おっさんはいつしかそば打ちを始めるというが、その流れにあらがって私はクッキーを焼いていきたい。ステラおばさんのキック!
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予約制のランチとかもすばらしいのでのぞいてみてくだされ
まずはベースのクッキー作り。ボールにバター、粉砂糖、薄力粉と全卵をぶち込み、混ぜてこねにこねる。
生地作りに慣れていないと、この混ぜ始めがとにかく不安だ。Youtubeで見るようになめらかにいかず、パサパサと粉を集めて押している状態が続く。
しかし、押し寄せる不安や葛藤に負けずに、信じて続けるとムッ、ムッという心地よい抵抗となり、生地にまとまりが出てくる。
その瞬間の心地よさは他に変え難いものがある。
さらにクッキーをデコるアイシングを作っていく。夜も深くなってきたけどやってやるぜ。アイシング・オールナイトだ。
アイシング作りに慣れていないと、混ぜ始めがとにかく不安だ。Youtubeで見るようにハンドミキサーが軽快に泡を立てる感じではなく、思いのほかねっとりした生地にミキサーが持っていかれそうになるのを必死にこらえなければならない。
しかし、不安や葛藤に押しつぶされそうになりながらも信じてハンドミキサーを当て続けると、すっと抵抗が消え、とろりとしたペーストになる。その瞬間の心地よさは他に変え難いものがある。
仕上げのゴーヤはどうしようか。
生でぺろっと乗せるわけにもいかんのでチップスにしよう。
ただし油で揚げると色や形が変わっちゃいそうなので、レンチンでやろう。
ゴーヤチップスに慣れていないと、よくわからないが不安だ。 あま〜いクッキーにこんな苦いものを乗せていいのか。舌が死なないのか。
不安や葛藤で川を見たくなる衝動に耐えてレンジをかけるとチンと音がなり、水気が抜けたゴーヤとなる。その瞬間はそんなに心地よくなかった。
完成を急いでできたばかりのクッキーに乗せたら大変だった。
乾いていないアイシングにまだ残っているゴーヤの水分が溶け出して、色は落ちるわ形は崩れるわで大惨事となった。
食べたら食べたでゴーヤの苦味がかなり残っており、アイシングの甘さとがっぷり四つでケンカしていた。ちょっと考えなければ。
ハイテンションでがんがんゴーヤを乗せて、おろかなことに予備のクッキーを残していなかったので、また生地から作り直した。
やり直しに慣れていないと、とにかく不安だ、と思ったが生地もアイシングもはるかにクオリティが上がった。2回やったほうがいいな、こういうのは。
さて、ゴーヤである。先の反省を活かし以下のポイントに留意した。
●ゴーヤは可能な限り薄切り。苦味をしっかり取り、強めに塩を振る
●あせらず、アイシングが乾ききってから乗せる。ディップと割り切り、とっとと食べる。
2mm幅ほどで薄切りしてレンチンしてみたがやはりしわしわだった。さて、どうするか。
結局、強めに塩を入れて長めに湯通しすることにした。
水っ気をよーく切り、クッキーにゴーヤを再ディップ!
念入りに湯通ししたおかげで苦みはかなり消えて、ちゃんとあまじょっぱいクッキーになった。
作ったからにはお気に入りゴーヤタイルのツーショットを残すべきだし、増やすべきだろう。
なじみの宿が与えてくれる心の滋養をクッキーにすることができた。これが可視化でなく菓子化というやつか。しみじみとくだらないことを言ってないでまた奄美に行こう(行くのだが)
おっさんはいつしかそば打ちを始めるというが、その流れにあらがって私はクッキーを焼いていきたい。ステラおばさんのキック!
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