座間のひまわり畑がすごい
神奈川県座間市に広大なひまわり畑があるという。
Instagramなんかで見たことがある人もいるんじゃないだろうか。一面のひまわり畑のど真ん中で、僕も映え倒した写真を撮ってみたい。
情報を聞いてからずっとそう思っていたのだけれど、これまでどうにも満開の時期に訪れることができなかったのだ。
今年こそは、と思いチャリで来た。
訪れたのはお盆やすみ明けの平日午前中である。いまならまだひまわりも咲いているだろうと思って来たのだけれど、駐車場はすでにまばらだった。もしかして今年も機を逃したのだろうか。
それでも駐車場からひまわり畑へと向かう人の列があったのでそれに沿って歩いていくと、目の前に背筋が凍る光景が広がっていた。
覚悟して見てほしい。
時期を過ぎたひまわり畑がこわい
ひまわりというと黄色い花というイメージを持っている人が多いと思うが、この日僕が見たひまわりは黒かった。黒いひまわりが一斉にうつむきながら襲い掛かってくるのだ。これは怖い。
完全に時期を逃していました
結論から言うと今年も完全に時期を逃していたのだった。1時間半かけてチャリで来たのに、である。途中コンビニでアイス2回食べたからそれはまあいい。
しらべると(先に調べろや)座間のひまわりが見ごろなのは8月前半なのだとか。一週間遅かったわけだ。逆に言うと一週間遅かっただけでこの地獄みたいな風景が見られるというのもまた情報である。
おかげで完全にポストアポカリプス(一度人類が滅びた後の世界)である。
とはいえ場所によってはまだ黄色が残っている畑もあった。残ってはいるが、やはりひまわりはうつむき加減だった。
ひまわり畑には歩いてまわることができる歩道が整備されており、おそらく先週まではここで多くの観光客が映える写真を撮りたおしていたのだろうことがうかがえた。
畑のまんなかには鐘が吊るされていたであろうフレームが、絶滅した人類の記憶のごとく残されていた。
若干うつむき加減ではあるものの、まだ咲いているひまわりもあるので、時期を逃しちゃったという僕みたいな人も、周囲を歩き回ってギリギリ映える写真が撮れる場所を探してみてほしい。座間のひまわり畑はそのくらい広大な敷地なのである。
一週間が運命の分かれ道
座間のひまわり畑は広大な敷地に大量のひまわりが植えられているので、シーズンばっちりな時に行けば見ごたえはとんでもないことになるのだろう。来年こそはど真ん中に乗り込みたいと思う。
しかし、盛りを過ぎたひまわり畑の恐ろしさを体感できたのもよかった。無常観を味わいたいなら少しシーズンを過ぎたあたりがおすすめです。空いてるし。
ここから
会員特典コンテンツです
この先は「デイリーポータルZをはげます会」会員向けの有料コンテンツです。会員になるとごらんいただけます。


