あなたのZoom透け遊びを教えてください
Zoom透け遊びを思いついてから私の頭には毎日毎日、新しい遊びのレパートリーが去来する。それぐらい、Zoomの透け機能は私たちがまだ見ぬ遊びの地平を備えている。
というわけで、これを読んだらみなさんも是非、世界に一つだけの「マイZoom透け遊び」を考えてみて欲しい。そして思い付いたら、#Zoom透け遊び でTwitterなどに投稿してみて欲しい。
一緒にZoom透け遊びの世界に新しい地平を開こうではないか。
オンライン作業が推奨されている今日この頃。
私も「Zoom」というオンライン通話アプリを用いて作業や飲み会をすることが多くなった。
そんな折、Zoomの面白い機能を発見した。透過機能だ。Zoom上で様々な透け画像を撮ることができる。これが結構楽しい。
私はこの透け機能を使って遊ぶことを「Zoom透け遊び」(ずーむすけあそび)と名付け、その種類を考えることにした。
今回はこの「Zoom透け遊び」の奥深き世界をご覧に入れよう。
まずは透けた写真を見て欲しい。
透けた。
夢にまで見た透け感である。私は透けたかったのだ。
ほとんどの人が状況を飲み込めないと思うので、ちゃんと説明する。
使ったことがある人なら分かると思うのだが、Zoomではトーク画面にバーチャル背景を設定できる。
つい先日、興座ひかるさんがこのバーチャル背景で衣装・小道具を使ってテレビ会議を楽しくする記事を出されたので、そちらも参考にされたい(とても面白いです)。
自分の撮った写真や好きな画像を設定すると、その画面を背景にしてオンライン通話ができるのだ。
で、このバーチャル背景の状態でZoomのある機能を使うと、先ほどお見せした透け画像がとても簡単に撮影でき、そこからZoom透け遊びは始まるのだ。
肝心の透け方だが、実はこれ、めちゃくちゃ簡単。
まずはバーチャル背景を設定するコマンドを開く。
ここで、「グリーンスクリーンがあります」という左下のボタンを押す。
するとなんと。
「グリーンスクリーンがあります」という機能、指定した色のみがバーチャル背景になる機能で、映画などの合成映像で使われている技術だ。
グリーンのスクリーンの前で俳優が演技しているのを見たことがある人もいるかもしれないが、それと同じである。
つまり、バーチャル背景モードで「グリーンスクリーンがあります」を選択し、画面に白いものを写せば、その部分が背景となって透けるのだ。
※環境やZoomのバージョンによっては出来ない場合もあるので、その場合はあきらめて欲しい
白いものを画面に写せば、背景が透ける。したがって、透け画像を撮るには白いものを用意すれば良い。
白いもの、それは紙である。
先ほどの渋谷の街角に白い紙をかざすと
この場合、紙と背景の壁以外はすべて白っぽい背景になっているので、そこに渋谷が写り、私の顔だけが背景にならずに渋谷の街角に出現したわけである。
つまり、写したい部分以外を白い背景で覆い隠すこと、これが透け画像にとって重要なのである。
透けの理屈が分かったところで(分からなくても続きは楽しめます)、ようやく肝心のZoom透け遊びをはじめよう。この透け感を活かした写真を撮るのだ。
先ほど、この写真を見せた。
友人いわく、メガネに白い紙を引っかけて撮るとこうなるらしい。
私はこの写真を見てふと思った。
これってマグリットじゃないか……?
マグリットはベルギー出身のシュールレアリスムの画家。人の顔が背景と同化していたり、人の顔の中央にりんごが浮いていたりする不思議な作品でおなじみだ。
ちなみにDPZでは過去にも、米田梅子さんがマグリットの絵画を手作りで再現している。
Zoomのこの機能を使えば、マグリットの絵画っぽい写真が撮れるんじゃないか?
DPZのライターは隙あらばマグリットの絵画を再現したい人々なので、さっそくやってみた。
間違いない、マグリットだ。ナイスZoom透け遊びである。
実はこの写真も簡単に撮れるのだ。紙を丸く切り取り、その中心にテ
ープを付ける。
そしてそれを鼻に付けるだけ
DPZを読んでいると、人類はさまざまな方法でマグリットに近づけることを教えてくれる。その中でもZoom透け遊びは、人類をマグリットに近づけるのに大きな功績を果たしているのである。
Zoom透け遊びは無数に種類がある。もう一つ、ウェブマスター林さんの記事、「ポール・モーリアのように顔を出したい」もZoom透け遊びで再現できる。汎用性の広いこと。
詳しくは上の記事を読んでいただければ良いのだが、ポール・モーリアとはムード・ミュージックの大家であり、そのジャケット写真でいつも風景と溶け込んでいる人である。そして林さんはそれを再現する鏡を作ったのだ。
では、Zoomをどのように使ったらポール・モーリアになれるだろうか。
今回は顔だけを浮かび上がらせればいいので、マグリットの逆をやればいい。つまり、
これで、顔が浮かび上がるはずだ。さあ、どうなるか。浮かび上がるか。
ちなみにこんな感じで、斜め上から顔を出して写真を撮るには姿勢がかなり大変だ。なんだか変な筋肉を使う。画面をのぞき込む形で姿勢を固定するからだろうか。ちょっとした筋トレぐらいの大変さはあるので、やる人は注意されたい。
Zoom透け遊びの世界は深い。
なんと、好きな風景をなんでも顔ハメ看板に出来るのだ。
やり方はポール・モーリアと同じで、顔の周りに紙を貼って景色の中に入り込むだけ。
というわけで、いくつかのZoom透け遊びを紹介してきたが、私の頭の中にはまだま遊びのレパートリーがある。Zoom透け遊び無限大。
最後に紹介するのは、「Zoom百面相」だ。
百面相とは、いろいろな小道具を使って顔を変化させる芸。目だけ紙をつけたり、口より下だけ紙をつけることで、背景写真に写っているいろいろな人の顔を透けさせれば、「Zoom百面相」なる珍芸が誕生するかもしれない。Zoom飲み会の余興として必須ではないか。
今回は、
顔の大きさを背景写真と合わせる必要があるが、バッチリハマった時の爽快感はひとしおである。一か八か、Zoom飲み会でやってみる価値はあるだろう。
というわけで、奥深きZoom透け遊びの世界の一端をご覧いただいた。Zoom透け遊びと一口にいっても実に様々なものがある。
ただ一つ言えるのは、この遊び、結構盛り上がるということだ(少なくとも私の周りでは)。
どうやったらいい感じの写真を撮れるのかみんなで話し合うから、コミュニケーションが活発になるのだと思う。
オンライン飲み会などで是非やってみて欲しい。これであなたもオンライン宴会部長だ。
Zoom透け遊びを思いついてから私の頭には毎日毎日、新しい遊びのレパートリーが去来する。それぐらい、Zoomの透け機能は私たちがまだ見ぬ遊びの地平を備えている。
というわけで、これを読んだらみなさんも是非、世界に一つだけの「マイZoom透け遊び」を考えてみて欲しい。そして思い付いたら、#Zoom透け遊び でTwitterなどに投稿してみて欲しい。
一緒にZoom透け遊びの世界に新しい地平を開こうではないか。
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