サンシャイン通りはどうなっているか
池袋最大の繁華街サンシャイン60通り。池袋のランドマーク「サンシャインシティ」に向かって伸びる通りだ。10年前から変わっているだろうか。
大黒屋のデカイ看板は(2013年ストリートビュー)、
これぐらいだと、まだ大きい変化で、中には目を凝らさないと分からないような変化もある。
「麻雀リオ」だった。マイナーチェンジ(2014年ストリートビュー)
さらには、かつての看板の記憶が亡霊のように残る場所もある。
かつて、コミック・雑誌・同人誌・DVDと似たように配列されていた。似たリズム感を感じる。こういうリズム感招く亡霊がここに巣食っているとしか思えない(2015年ストリートビュー)
変わりすぎる、あまりにも変わりすぎる
歩いていると、木材で入り口が塞がれた場所があった。なにかの店が閉店したのだろうか。
この間、ここを通った時、なんかあったよな、と思いつつGoogle Mapを開いてみる。すると、ケンタッキーがあったのだ。10年前もケンタッキーがあった。
ありました(2013年ストリートビュー)
そして驚くべきことに、この散歩に行ってから数日後、再度この地を訪れると、なんとここはメガネ屋に変わっていた。
早すぎる身代わりだ。もはや、10年スパンですら荒すぎるほどの激しい変転を見せている。
私たちが見た木材で入り口が塞がれているこの店の姿は、歴史の中で一瞬しか姿を表さなかったのだ。
池袋は変わりすぎる、あまりにも変わりすぎて、10年という網の目すらすり抜けていく。
不易流行を追って
しかし、変化ばかり追っていると、どうにもこういうことを考える
「変化しないものはないだろうか」
江戸の俳諧師・松尾芭蕉はかつて「奥の細道」の旅を経て「不易流行」を唱えた。つまり、世の中には変わるものと変わらないものがあるということだ。
池袋にも不易流行はないだろうか。
お、変わってなさそう(2009年ストリートビュー)
しかし、よくみて欲しい。
昔はどれでも一皿136円だったのが、現在は「130円より」になっている。微妙に変化しているのだ。
看板はほぼ同じなのに、細かい部分だけ変わっていた。
やはり、変化しないものはないのだろうか。
入り口がかなり違った。昔ながらに見える横丁でさえ、変わっているのだ。なんということだろうか(2009年ストリートビュー)
やはり、池袋のすべては変化していくのだろうか。
池袋の変化しない部分はあるだろうか。
ここにきて、この散歩の目的は一つに定まったのである。
「池袋の変化しない部分を探そう」
れんさい企画「10年前の池袋を歩く」