「〇〇醤」シリーズありすぎ問題
「業務スーパー」で販売されている中華調味料「姜葱醤(ジャンツォンジャン)」が、どんな料理に使っても美味しくて便利と、数年前の大ヒット以来、定番商品となっています。
僕も一度使ってみて以来すっかり気に入って、度々購入。味は、たっぷりのおろししょうがにねぎ油の風味を効かせ、鶏だしと塩気を加えたシンプルなもの。
たとえば、豚の薄切り肉と細切りにした玉ねぎを炒め、仕上げにこれで味をつけるだけで、絶品のしょうが焼きができちゃうんですよね。便利すぎる。
ところでこの「〇〇醤」と名づけられた調味料シリーズ、他にもたくさんの種類があります。もう、ありすぎて逆にどれを買っていいかわからないくらい。
そんななかから、先日、なんとなく気まぐれに「麻蝦醤(マーシャージャン)」というのを買ってみたんです。
驚いたのが、どんな料理でもこれで味つけをすると、いわゆる町中華ではなくて、本場の方がやっている大陸系中華屋さんの味そのものになってしまうんですよね。そういうお店で飲むのが大好きな僕は、これまた一発で気に入ってしまって。
そこで思ったんです。ここは一度、本腰を入れて「〇〇醤」シリーズと向き合うべきなのでは? と。
そこですぐに業務スーパーへ行き、見つかった限りの「〇〇醤」を買ってきました。品揃えの関係でシリーズ全商品ではないかもしれませんが、全部で9種類。値段はすべて300円弱程度だったかと。
今回は、こいつらを片っぱしから味見しつつ、個人的に「こんな食べかたが合うな」と感じた例と合わせてレポートしていきます~!
なんでも本格中華の味に!「麻蝦醤(マーシャージャン)」
まず1品目は、先日僕が買って感動したマーシャージャンから。
今回はシンプルに、全種類をゆでた鶏むね肉に合わせて食べ比べていきましょう。
あぁ~、やっぱり、食べた瞬間に大陸系中華屋の風景が頭のなかに広がって、うまいなこいつ! ただ鶏肉にかけただけなのに。
とろりとして、海老の旨味が効いていて、塩気とほのかな甘みや酸味のバランスが良く、複雑な中華スパイス感が異国情緒を演出しまくってます。食べすすむごとに舌がじわじわとしびれてくるような、爽快な辛さも心地いい。
それでいてあまり過剰な味つけではなく、あくまでシンプル。だからこそ応用範囲も幅広いのでしょう。
こいつはもう、なんにでも合うはずなので、今回は冷蔵庫の残りもので、“てきとう炒め”でも作ってみることにしましょうか。
まさに“ザ・残りもの”たち。日常的に生まれる、名前のない料理のもと。
ほんのりと塩で下味をつけてフライパンで炒め、全体に火が通ったら、
いや~、あらためてびびりました。そのポテンシャルの高さに。もう、いつもど~りに、ただ漫然と、よくわからない組み合わせの炒めものを作っただけなんです。それなのに、めっちゃくちゃうまい!
よく店で「これこれ! 家だとこの味が出せないんだよね~」なんて感想を言うことがありますけど、いやいや、出せてる! ただ加えただけで!