を吹きかけることにした。

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このシャンプーボトルはフーフーメソッド(息を吹きかけることで粉を取り除く方法)発案のための尊い犠牲となったのだ。
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インターネットの力を借ります。

いよいよ焦ってきた。いっこうに成功する気配がない。探偵ナイトスクープなら探偵が匙を投げて専門家が登場するタイミングだ。しかし探偵ナイトスクープではないのでここはインターネットの力を借りる。

多くの攻略サイトが見つかったが、特に、「これだけ知っていれば戦える!型抜き攻略法」という記事の「指で割る」という方法に注目。大まかな部分は指で割って余白を取り除く。

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誰がどうみても飛行機だ。
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右下の部分、画びょうを使わず指で行けた。

指で割る作戦は、使いどころによってはかなり有効だ。画びょうほどの精度は出ないが、大幅な時間の短縮になる。そうすると、後半まで集中力を持続させることができるのでかなり強い。なぜなら型抜きはメンタルのスポーツなのだから……。

いいぞ!インターネットの力!

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どうして……。
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悲しみのあまり折れた部分の幅を測定するなどした。6.34mmと表示された。
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茶色は指で割った箇所。凹みをどう攻めるかという新たな課題に直面。手前から少しずつ削って行ったほうが良さそうだ。

敗因は凹みの対処方法である。何となく浮かんだ解決策と合わせて図で説明させてください。

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型側が凹んでいるような箇所は、凹みの手前側(余白側)から少しずつ削って行くとよい。

今までは凹みの奥側の溝に画びょうを刺していたが、「余白を外側から削る」はどうやら正しいようなので手前側から削って行ったほうが良さそうだ。しかしまだ現時点では仮説にすぎない。

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濡らすのはズルじゃないことにします。

引き続き、インターネットで得た知見を試してみる。続いて注目するのは、「濡らす」という技だ。こちらの記事に載っていた。

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おさかな。

明らかな余白を指で取り除いたのち、ウェットティッシュで濡らします。

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ウェットティッシュのおふとんに入るおさかな。

こうすることで、型が湿り、制御が効きやすくなる。これはズルなのか微妙なところだが、今回はあくまでも「居酒屋で型抜きに成功する」を最終目標としているため、濡らすのはアリとさせていただきたい。居酒屋にはおしぼりがあるので、それを使って濡らすのは不自然な行為ではないし、居酒屋の型抜きの案内に「濡らしてはならない」と書いてなかった。(屋台で型抜きをやる場合は濡らすのNGの店もあるそうなので、各自ルールに従ってください。)

さらに今回は画びょうを刺す角度にも注目。

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垂直刺し or 45度刺し

いままで意識してこなかったが、机と垂直に刺すのと45度の傾きで刺すのでは、型の削れ具合に違いがある。どの角度が一番いいのかは今のところ不明だが、とりあえず45度で刺すことにした。

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これまでのノウハウを総動員する。余白を削り、凹みは手前から削る。そして何よりも気持ちが大事。落ち着いて……。
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うおおおおおおおおおお!できた!!!!!!!!!!

突然の成功だった。人生初の型抜き成功だ。やった~。ここまでやってきたことは間違ってなかったんだ。

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忘れないうちに攻略方法を書き留める。削る順番も大事な気がしたので順番も書いた。

ついに初めての成功である。まだ「型抜きマスター」には程遠い。ポケモンでいえば最初のポケモンをゲットした段階である。しかし、やるたびにノウハウが蓄積されていく。学習初期特有の急な成長だ。

現時点での型抜き攻略ノウハウを記しておく。ただし、あくまでも暫定版であり、今後試行錯誤する中で書き変わる可能性はある。 

型抜きノウハウ(暫定版)

  • 「溝を掘る」のではなく、「余白を削る」
  • 特に凹みは手前から少しずつ削る
  • 粉を手で払うな。フーフーメソッド。
  • 最初は大まかな余白を指で割ると時短になる
  • ウェットティッシュで濡らすと制御しやすい
  • 画びょうを指す角度は45度 (※更なる検討が必要)
  • とにかく気持ち。型抜きはメンタルのスポーツ。

ここまで5回練習して、成功は1回。型抜きのさらなる追究は続く……。 

小出し記事「型抜きをズルせずマスターしたい!」
ライター:ほり

第一回:始まりは居酒屋での敗北だった
第二回:はじめの一歩
第三回:人生初の型抜き成功
第四回:かなり上達した
第五回:悟りの境地

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