広告企画 2019年4月18日

群馬にはじっくり育てたイノブタと味噌とロマンがある~投稿頼りの旅in群馬~

群馬県という場所がある。東京から新幹線で気軽にアクセスでき、草津温泉や世界遺産に登録された富岡製糸場があったり、だるま弁当や焼きまんじゅうがあったりと、多くの魅力で溢れている。ただ2018年の都道府県魅力度ランキングは42位と低い。

そこでTwitterやメールで群馬の魅力を教えてもらい、そこに行ってみたいと思う。我々がまだ知らない、群馬があるはずだ。結果を先に書いてしまえば、群馬、めちゃくちゃ魅力で溢れていたよ。

※これまでいろいろな場所で取材をした記事を読めば誰もが知ったかぶりできるはず。「知ったかぶり47」は、デイリーポータルZと地元のしごとに詳しいイーアイデムとのコラボ企画です。

※前回の「投稿頼りの旅」は山梨県でした。
※姉妹企画「地元の人頼りの旅」もよろしく。

1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)

前の記事:クノールカップスープを全種類混ぜると説明できない美味しさ

> 個人サイト Web独り者 彼女がいる風の地主恵亮

群馬の知っていること

群馬とGoogleなどで検索すると「未開の地」的なことがヒットする。いやいや、群馬は魅力で溢れているのだ。草津温泉、伊香保、尾瀬、ロックハート城などがあり、川場村の道の駅「川場田園プラザ」は平成27年度全国モデル道の駅に選ばれ、年間120万人が訪れている。

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群馬にはいろいろあるんです!

ただ私は、あまり群馬に行ったことがない。近いから逆に行っていなかった。東京生まれの人が東京タワーに登ったことがない、と同じだ。だからこそ知りたいのだ、行きたくてたまらなくなる、今まで行かなかったことを後悔するような、群馬のことを。

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高崎に来ました!

ということで、Twitterやメールで群馬のおすすめの場所を募集した(群馬県のおすすめ教えてください!)。バンバン投稿がありました。ありがとうございます。その中から選んで実際に行ってみると、楽しいのよ。めちゃくちゃいいのよ。群馬が大好きになりましたよ。

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張り切って参りましょう!

恐竜の足跡だよ!

人類はロマンを感じたい生き物だ。昔ここには恐竜が悠々と闊歩していたとか、たまらなくロマンを感じる。福井県は恐竜が有名で福井駅前には大きな恐竜のモニュメントが置かれている。そして、群馬もそうなのだ。恐竜がいたのだ。その痕跡を見ることができる。

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神流町にやってきました!

向かって右下に恐竜のキャラクターが描かれている。「サウルス」君だ。ちなみにシャープ株式会社が販売していたPDAは「ザウルス」だ。いまサウルスとザウルスのことを書いたけれど、この二つは特に関係はない。

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ぐんまちゃんと同じ勢いでサウルス!

神流町の道の駅に行ったら、群馬県のマスコット「ぐんまちゃん」と神流町のマスコット「サウルス」が並んでいた。なんならサウルスの方がぬいぐるみが大きい。この町は恐竜の町なのだ。そして、あるのだ、誰でもいつでも見ることのできる、恐竜のロマンが。

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こちらです!!!

 

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アップ!!!

わかりますか? はいそうです、恐竜の足跡です。恐竜の足跡が残っているのだ。日本列島で発見された最初の大型・小型の数種類の恐竜の足跡なのだ。あんな高いところを歩いたのか、と思うけれど、昔は水深の浅い砂浜だったらしい。

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ずっと見ていられるよね!

私は「想いを馳せる観光」と呼んでいるのだけれど、「昔はこうだったんだな」と思うと興奮する。今回はここを恐竜が歩いていたんだな、と思うともうドキドキが止まらない。だって足跡があるのだ。間違いなく歩いていたのだ。

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想いを馳せます!

目の前に恐竜が浮かんでくる。私の画力があれだけれど、脳内には鮮明に恐竜が浮かんでくる。脳内ではもうジュラシック・ワールドだ。ジュラシック・パークではない。続編だ。ラプトル達を手懐けているところまでが鮮明に見えた。

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トイレの男女も、

 

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恐竜!

足跡があるだけなのに30分も見ていた。この日、群馬は4月なのに雪が降ったりもして寒かったけれど、見ていた。これ暖かかったらもっと見ていたと思う。ロマンが溢れて止まらないのだ。より詳しく知るために「神流町恐竜センター」に行こうではないか。

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神流町恐竜センターに来ました!

神流町恐竜センターは、恐竜骨格の展示や化石発掘体験ができる施設だ。脳内ジュラシック・ワールドの続きを体験しようではないか。ここでは実際に恐竜を見ることができるので、脳内の必要はないのだけれど。

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あ、、、

 

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やってないわ

現在は改修工事に伴い休館中だった。Twitterで足跡は書いてあったけれど、神流町恐竜センターについて書かれていなかったのはこのためか。ちなみに4月中旬ではなく、令和元年の初日にリニューアルオープンするそうだ。

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絶対にまた来ます!

関東一大きい鍾乳洞「不二洞」

次は上野村にある「不二洞」に行く。1200年前に猿が集まり騒いでいたことによって発見された鍾乳洞だ。江戸時代には修行の場になっており、関東最大級の鍾乳洞らしい。一人で行くの怖いんだよね、鍾乳洞。

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でも、行きます!!!

不二洞の近くにも駐車場があるけれど、知らなかったので、上野スカイブリッジを渡り不二洞を目指す。この日は風が強かったから、なかなかに怖い橋だ。ちなみに30分おきくらいにシャボン玉が舞うらしい。メルヘンチックだ。

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上野スカイブリッジ
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 私の場合はメルヘンのかけらもないけど、怖くて

お金を払い不二洞への入り口を目指し山を歩く。びっくりするくらい急だった。これを登りきったらゴールでいい気がする。しかし、目指すのはスタートなのだ。修行の場になったのも頷ける。スタートする前からスタートした感じがするもん。

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急だよね!

 

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入り口に着きました!
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 さらにどーん!

入り口のドアを開けるとムッとした空気が流れてきた。さらに驚くほど坂道だった。何かの基地のように感じる。カッコいい。ただ一人なのでなんだか怖い。だから修行の場だったのかもしれない。坂を登り切れば鍾乳洞だ。

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カッコいいね!
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 素晴らしいよ!

鍾乳洞は全長2.2km。道中には「血の滝」、「三途の川」、「死出の山」などと名付けられた場所を通る。センサーで人が通ると説明が流れたり、電気がついたりするので、それに驚き小3の女の子のような声を30代男性があげていた。楽しんだけどね。

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急に暗くなったりして怖い!

世間から隔離されている感がすごい。異次元の世界に来た感じ。この日は世間では新元号の発表が行われていた。時間的にもちょうどその時間にここにいた。しかし、そんな感じは微塵もないのだ。この場所に響くのは令和ではなく、私の可愛らしい「キャ」という声だ。

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出てからの帰り道も怖かった!
つぎはイノブタ!
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イノブタを食べる

上野村のイノブタと教えてもらっていたので、不二洞を出て、道の駅上野に向かった。イノブタは雄のイノシシとメスのブタを掛け合わせたもの。レオポンとか、ライガーみたいなことだ。生産量が少なく村外では食べることが少ない貴重な肉だそうだ。

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道の駅上野に来ました!

 

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イノブタもいました!

レストランのメニューを見ると、猪豚ソーツカツ丼、いのぶた丼、猪豚餃子定食などがあったけれど、おすすめを書かれていた「いのぶた鍋定食」を選んだ。上野村名物料理らしい。イノシシもブタも食べたことがあるけれど、イノブタは初めてだ。

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いろいろなメニューがありますが、

 

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いのぶた鍋定食を頼みました!

 

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これがイノブタの肉ですよ!

見た目は豚肉と変わらない。食べてみると確かに美味しい。香ばしい甘みのある脂がたまらないのだ。以前、ブタ農家さんから聞いたのだ。本当に美味しいブタは「香ばしい甘みのある脂」と。それだ。臭みもなくこれは間違いなく美味しい。

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すっげ美味しいの!

イノブタが美味しいのはもちろんなのだけれど、味噌が美味しい。濃いのだ。別に味噌が多いとかではなく、濃いのだ。濃いこそ正義の星の元に生まれた私なのでめちゃくちゃ美味しい。この味噌「十石みそ」というものだ。

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これです!

十石みそは麦味噌。一年以上じっくり熟成させて作っている。これが非常に美味しくて、ぜひ買って帰ろうと思ったけれど、私の家には冷蔵庫がないのでやめておいた。イノブタも普通のブタより飼育期間が長いので、上野村はじっくりな村なのかもしれない。

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イノブタも売っています!

古墳にコーフン

群馬は古墳だ。1万基以上の古墳が作られたと想定されている。また群馬は埴輪王国とも言われている。そして、教えてもらったのが「上毛野はにわの里公園」。古墳や資料館があるそうだ。

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上毛野はにわの里公園に来ました!!!

 

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古墳!!!

 

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コーフン!
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登れるよ!

二子山古墳は長い時間かけて風化していった感じがあっていい。埴輪等が見つかっているので、当時のままではもちろんなく、風にゆれる草木がとてもいいのだ。これも「想いを馳せる観光」だ。当時の人たちに想いを馳せることができる。

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八幡塚古墳です!!!

 

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復元されています!

こちらは復元されており、当時の様子を生で見ることができる。石の灰色と埴輪の赤が美しい。想いを馳せた後に答え合わせができるが、この施設のいいところ。さらにやっぱり登ることができるのが嬉しい。古墳って登りたくなるじゃない。

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サイコーです!

 

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石室も見ることができます!

頂上から内部へ降りることができ、そこは石室。大きな石の棺がある。古墳にコーフンってただのダジャレじゃないのだ。本気で興奮している。埴輪もいろいろあるし、復元されているし、先の古墳と合わせて1時間半もここにいた。やっぱりロマンなのだ。ロマンが溢れ出てもう湖のようになっている。

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博物館もあるよ!

土合駅の深さ

通常、駅というと地上にホームがあることが多い。地下鉄などは地下にあるけれど、そこまではエレベーターやエスカレーターだったりする。土合駅はその地下具合がすごい。日本一のモグラ駅と言われ、ホームまで10分くらいかかるのだ。エレベーターやエスカレーターはない。

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土合駅に来ました!

 

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めっちゃ雪!

 

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そして、めっちゃ階段!

駅前がそもそも舗装されていない、雪が残っていると、異世界感があった。さらにホームまでの階段具合がもはやロシア映画で見たことあるな、感で溢れている。階段は388mあり、駅舎とホームの標高差は約70m。ウルトラマンがウルトラマンタロウを肩車したくらいの高さ(深さ)だ。

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もはやアートよね!

 

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ホームはトンネルの中!

送風機なのか、風の音が響いている。水の流れる音もする。不二洞も土合駅も鍛えられている感がする。群馬は健脚がさらに強くなる場所なのかもしれない。ちなみにこれは新潟方面のホームの話です。

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大宮方面は、

 

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地上です!
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 あと自販機は全部coldでした!
次はオールドスタイルなドライブインへ。
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レトロが俺の腹を満たす

自動販売機と言われ思い浮かべるのは、ジュースやお茶の自動販売機だ。他にもアイスとか、バナナとかあるけれど、一昔前はうどんやトーストの自動販売機もあった。子供の頃スケート場でうどんの自販機で買ってもらうのが楽しみだった。

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ドライブイン七輿

藤岡市にある「ドライブイン七輿」は、懐かしの自動販売機が並んでいるそうだ。昭和生まれとしては、懐かしの自動販売機にロマンを感じるので、晩御飯を食べにやってきた。私はうどんを買うのではない、ロマンを買うのだ。

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ゲームコーナーと、

 

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自動販売機!!!

 

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懐かしい!!!!

久々に見たので、同窓会のような気持ちだった。いまそう書いたけれど、思い出した。俺、同窓会に呼ばれたことがなかった。なので初めての体験だ。自動販売機を相手に仮想の同窓会気分を味わっている。こんな感じなのか、楽しいじゃないか、同窓会。

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うどんを、
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 買いました!
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 トーストも、

 

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買いました!

うどんは30秒もたたないうちに出てきた。エビ天が乗っている。豪華じゃないか。トーストはハムトースト。ボタンを押すと「トースト中」の文字が輝き、40秒ほどで銀紙に包まれ出てきた。ただ出てきたのはうどんとトーストではない、ロマンだ。そのロマンこそが魅力だ。

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うどん、美味しい!

特別に美味しいわけではない。ただ間違いなく美味しい。麺にロマンが練りこまれているからだろう。母と弟と行ったスケート場が思い出される。泣きそうな美味しさ。世界にはいろいろな美味しさがあるのだ。

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 トーストも、
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 美味しいよ!

トーストに挟んであるのはただのハムではない、ロマンだ。辛子が効いていて美味しい。食べているとお腹だけではなく、胸もいっぱいになってきて、すぐに満腹になってしまった。懐かしの味、それはロマンの味だ。ロマンは魅力。魅力の味なのだ。

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普通の自動販売機もあるよ!

鳥居がいっぱいだ

稲荷神社というものがある。すごく簡単に言うとキツネがまつられている神社だ。赤い鳥居がずらりと並んでいる稲荷神社もある。そんな稲荷神社が群馬にもあった。「小泉稲荷神社」だ。本当にずらりと赤い鳥居が並んでいるのだ。めちゃくちゃ並んでいる。

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小泉稲荷神社です!

 

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ずらり!!!

 

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もはやトンネル!

鳥居の隣の小さな小屋では無人で「油揚げ」が売られていた。100円。手ぶらで来ても、お供えできるシステムだ。油揚げを持ってもはやトンネルと化した鳥居をくぐる。歌人である私がここに歩けばいい短歌が生まれるだろう。ただ私は歌人ではないので、生まれなかった。

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油揚げを買って、
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 手を合わせて、
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 裏には、
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 キツネがいっぱい!

青空に赤い鳥居はよく映える。私が映画監督なら映画を撮りたい。キツネを自転車のカゴに乗せて、恐竜に追いかけられる、ダメだ、神流町の恐竜が入ってきた。群馬にいい素材がたくさんある証拠かもしれない。一つの映画では収まりきれない。

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 おみくじは末吉でした!

キツい階段の先に

妙義神社を訪れた。階段がすごいと聞いたのだけれど、不二洞や土合駅で鍛えられた私に隙はない。もはや仕上がっている。階段がなんだ、ここは上毛の日光と称されている。本社は国の重要文化財だ。見たいではないか。

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妙義神社に来ました!!!
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 階段までの坂道が急!
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 階段もすごいぜ!!!

続くね、どこまでも続くね、ほぼ垂直なんじゃね、という階段が見えた。群馬は鍛えられる場所なのだ。筋トレ県として覚えておこう。ただその先には美しき本社が待っている。ご利益ありそうじゃない、こんな階段を登ったら。

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 楽な道もありますが、
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 キツい方を選択しました
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 キツかった!
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 ただ美しかった!

本社は美しかった。確かに日光東照宮のような感じだ。こちらも歴代の徳川将軍家に深く信仰されたそうだけれど頷ける。手をあわせると幸せがチャオチュールに群がる猫のようによって来るような気がするのだ。これこそが妙義神社の力、そう、パワーなのだ。

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 おみくじは末吉だった!

先ほどの神社でも、この神社でもおみくじは「末吉」だった。確定である。さっきと違うじゃん、ではない。連続で末吉。もうこれは確定と言える。群馬に迷いはないのだ。末吉なのだ。

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山の形が美しい!
次は石を見まくります。
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上野三碑の魅力

2017年にユネスコ「世界の記憶」に登録された「上野三碑」。先に行った不二洞やイノブタを食べた「上野村」は「うえのむら」と読むけれど、「上野三碑」は「こうずけさんぴ」と読む。上野ではない、上野なのだ。

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上野三碑でございます!

上野三碑とは、簡単に言ってしまえば古い石碑のこと。古代の日本では石碑を造る文化がなかったらしく、とても貴重なもので、現存するのは18例。そのうちの3つが群馬の近い場所に固まっているのだ。奈良時代くらいに作られたものだ。

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まずは金井沢碑

石碑なんて、と思うかもしれないけれど、それは昔の人もそうで、重要なものとわからず、洗濯板として使われていたこともあるとか。ただ当時の様子を知ることができる貴重な資料だ。ロマンだ。当時の人が彫った文字が今も見られるなんて。

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これが金井沢碑

 

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ロマン!

金井沢碑は三家という苗字の一族が繁栄を刻んだもので、726年に造られた。群馬が登場する最古の資料でもある。石碑は大切に小屋の中にあるけれど、ガラス越しに見ることができる。ボタンを押せば照明がつき、さらにボタンを押せば説明も流れる。

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こういうのが置いてありまして、
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 非常に見やすい!

石である。とても石である。風化して文字も読みにくい。ただ間違いなく刻まれているのだ。石に刻むのは大変だっただろう。展示施設は綺麗に整備されており、とても見やすかった。行き届いている。四方にガラスがあるので、いろいろな角度から見た。

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めちゃくちゃ感動しています

山上碑を見る

次は「山上碑」。金井沢碑から歩くのはきついけれど、無料のバスが走っているくらいの距離だ。こんな距離に歴史的な石碑が3つも残っていることに感動を覚える。私の部屋は汚いけれど、いつかこんな風に評価されるかもしれない。そう信じて、掃除機を買っていない。

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 山上碑です!!!
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 こっちも建物の中に、
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 あります!!!!

上野三碑の中ではもっとも古い681年に造られたもの。時代で言えば飛鳥時代ということになる。僧が亡き母のために造った国内最古の石碑だ。母は「黒売刀自」という名前で、この隣には「黒売刀自」のものと思われる古墳もある。

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隣に黒売刀自の古墳もあり、
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中に入ることもできます
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 虫がいるけど!

この石碑の面白いところは、漢字ですべて書かれているけれど、日本語の語順で読むことができること。日本の漢字の使用法がわかる貴重な史料なのだ。レ点とか、一・二点とかがないのだ。教科書で苦労したあれがないなんて素晴らしい。

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 結果、ずっと見ちゃった!

日本三古史の一つ「多胡碑」

最後は「多胡碑」。711年に造られたものだ。新しい郡(多胡郡)ができたことを記したもの。ここはヤマト王権の直轄地もあり、布生産なども行われた先進的な地域だったそうだ。つまり記念碑である。いまはあちこちに記念碑があるけれど、その走りだ。

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多胡碑に来ました!
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 大切に保管されています!
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 形も凝っていますな!

上記2つは大きな石に刻みました、という感じだけれど、こちらはキャンパスにも拘ったぜ、という感じが素晴らしい。多胡碑によれば、「羊」という渡来人が建郡の大きな役割を果たしたようだ。村上春樹より先に羊が出てきている。向こうは鼠が羊になったんだけどね。

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 確かに羊が出てきた!

多胡碑から見える位置には「多胡碑記念館」もあり、3つすべて回ったけれど、ここに来ればレプリカだけど、もっと近くで3つとも見ることができる。ただ回った方がいいよ。3つを巡るのが楽しくて、群馬すごいな、とさらになったから。ちなみに刻まれているのはただの漢字ではない、そうロマンという魅力だ。

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多胡碑記念館で、

 

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全部見られるよ!

群馬楽しい!

巡ったね、これは巡ったね、と言える。全体的にロマンだらけだった。私が好きな「想いを馳せる観光」もできるし、そのままを楽しむこともできる。食事も美味しかった。群馬は近いから今後は行こうと思う。だって、湘南新宿ラインだったら新宿から1本で行けるんだぜ。
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 盾持ち人、カッコいい!
郡馬出身の乙幡さんとの対談はこちら。
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