特集 2019年4月12日

クノールカップスープを全種類混ぜると説明できない美味しさ

スープというものがある。コーンスープやオニンスープ、クラムチャウダーなど、世界中にいろいろなスープがあり、挙げればきりがない。寝起きに飲むスープなどは格別の美味しさがある。

そんなスープにまだ知らぬ味を求めたい。スープが誕生して、もう数えられないほどの時間が経っていると思うけれど、そんなスープの歴史に新たな一ページを加えたい。ということで、新たな味のスープを作ろうと思う。

1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)

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> 個人サイト Web独り者 彼女がいる風の地主恵亮

混ぜるという発想

ミックスジュースというものがある。いろいろなものが入っているジュースだ。中には卵が入っていたりもする。カクテルも何かと何かを組み合わせることで完成する。つまり混ぜるというのは美味しさを引き出す方法なのではないだろうか。

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りんごジュースやぶどうジュースがありますね

それはたとえば、単体で成立するものを混ぜることで問題ない。りんごジュース、間違いなく美味しい。ぶどうジュース、いつだってグレープだなという感動を与えてくれる。彼らは単体でも成立するジュースではあるけれど、混ぜたっていいのだ。

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いろいろ入ったジュース!

つまりである、既存の単体で成立しているスープを混ぜることで今までにないスープが生まれるのではないだろうか。いや、断言しよう。生まれるのだ。「よくかき混ぜなさい」と母に言われていた。そう先祖代々、かき混ぜてきたのだ、人類は。

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かき混ぜて行きましょう!

クノールカップスープ

いろんなスープがあるので、集め出したらきりがない。そこでクノールカップスープのノーマルをほぼ全て集めた。プラスでクノールカップスーププラミアムも全種類。減塩のものや冷たい牛乳で作るものは除外した。

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全種類集めました!
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香辛料みたい

いきなり全種類揃っている写真だけど、なかなか全種類は一つのお店では売っていなくて、何件も回って集めた。チキンコンソメスープがあんまり売っていなかった印象だ。逆にコーンスープとオニオンコンソメは鉄板。確かに飛行機に乗るとオニオンコンソメを絶対に飲む。

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これは除外したもの!
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作っていきます!

まずは近くにいた人にどんなスープを飲みたいのかテーマを聞く。バーテンダーみたいな感じだ。「初恋」というオーダーをいただいた。スープにもカクテルのような調合があってもいいと思う。さっそく初恋スープを作って行こう。

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調合します!
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カラフルです!
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完成!

トマトのポタージュ、栗かぼちゃのポタージュ、ブイヤベーススープトマト仕立て、チキンコンソメ、クリーミージンジャーポタージュを調合した。トマトで初恋の甘酸っぱさ、ジンジャーで二人になる温かさ、かぼちゃで恋の甘さなどを表現している。

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美味しい!

味は非常にタイっぽい感じになった。初恋は今まで知らなかった世界に踏み込むのでエキゾチックな味わいで正解なのだ。これを頼んだ方も美味しいと言って飲んでいた。初恋にもいろいろあるんですね、と言いながら。

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次です!

次のオーダーは「失恋からの回復」というテーマだった。悲しいんだか、前向きなんだかわからないオーダーだったけれど、おまかせください。スープで素晴らしい味わいを生み出してみせます。

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このような調合に!

失恋の甘酸っぱさを「トマトのポタージュ」。鉄のように強くなれという思いを込めて鉄分ありそうな「ほうれん草のポタージュ」。悲しい涙の傘になればという願いから「きのこのポタージュ」。一歩踏み出す力強さを「ベーコンとポテトがたっぷりのポタージュ」。あと君のベースは素晴らしいということで、人気の所の「オニオンコンソメ」と「つぶたっぷりコーンクリーム」を入れた。

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こちらになります!

飲んでみると太陽のような力強さを感じる太陽の恵みスープのようになっていた。イタリアを感じさせる一品だ。これをオーダーした彼にイタリアの思い出はないそうだけれど、イタリア人の陽気さを、という願いを込めてのスープだ。結果、そうなっただけだけど感じ取って欲しい。

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いろんな人に調合してもらって、
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飲むと楽しい!

全部混ぜる

バーテンダーのスープ版を行った。数人でやるとなかなかに盛り上がる試みだった。ただ私が本当に作りたいものは究極のスープだ。この世の全てが詰まったようなスープ、それを作るために全てのクノールカップスープを集めたのだ。

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全部を、
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混ぜます!
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混ぜるとカップ麺の粉みたい!

かなり豪勢なスープとも言える。もし本当にこれらのスープを作り混ぜるとしたら、何個もの鍋と時間が必要だ。それがこの粉でできちゃうからいいよね。美味しいかは謎だけど。混ぜたらカラフルでもなんでもなくなったけど。

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お湯を入れてかき混ぜて、
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完成!!!

色は美しくなった。匂いはなんと説明していいかわからないけれど、いい匂いと言っていいと思う。そして、味。混沌の中で保たれる平和という味だ。「あの味だ!」みたいなことはなくて、混沌の中にある平和という味なのだ。

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つまり美味しいのです!

いろいろ混ざり深み的なものがある。美味しいと胸を張って言える。ただこんなスープ飲んだことがないので、何味とは言えない。強いて言えば「混沌の中の平和味」ということになる。つまり美味しいのだ。今まで出会ったことのないスープなのだ。

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似ているけど味も色も違った!

いろいろ混ぜようぜ!

別にクノールカップスープでなくても、なんでも全種類混ぜると美味しいのではないだろうか。祖母がクノールカップスープを数種類くれて混ぜて飲んでいたら美味しかったので、やってみたわけだ。混ぜるは正義とわかった。人類は混ぜることがDNAに刻まれているのだ。
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一食分の重さが結構違う!
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