特集 2023年11月16日

「健康診断で聴力検査をする人」の仮装(音付き)

今年の地味ハロウィンの仮装はこれです。

健康診断で悪い結果が出るのはいやだけど、あの非日常な感じは好きだ。

体のさまざまな部分を調べるために、こんなにもバリエーション豊かな検査方法があるのだなと感心する。

そんななかで聴力検査は気になるもののひとつだ。
いつでもどこでも聴力検査をしている人みたいになれたら、なんとなくいい気がした。
地味ハロウィンもあったしさ。

1987年兵庫生まれ。会社員のかたわら、むだなものを作る活動をしています。難しい名字のせいで、家族が偽名で飲食店の予約をするのが悩みです。(動画インタビュー

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聴力を検査したい

以前にバリウム検査が好きすぎて体験する装置を作った。

僕の変態性が出たと言われた記事なので江ノ島さんのサイドストーリー記事も含めて見てほしいが、そのときにちゃんとした検査着を買ったのだ。

これ、先の記事のためだけに使うのはもったいないので今年の地味ハロウィンの仮装に使えないか考えていた。

そうしたら、「健康診断で聴力検査をする人」という案が脳内に降りてきたのだ。

こういう検査、しますよね。

ヘッドホンをして防音ブースに入り、高音と低音の「ピー」という音が聞こえたら手持ちのボタンを押すという検査だ。

最近リモート会議用のブースが駅などに置かれているが、あれを目にすると「聴力検査みたいだな」と思ってしまう。

こういうやつ。ヒトカラ用ブースも同じ気持ちになる。

防音ブースはさておき、キモとなるのはヘッドホンと手持ちのボタンだろう。
これがあれば聴力検査をしている人に見えるのではないか?

そう思って用意した結果がこちらである。

検査着も相まってばっちりではないだろうか。

ブースの中でそうしているように、所在なさげな視線をするのが自分なりのポイントだ。

そして、なんといっても重要なのはボタンである。

思わず押したくなるちょうど良い大きさ。

実はナースコールのボタンだ。モノタロウで2000円くらいで購入。
なんでも売っているぜ、モノタロウ!

それから、より健康診断っぽさを出すためにこちらも買った。

採血をしたときに貼られる絆創膏だ。
これを腕に貼るだけで、採血した気分になれる。おすすめです。
ちなみにパッケージに貼り方が書いてあったが、どんどんと貼っていけるように効率的な方法になっていた。普段では知り得ないノウハウを獲得した。

これで準備はばっちりだ!

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外へ繰り出そう、聴力を検査しながら

ということで外へ繰り出してみる。

検査着の上からパーカーだけかぶって外に出てみたが、意外と違和感がないのでは。

と思っていたが、撮影していた編集部橋田さんに「やっぱりパジャマ感ありますよ」と言われ吹き出した図。

編集部の裏の公園に着いたので準備をしたのだが、

病院から抜け出してきた人みたいになっている。

脱走の真偽はさておき。せっかく外に繰り出して撮影したので紹介します。

ポーズ的にはうまくいったが、ヘッドホンで小鳥のさえずりを聞いているのか?
木に寄り添う。自然界にあるものと押しボタンとの違和感がすごい。
いつかCDをリリースすることがあったら、こういう写真をジャケットにしようと思う。
たぬきに化かされて公園で健康診断をしている人。

だんだんと晴れてきて良い写真が撮れた。
カメラのシャッターを押していた橋田さんの困惑が増していったのと裏腹に、青空と同様にすがすがしい気分である。

地味ハロウィンの会場を巨大な防音ブースとみなせば、実際の聴力検査と遜色ないと言えるだろう。

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