特集 2017年12月15日

浮かれ電飾論~浮かれ電飾は「正義化」する

べらぼうな浮かれ電飾の町を見ていたら「浮かれ電飾論」をしたためたくなりました。
べらぼうな浮かれ電飾の町を見ていたら「浮かれ電飾論」をしたためたくなりました。
今年もこの季節がやってきた。浮かれ電飾のシーズンだ。クリスマスが近づくと出現するイルミネーションでぴかぴか光る住宅のことをそう呼ぶ。

2004年から毎年末観測してきた「浮かれ電飾鑑賞のプロ」(なんだそれ)であるぼくが、今年満を持して訪れたのは山梨の有名な浮かれ電飾の町。

そのむせかえるようなLEDの煌めきを見ながら「浮かれ電飾論」を書こうと思った。浮かれ電飾は「正義化」したのだ!
もっぱら工場とか団地とかジャンクションを愛でています。著書に「工場萌え」「団地の見究」「ジャンクション」など。

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すごい

「浮かれ電飾」というネーミングはどうなんだ、と自分でも思ったりするのだが、普及している適切な名前がないのでしょうがない。

プロの手による商業施設のイルミネーションとは異なる、あくまで自宅で施される電飾を指す名前。一時期「家ナリエ」なんつうのが提唱されたがいまひとつだ。なんでそんな駄洒落を。

結局「浮かれ電飾」がいちばんしっくりくる。そういう家をみつけたとき「浮かれてるねー」なんていう言い方もできるし。自分でいうのもなんだが、名ネーミングである。

ともあれ、今回訪れたすごい浮かれ電飾の町の様子をごらんいただこう。
もう、なんか、すごい。道なりにずっと続いている。
もう、なんか、すごい。道なりにずっと続いている。
つぎつぎと浮かれた家々がこれでもかと。
つぎつぎと浮かれた家々がこれでもかと。
このお宅はハイライトのひとつ。
このお宅はハイライトのひとつ。
もはや「電飾のついでに家がある」ぐらいの感じ。
もはや「電飾のついでに家がある」ぐらいの感じ。
「光のページェント」ってこういうことか、って思った。
「光のページェント」ってこういうことか、って思った。
このお宅がラスボス。富士山見えるし!
このお宅がラスボス。富士山見えるし!
「マイ橋」に架けられた歓迎のアーチ。
マイ橋」に架けられた歓迎のアーチ。
太っ腹。
太っ腹。
くだんの富士山の横からのビュー。浮かれビュー。
くだんの富士山の横からのビュー。浮かれビュー。
向かいから。念のため言っておきますが、個人宅です。テーマパークとかじゃない。
向かいから。念のため言っておきますが、個人宅です。テーマパークとかじゃない。
写真でもすごさが伝わるだろう。なにがすごいって、街ぐるみなのである。

もちろん電飾自体も圧倒的なのだが、ここが山裾に向かう上り坂で、ゆるやかに蛇行する道である点がすばらしいと思った。

絶妙に先が見えないのでカーブをぬけて光景が開ける、という繰り返しが先へ進ませる演出になっているのが小憎い。

電飾が始まる場所から終わりまで行って振り返ると、高台から見渡せるようになっている。その高低差は25mもある。
ゴール地点は高台。350mにわたって浮かれ続けた道を一望できる。すばらしいクライマックス。
ゴール地点は高台。350mにわたって浮かれ続けた道を一望できる。すばらしいクライマックス。
このような効果を狙ってこの町を選んだわけではないだろうが、この地形がここをすばらしい浮かれ電飾の道にしている。
浮かれ電飾が始まる道の入口から終わりまで。およそ350mにわたって浮かれ続けているのがわかる。あとぼくが動画撮るのがへただということもわかる。
また、要所要所で道の上を電飾が横断しているのにはびっくりした。
道の上空を電飾渡しちゃうの、すごい。ふつうの住宅街じゃ無理。
道の上空を電飾渡しちゃうの、すごい。ふつうの住宅街じゃ無理。
道路上空をまたいじゃうのは、都心の浮かれ電飾ではなかなか見ることができない。これはこの道が近隣住民のものだからできる演出だ。都市計画道路だったらこうはいかない。

最初は「なんだ細い道だな」と思ったが、この細さが重要なポイントだったわけである。

公式に観光地に

このすごい浮かれ電飾の道は、山梨県は身延町西嶋にある。

おどろいたのは山梨県庁に所在する「やまなし観光推進機構」が公式にここを観光地として位置づけていることだ。
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