髪を切ってもらうとき、どこを見るものなのか?

次はいよいよ髪を切ってもらう。
ふだん鏡で自分に長時間正対することがなくて、髪を切ってもらってるときどこを見てればいいか分からなくて・・みなさんどうされてるんでしょうか?
そうですね・・。たとえばお話をされる方もいらっしゃいますね。
目をつぶってゆっくりされてる方もいらっしゃいますし、その時の気分で全然いいのかなと思います。
あと、お店によっては店員が積極的に話しかけるっていうのをお店の決まりにしてることもありますね。だからお店それぞれで違うかもしれないですね。
姿勢はまっすぐ前を見てればいいですか? あんまり下を向いてないほうがいいですよね。
そうですね。まっすぐがやりやすいですね。あとは普通に背もたれかけていただいて全然大丈夫です。
なるほど。持ってきた本とか iPad を読んでてもいいですか?
いろいろと気になっていたことを聞いてみる。
最初の髪型の伝え方なんですけど、実際にはどういう注文のされかたが多いですか?
やっぱり伸びた分っていう方が多いですね。
あと、今はやっぱり画像を持ってくるっていう方が特に女性は多いですね。
やっぱり有名人とかカットモデルさんとかでしょうか。
そうですね。あとは例えばホットペッパーだったらホットペッパーに載ってる髪型の写真を持ってこられる方もいますね。
最後のは調べたところこういうページがあるのだった。
Hot Pepper Beauty 「ヘアスタイル」のページより
なるほど、上級者はこういう情報を見てるんですね・・。
以前の髪型を覚えている?
ここで、取材に同行した妻からも質問があった。
ーー以前切ってもらったのがすごい良かったんです、って言って同じように切ってもらうこともあるですけど、あれって覚えてるんですか?
美容師さんによって違うと思うんですけど、僕はカルテで前回こういう風に切ったとか色とかを見ますね。
ーーカルテをつけてるんですね!
そうですね。最初にお名前をいただいたときにカルテをつくってます。お店によってはホットペッパーのカルテ機能(※お店向けの機能)を使ったりもしますね。
悩みを共有してくれたほうがやりやすい
でも、そういうのもうまく伝えていただくと逆にやりやすかったりします。
なるほど
コンプレックスに思うところをお客様は気にされるんですが、一緒に共有できると、こちらは逆に提案しやすいですね。
もみあげはどうしますか? にはどう答えればいいのか
いつも分からないなと思うことがあって、他のお店だと、もみあげはどうされますか?とか聞かれることがあるんです。
でも、特にどうしたいっていうのがないし、どうするのが普通なのかわからないので困っちゃうんです。どう答えればいいんでしょうか?
そうですね。あれはたとえば、こだわりがあって長めに残したい方もいらっしゃるわけです。
あ、そうか。尾崎紀世彦みたいな。じゃあ黙って切っちゃうと文句を言われたり?
なるほどそういうことか。じゃあ特にこだわりがないなら、そう言えばいいんですね。
そうですね。いい具合にしといてください、みたいな感じで言ってもらえれば。
最後に鏡をバーってするときは何を見ればいい?

髪をひととおり切り終わって、頭の後ろに鏡を持ってきてくれる場面。「どうですか?」と聞かれるのだが、じつはよく分かってなかった。
これを見せていただいてる時、ぼく本当は分かってないのに「オッケーです」とか言ってるんです。本当は何を見ればいいんでしょうか?
そうですね、男性だったら耳まわりとか、襟足の長さとか。後ろの形だったりとかですね。女性の場合だと襟足とか全体の長さとか。
なるほど・・。頭のなかに理想がある人はそれと比べるわけですね。
例えばボリュームが欲しいっていう方も結構多いので、そういったものの確認ですかね。あとはもうちょっと短くてもいいな、とかですね。
ぼくの場合だったら、伸びた分が短くなってればそれでいいわけだ。今日の場合は羽生さんの髪型になってるかどうか。どうしても顔込みで髪を見てしまうので、「羽生さんより丸いな・・」と思ってしまう。精進である。
結局みんなはどう注文しているのか
みんなは美容院でどう注文しているのか。ツイッターでも聞いてみた。その結果を集計してみたのがこれだ。

※それぞれの意味は次のとおり
定型文:「伸びた分だけ」など同じフレーズ
お任せ:美容師の判断に任せる
臨機応変:その日ごとに毎回違う伝え方
変化・進化:注文の仕方を変えていく
参照:他人や過去の自分の写真を見せる
特性伝達:体質や髪の特性を伝えて相談
毎回同じ注文をする定型文の人がここでもやっぱり多かった。
「特性伝達」型は、自分の体質や髪の特性を伝えて考慮してもらうパターンだ。たとえば「髪が顔にかかるとかゆくなる」といったことを伝える。
この方は、特性を伝えた上で、具体的な髪型のリストを提示して、かつ、「ばっさりやっちゃってください」とお任せしている。
定型の注文をする人が多い一方、そうでない人の注文は本当にさまざまなんだなと感じる。
まとめ
「洗ってもらってるときに頭が持ち上げないほうがいいのか」とか、ふだん聞きづらいことをいろいろ教えてもらってよかった。ぼくの場合、いままでどおり伸びた分だけといいつつ、たまに短くしてもらったり写真を見せたりと、できる範囲でアレンジするのがよさそうだなと思った。
取材協力:
メゾンツムギ センダギ
https://www.maisontsumugi.com/
東京都文京区千駄木3-41-12 アネックス千駄木101
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編集部からのみどころ
良い記事でした。これまでやってる通りでよかったんだっていう赦される感じもあるし、それでいてホットペッパーのページを見せるみたいな新しいやり方も知ることができるんですよね。今後の人生の選択肢が広がる記事だと思いました!
最後の鏡を見せられた時のチェックポイント、僕もよくわかってなかったので参考になりました。(石川)