11月の記事ベスト5発表！＆「人間としてのタフさが規格外」

アクセス数ランキングです。デイリーポータルZの会社移籍に関する記事が1位！みなさんどうもありがとうございます。12月の河原はさすがに寒いですが、実際はちゃんと屋根と壁のあるところで働いていますのでご安心ください。

TwitterやFacebookなどのシェア数のランキングです。話題のiPhone10に関する記事が1位。っていうとガジェット情報サイトみたいですが取材先はホストクラブです。このあとライター北村さんへのインタビューもありますよ。

次はライター北村ヂンさんへのインタビューです。

橋田
愛本店は初めていったそうで、いかがでしたか。ものすごいギラギラしてますが、実際もすごかったですか？

北村
店自体は古いんですけど、ギラギラ感はすごかったです。

北村
「経費かかったから（撮影するための店レンタル代）1000RTはいって欲しい！」って林さんが言ってたのでプレッシャーでした。

橋田
あ、林さんからの依頼でしたね。無事に1000RT以上達成してよかったですね。
北村さんはapple製品全部買ってるイメージですが、出るたびに買ってるんですか？

北村
昔はほぼ発売日に買ってたんですけど、最近はそうでもないです。Apple Watch持ってないですし。「ジョブズが生きてた頃は……」というイヤなAppleファンです。

橋田
昔からのアップルファンのご意見ですね。

北村
初代iPadとかiPodが出た時は、日本より先に発売されていたアメリカから個人輸入するくらい気合いが入ってたんですけど。

橋田
でも、iPhone Xは買ったんですね。記事のためですか！？
iPhone X手に入れるのが大変そうでしたね。記事のために林さんも必死で手に入れてた気がします。

北村
iPhone6s plus以降買ってなかったんで、今回は買い換えるぞ！ と思ってました。予約開始日に必死で予約したのに、発売日には届かなくて、取材日の午前中にやっと届いた感じです。なので裸のまま持ち歩いてたんで、落とさないかビクビクしてました。

橋田
すぐ割れるって噂ですよね。
取材日の午前中って奇跡みたいなことが起こりましたね、よかったです。

北村
ちなみにSIMフリーにして、長年使ってたdocomoをやめて格安SIMにしたんですが、ニフモにしようかなー……と思ってたところ、デイリーの運営がニフティからイッツコムに変わったので、「もう忠義を尽くす必要はない！」と、ビッグローブSIMにしました！
ニフモ、確か複数枚契約できなかったんで……。iPadにもSIM入れたかったんですよー

橋田
「複数契約できなかった」って理由、ってことにしておきましょう。

話は前後しますが、愛本店のギラギラ感は、みんなで行ったロボットレストランもギラギラしてましたが、あんな感じでしょうか。待合室も落ち着きませんでしたよね。

北村
確かに似てるんですけど、愛本店の方が本物感ありましたね。ガチで高そうなシャンデリアとか宝飾品が平気でその辺に置かれている感じで。
元・社長の愛田さんが元気な頃、店に来る度にどっかから買って来たオブジェを持ってくるので、ドンドン増えちゃったらしいです。

橋田
そうか、作りものじゃなくて、本物で高額なものなんですね。ホストのみなさん、かっこよかったですね。
しかも「愛本店」っていうラベルを箱につけてるなんて、親近感がわきました。

北村
オブジェも高そうだし、高い酒がズラッとならんだ棚もあるし、「コレ倒したら人生終わるな」と思って怖かったです。

橋田
倒しても余裕で支払いできる人しか、来店してないんでしょうね。

北村
あれは支配人（？）の野口さんが貼ったらしいです。野口さんもiPhone好きそうでしたね。

橋田
あ、野口さんが貼ったんですね。

北村
数百万円の支払いをカードでバーンらしいので……。限度額どうなってんだと。

橋田
ブラックカードの限度額いくらなんでしょうか。
今調べたらアメリカンエキスプレスのカードのセンチュリオンカード（ブラックカード）は利用限度額に制限がないそうです！

北村
「これで飛行機も買えるんだよー」という金持ちギャグはよく聞きますよね。

北村
ポイントすげー付くんでしょうね。

橋田
ポイントで車とか買えちゃうかも。

北村
確かにボクが使ってるカードも、ポイント交換メニューの中に日産GT-Rが載ってて、誰が交換するんだと思ってました。
250万ポイント！（1ポイント5円相当）

橋田
250万ポイント！ポイントで車交換できちゃうんだ…
期限なかったらいつかできそうだけど、期限ありますからね。

北村
カードのポイントって、いい牛肉とか、自分じゃ買わないけどせっかくだから……的なものと交換するのが楽しいですけど、「別にいらないけど……」感覚で車と交換してる人もいるんでしょうねー

橋田
私はこのまえハンバーグと交換しました。牛肉でもありません。

野口さんが努力されてて、もうかってる理由がわかりました。真面目ですよね。
ホスト紹介サイトのチェックしてコメント入れたり、SNS活用したり、熱心にネット活用していて感心しました。

北村
野口さんもそうですけど、グループ全体のネット活用を指導している人（広報さん）がいるんですよ。ホスト狂いの「ホスグル子」って名前でTwitterやっててスゲエなと思いました。（こちら）

橋田
いい写真！

北村
ホストクラブが休みの日、色んなイベントをやってるらしくて、これは鮪解体ショー＆DJイベントというのをやった時のものらしいです。

橋田
ホストのイメージって、「変わったことしないで、かっこよく構えてるだけ」みたいなイメージあったんですが、いろいろやってるんですね。えらい！

北村
こういうイベントで一回ホストクラブに足を踏み入れてもらって抵抗感をなくし、本格的にハマらせようという作戦だと思うので気をつけて下さい！

橋田
ハッシュタグをつぶやいて10分間店内を無料で撮影できるサービスがあるそうです。行ってみようかな。と素直に思ったので、まんまとハマるタイプです。

北村
ホストの接客、さすがにメチャクチャ上手いなーと思ったので、心に隙間がある自覚がある人は危険です！
広告記事でもなんでもないので、基本的には行かない方がいいと思いますよ！

橋田
強い心を持って行きません。ハマる自信がちょっとだけあります。もしハマったら絶対に言いませんけど。

北村
ホストの人たちも、みんないい人だったんですけど「10万円しか使ってくれない人は～」みたいな発言がチョイチョイ飛び出すので、ホントに住んでる世界が違うなーと。

橋田
10万しか！？

北村
一晩の飲みで2万使っただけで数日は落ち込みますよ

橋田
1万でもやりすぎたな。と感じます。

北村
デイリー読んでる層の人たちは、カルカルとかのイベントに行った方が楽しめると思いますよ！

橋田
お、いいこと言いましたね。

北村
キャバクラ、2回くらい連れて行ってもらったことありますけど、逆に気を遣って全然楽しめなかったですからねー。ああいう店を楽しむには「才能」はあると思います。

橋田
漫画の話しても盛り上がらなかったって言ってましたね。

北村
メチャクチャはまってる友達が「キャバクラ嬢はどんな話をしてもすげー盛り上がってくれる」って言ってたので、「まんが道」の話をしたら全然反応してくれなかったです。

橋田
悲しい結果で残念でしたね。でも、めっちゃ盛り上がったら通っちゃいそうなので、よかったのではないでしょうか。

北村
その友達はどういう風に楽しんでるんだろうと思って、フッと横を見たらキャバクラ嬢にひざまくらしてもらってたんで、そういうのが出来るタイプじゃないと楽しめないんだろうなー……と。

橋田
おー、ホストにひざまくらしてもらないですね、私も…。デイリーポータルZ読んで、カルカル行きましょう！

北村
トイレの前で待たれておしぼり渡されるだけで恐縮しちゃいますからね。カルカルで横山さんが泥酔している様を眺めた方が面白いですよ。

橋田
そんなことしてくれるんだ、キャバクラ。横山さんの手書きのPAとかみるほうが楽しいですよね。

橋田
こちらは、4人も集まってくれてよかったですね。

北村
あの日、寒かったですか？
記事見た人から「楽しそうだけど、寒そうだからどこかお店に入ればいいのに……」って言われたんですけど、ボク、寒さに強いんで何にも考えてなかったです。

橋田
あ、寒かったですよ。

北村
え……、それは申し訳ないことを

北村
スマホ版が若干もやもやする出来なので、昔のをやりたくなってた人が多かったんでしょう。

橋田
いや、ほんとみなさん楽しんでましたよね。10年以上前でも覚えているものなんですね。

北村
覚えてますよ！ 30年前のゲームでも覚えてますよ！

橋田
へー。そういうものなんですね。自転車みたいなものなんですかね。

北村
1年間一緒に過ごした友達の事は覚えてるでしょ！ そういうことですよ！どうぶつの森で一緒にすごしたどうぶつたちの事は忘れません！

橋田
おぅ…なるほど。自転車の表現まずかったですね。

北村
自転車とはまた違います！

橋田
は、はい、認識しました！

北村
30年前の攻略本もとってありますし！

橋田
その後、買ったゲームやってますか？

北村
あの日のテンションで3DS買ったんですけど、一緒に買った「ドラクエ11」の方をやっちゃってます。

橋田
やっぱり北村さんは一番DS版が合うのでしょうか。

北村
どうぶつの森はそれしかやってなかったので。でも、スマホ版もなんだかんだでまだやってますけどね。

橋田
スマホ版もやってるんですね。私もインストールしてみました。1週間放置していますが、どうなってるか見てみます。

北村
ハマらせるテクニックが上手いですよ……、ホストと一緒です。

橋田
いいまとめ！

石川
事故があってから一年ごしの記事ですが、1年かかったのはやはり気持ちの折り合いがつくまでの時間ですか？

加藤
そうですねー、友達にも職場にも家族にもとんでもなく迷惑をかけたので、滔々と語る記事を載せるのは気が引けてしまい……

石川
怪我の派手さとレスキューされたことに気を取られてしまいますが、普通にずっと入院してたんですもんね……

加藤
そうです、最初に滑落した友達も、1ヶ月ぐらい片足ひずってたって言ってました。

石川
ひー。この件で加藤さん2回入院してましたよね？

加藤
そうなんですよ。手術したところが化膿して。それも記事にしましたが、とにかく今年前半は累計一か月入院してたんで、わけわかんないまま終わりました
そのときは安藤さんが見舞いに来て、ラジオの収録までしていってくれました。「骨折ラジオ」って。

石川
ものすごい昔ですけど、住さんが腰痛で入院してた時も林と僕でラジオ録りに行きました。
人が入院するとすぐラジオを録りに行くデイリーポータル。

加藤
でも動けなくてすること無いから、意外と嬉しかったです。

石川
次入院したら僕も行きますので

加藤
前提が少しおかしいですが、ありがとうございます。

石川
１年前に記事書いて、そのあと発表するにあたってやっぱりちょっと直したりしたんですか？
なんていうか、1年寝かせたうえでの心境の変化みたいなのはあったのかなと思って。

加藤
これ言うとちょっと恥ずかしいんですが、これまで書いた記事の中で一番推敲した記事でした。えらそうに見えてもいけないし、馬鹿すぎるように見えてもいけないし、お世話になった人に失礼になってもいけないし、何十回と書き直したと思います。

石川
いやーそれはもう、それで正解だと思います

加藤
あと、自分が入院した直後に長野で山岳ヘリの死亡事故が起きたんです。それで公開するのに気が引けてしまって。

石川
そうだったんですね。いろんな葛藤が。1年間の重みを感じてしまいました。

加藤
あと、これはちょっと記事には書けなかったんですが、レスキュー隊できてくれた方の隊長的な？立場の方がものすごく後輩に厳しい人で、僕を助けてくれようとしてる退院の方に現場でビシバシ叱るんです。

石川
うおー！緊張感増しますね

加藤
「お前それで本当に人を助けようって気あるのか！！！」とか

石川
ドラマみたいだ

加藤
「だから違うって言ってんだろ！！！！」とか。レスキューされる側なのに気を使ってしまって「あっ、あっ、大丈夫です」とか隊員の方に言ったりとかして、

石川
その間にも自分は折った足ガクガク震えてるし。

加藤
もうすごかったです。逆に震えも止まるレベルの怖さ。
見舞いに来てくれた友達と、一番盛り上がったのはその話でした。

石川
友達も一緒にヘリ乗ってるんですか？

加藤
ひとりまで一緒に乗れたんですが、そうすると車を運転できるやつがいなくなってしまうんで、2人は歩いて降りました。
その間も終始、隊長は後輩を叱っていたそうです。

石川
隊長と後輩は友人と一緒に歩いて降りたんですか？

加藤
そうです。ふもとから救急車で登ってきた方の隊長です。
この日は僕以外にも2人遭難者が出て、その人たちを回収して降りて行かれたそうです。

石川
うおー。そんな、遭難救助のハシゴみたいなことあるんですね。大変なうえにそんなに忙しいのか！

加藤
すごいですよね、あの雪山で複数人救助するとか、人間としてのタフさが規格外って感じです。

石川
そういうタフな人たちが何人も力を合わせることによって加藤さんの命が守られたわけですね…

加藤
そうですね、そして最後にワッペンまでくれる優しさ……

石川
ワッペン、いい話ですよねえ。

加藤
あれは震えましたね。あのことを伝えるためにどうしても記事にしなきゃという気になりました。

石川
あーそれは燃えるやつだ、書き手として。

石川
こんなこと聞いていいのかわからないんですけど、救助されるとお金的なところはどうなるんですか？差し支えなければ

加藤
あ、これは救急車と同じ扱いのモノらしくて、まったくかかってはいないんです。

石川
へー！そうなんですか！
数十万くらいかかるのかと思ってました。そのくらい払いたいですよね

加藤
ただ記事内に書くと、気軽にとらえられてしまいそうなので、書きませんでした。
ただ全くお金がかからなかった分よけい申し訳なくて、少しでもあの人たちの男気を世に伝えねばということで記事に……

石川
あの記事人気だったからきっと伝わりましたよ！

加藤
もしお金がかかるにしても、レスキューされる側からすると、100万でも200万でも払うからおねがいです来てください！という感じですが(笑)

石川
あはは。命の代金ですからね。死ぬよりは！

加藤
そうですね、雪山のど真ん中で足首が斜め左向いている絶望感とか、とんでもなかったですよ

石川
あの図、思わず顔を背けましたよ
あとレントゲン！

加藤
レントゲン！
あれ、一般の人が見るとみんなドン引きするんですが、医者やってる友達に見せるとみんな100パー大ウケしますね。

石川
え、なんでですか？

加藤
あまりにもきれいにゴッキリいってるからでしょうか？ 「見ながら1時間ぐらい酒飲めるとか」、「整復のときどうだった？ねえどうだった？」とか。

石川
あはは、そういうことですね

加藤
僕覚えてるんですが、レントゲン室でこの写真がモニターに出た瞬間、担当医の先生と撮影技師の先生も「ふはっ！」って吹き出してました。

石川
それもまた貴重な体験だ

加藤
でも逆に安心しました。そこで表情固まったら嫌じゃないですか

石川
それは絶対直らないやつですよね

加藤
そうですね、粉砕骨折的な何か。

石川
いやとにかく無事に完治してよかったです
……って完治ってことでいいんですか？

加藤
あー、正直言うと、ちょっと走ったりはできるんですが、ジョギングとか登山にはまだまだですねー

石川
そうなんですね。あれからまた山はのぼってるんですか？って聞こうと思ってました。
治ったらまた登ります？

加藤
もちろんです、「また登れるようにリハビリ頑張りましょう」って言ってくれた救助隊の人の気持ちにも応えたいです。

石川
最後にまたいい話ありがとうございます！