特集 2026年4月21日

ゴーヤのような壁、壁のようなゴーヤ

はじめてのアイシングクッキーづくりwithゴーヤ

私はハブを探して奄美沖縄の島々を巡っている。最近はもっぱら奄美大島に通っているのだが、通いすぎるあまり行きつけとなった民宿がある。

その民宿の浴槽のレトロなタイルがゴーヤみたいでとてもかわいい。しからばゴーヤを使って作ってみよう、という謎のモチベーションが咲きほこる記事です。

 

1975年神奈川県生まれ。毒ライター。
普段は会社勤めをして生計をたてている。 有毒生物や街歩きが好き。つまり商店街とかが有毒生物で埋め尽くされれば一番ユートピア度が高いのではないだろうか。
最近バレンチノ収集を始めました。(動画インタビュー)

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> 個人サイト バレンチノ・エスノグラフィー >ライターwiki

教えたいけど教えたくない宿

奄美大島のほぼ中央に位置する名瀬地区は、奄美群島の行政や経済、文化の中心地である。

100年以上の歴史をほこる奄美最大の歓楽街「屋仁川(通称やんご)通り」
バーが降りてくるかっこいいコインパーキングもあるよ。

繁華街から少し離れた閑静な住宅街の一角に1軒の民宿がある。

のぼりや看板がなかったらふつうにいいお宅ですね、ハイビスカスがもうすぐ咲きますねと談笑しながら通り過ぎるぐらい環境に溶け込みきっている。

実に家だ。

「 花海(かみ)house」といい、奄美大島出身の女将さんと大阪出身のご夫君がUターンで移住し2019年にオープンした。築50年以上の民家をリノベーションしているが、内外装ともに元の建屋が極力活かされており、ホテルでは味わえないような趣があふれている。

楽しい調度品に、この壁紙のかわいさよ。
気さくでゆかいなオーナーご夫妻は私が地元のFMラジオに出演したときに(ハブの件で)応援のFAXを送ってくれた。ありがたや。

泊まる時は朝食付きがよい。基本メニューとなる奄美の代表的な郷土料理「鶏飯」のスープは鶏ガラを黒糖焼酎などで8時間煮込むという年末特番の忠臣蔵のような手間のかけよう。

コクがありながらもさっぱりした、朝食向けの鶏飯となっている。食堂では出会えない風味だ。

スープをかけた鶏飯の写真を撮り忘れていた(すいません)のでその8時間鶏飯スープを使ったにゅうめんをどうぞ。さらに地元の食材をふんだんに使った激うまプレートが付いてくる。

ここに帰るといつも凝視してしまうのが浴室のタイルである。

すばらしい。

緑がかった地に整然と並ぶ花のような断面のようなかわいいパターン。このタイルを見ると脳裏にゴーヤの輪切りが浮かぶのでひそかにゴーヤタイルと呼んでいる。

この夏野菜タイルが私の心の滋養となり、暑い日も寒い日もフィールドワークへ向かう私の活力となってきた。たぶん。

何回かの奄美行を経てこの感じを本物のゴーヤで表現したくてたまらなくなったのだ。

時期的に出始めだからか、めっちゃ高かったけど、やってやるぜ!
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はじめよう!手作りクッキー

で、どうしよう、どうするのか。炒めたゴーヤをグリーンのクッキングシートに乗せればそれっぽくなるんじゃないのと安易に考えたがまったくもって安易だった。

試す気がなくなるぐらいダメだ。

色もくすんでいるし、このペラペラな質感が似ても似つかない。
クッキングシートをくさしてしまったが悪いのは私だ。

というか無機物を生々しいゴーヤに置きかえるのだからやはり食えるものでやるのが筋だろう。沈思黙考の結果、クッキーを焼くことにした。四角いクッキーを焼いて、アイシング(砂糖のペースト)を塗ってタイルみたいにするのだ。

取り急ぎレシピを調べ、バターや小麦粉、乾燥卵白などゲット。

 スベスベカニマンジュウピュイ・ダムールリクガメパンケーキと突発的に盛り上がったテンションで菓子作りをしてきたが、今回もそんな感じではじめてのアイシングクッキーにチャレンジだ。

⏩ クッキーをつくってみよう

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