広告企画 2020年2月20日

3億年のカルストと123基の鳥居~地元の人頼りの旅in山口県~

山口すげー。

準備をせずにいきなり現地に行き、地元の人に頼りまくって旅をする企画。

今回は山口県です。

行くまでは下関のフグと秋吉台くらいしかイメージできていなかったんですが、いま写真を見返していて山口にすごさを再確認しています。すごいぞ、山口は。

 

 

※これまでいろいろな場所で取材をした記事を読めば誰もが知ったかぶりできるはず。「知ったかぶり47」は、デイリーポータルZと地元のしごとに詳しいイーアイデムとのコラボ企画です。

行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。愛知県出身。むかない安藤。(動画インタビュー)

前の記事:火星で育てるならじゃがいもよりきのこ~きのこ撮影の達人と行くきのこ探し~

> 個人サイト むかない安藤 Twitter

はじまりは雨

東京から山口まで、新幹線で行くと6時間である。僕は新幹線が好きなので遠ければ遠い方がいい!むしろもっと乗っていたい!と思っていた。

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出発時。元気いっぱいである。

出発してから2時間ほど仕事をして、1時間ほど本を読んだと思う。

あと3時間あるのか。

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5時間くらい経過した頃。別人のようなテンションである。

さすがに飽きた。

特に何をしているわけでもないのだけれど、人間は時速200キロで移動するだけでもしかしたら体から何かが漏れていくのかもしれない。

新山口に着いてさらに在来線に乗り換える。久しぶりに出た外は雨が降っていた。

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しかもけっこう土砂降りである。

品川を午後3時に出て、山口に着いたのが9時。変なテンションになるかと思ったが、それは岡山くらいでやって来て、もうとっくに過ぎて今は冷静そのものである。早くホテルで横になりたい。

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移動しただけなのに達成感が半端ない。

というわけで地元の人に頼りきる旅、山口編がスタートした。

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山口駅も土砂降りでした。

思い起こせば今日は都内でお昼ごはんを食べた後、新幹線でサンドイッチを食べてコーヒーを飲んだきりなのだ。寝る前に何か食べたい。

ずぶぬれになりながらたどり着いた(傘持ってないから)ホテルのフロントで近くに美味しいお店がないか聞いてみた。

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そしたら第一声が「近くではありませんが」だった。

15分くらい歩いたところに居酒屋があるので、この時間で開いてるのはそこですかねー、という。

そんなわけないでしょう!商店街があるって書いてあるじゃないか。たぶん僕はこの時すごい形相をしていたと思う。

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商店街はあった。しかし夜だから終わっていた。

商店街はほぼ閉まっていた。さすが地元の人である、良く知っている。

おとなしく15分歩いて(実際は25分くらい歩いた)ホテルで勧めてもらった居酒屋に向かった。で、たどり着いたのがこのお店である。

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宮沢賢治の小説に出てくるお店だ。

雨の暗闇にぽつんと明かりが見える。近づいてみるとどうやらこれがホテルで教えてもらったお店らしい。

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うかつに入ると山猫に食べられます、みたいなお店ではなさそう。

メニューを見る限り美味しそうなお店である。足元からじわじわとやる気が戻りつつあるのを感じた。そうだ、今回、山口に来るにあたりどうしても食べたかったものがあるのだ。

フグが食べたい

山口に来たら食べたかったもの、それはフグである。

山口初心者の意見として、山口といえばフグかカルスト台地ではないだろうか。正直カルストもフグも話にしか聞いたことがないのだ。今回食べずにいつ食べるのか。

メニューを見るとあるじゃないか。

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ふく唐揚。これで服の唐揚が出てきたら訴訟に持ち込みたい。

入ったお店「あかぎ」は満席だった。

たぶんみんな地元の人なんだろう、大将を交えて釣りの話をしている。僕も話に加わりたかったけど、内容が高度すぎて入り込む余地がなかった。生まれながらの人見知りは疲れた頃に顔を出すのだ。

山口の方言を乗り越えて、できる限り理解した内容が以下である。

・釣りは下手な人ほど仕掛けや道具にこだわる
・いまや釣りは情報戦だ
・お前が釣ったのはそれはウミヘビだ

へー!で、そのウミヘビどうしたんすか!って聞きたかったけど、みんなかなり酔ってテンションが高かったのでまずは追いつく必要があると思い、僕も大将に聞いておすすめの日本酒をもらった。「貴」というお酒だった。

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うまい。

大将に「日本酒は飲める方ですか?」と聞かれたので、本当はほとんど飲んだことがないし知識も一切ないのに、「ええまあ少しは」なんて見栄を張ったところ「じゃあこれだ!」と言われて出してもらったのがこの「貴」というお酒である。

あいにく日本酒を表現する言葉を持ち合わせていないのだけれど、付き出しのアジの南蛮漬けを食べながら飲むと甘酢がきゅっと倍くらい美味しくなる。

鼻に抜ける香りをずっと味わっていたくてふがふがやっているところに、不意に香ばしい香りが飛び込んできた。一緒に注文していたフグのからあげがやってきたのだ。

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ばーん。
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じゃーん。

これは美味しかったですよ。

食感と脂の感じがケンタッキー・フライドチキンみたいなのだ。ぷりぷりジューシー。たぶん目をつぶって食べたら鶏のから揚げかと思うだろう。それでいて味はたんぱく。いくらでも食べられる。

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いきなりとてつもなく美味いものを引いてしまった。

カウンターで日本酒とフグの唐揚を食べていたのを認められたのか、このあと少しだけ常連客の会話に混じることができた。といっても僕は「すごいっすね!」くらいしか言ってないけど。

ここで分かったことは、山口の人はとにかく男女問わず日本酒をすごい飲む、ということだ。あと全員釣りが好き。

お客さんが明日も釣りに行くと言って一人また一人帰っていくので、僕も10時過ぎにホテルに帰ってフグの唐揚の夢を見ながら死んだように寝た。

 

次は山口の生ういろうを!
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