1.シチュエーションの仮装
地味な仮装限定ハロウィンで最近人気の「○○している人」という仮装である。それで来たか!というアイデアが素晴らしい。
SNSで知り合った男に初めて会いに来た女
鍋パーティーに来た友人。タッパーに入っているのはごはん
サイズが合わない服を着続ける人(袖のボタンがとまってない)
練習を抜け出してきた女子プロレスラー
授業参観
後半24分で負傷したブラジル代表
つけぼくろに気づくかどうか気にしている人
職場で「パンまつりのシール集めてる」と言ったら思いの外集まりすぎて困ってる人
パンまつりの仮装の人がたくさん貼っているのは自作のシールである。会場でもこれを配っため、ほとんどの来場者がどこかしらにこのシールを貼っていた。
締切間近にインフルエンザにかかったイラストレーター(ワコムのペンタブのペンを持っている)
昼食の時間にわりばしを割るのにミスったOL
USBを2~3回でようやく挿せる人
お通夜で買い出しに行かかされる人
酒好きの親戚がいるとこういうことになる。親戚は否応なく年功序列なので
サービスエリアでソフトクリームを食べているツーリング仲間
服装がかぶって一瞬盛り上がったwebディレクター
妊婦なのか太ってるのか分かりにくい人(吊革はamazonで買った)
謝りに行く人(子どもがよその子どもを殴ったとかそんな理由で)
私服がブルゾンちえみっぽくなった人
スーパー銭湯にいる女子グループ
電車で降りる人にイヤホン引っかかった人
リュック全開の人
ジェットタオルの勢いが弱いトイレから出てきた人(手が湿っている)
あみだくじでPTA会長に決まった人(左)、PTA広報委員長(右)
タイでタイ人に間違われる日本人観光客
ハイレゾ音源に目覚めた人
子どもをディズニーファンにしようとしている夫婦
2. こういうタイプの人いる!仮装
次はこういうタイプの人、たしかにいるという仮装である。見たことある、あるある!と思うはずだ。
ABCクッキングスタジオに通う人
はじめてのおつかいの女の子とスタッフ(全員他人)
はじめてのおつかいにちなんだ仮装が3人いたので一緒にステージに上ってもらった。すっかりはじめてのおつかいである。
地味な仮装限定ハロウィンではネタかぶりはおいしいのだ。
天気予報を確認しない会社員
盛大にコーヒーをこぼした人
アウトレイジ 山王会の白ジャージ
ギネス認定員
ゴルフの客席にいる人
実験に失敗した科学者
ボケてのお題
プチプラ大好き女子
まだイケると思ってる女子大生
プチプラ大好き女子は「キャンメイク最高!」と叫んで会場をわかせていた。
仕事帰りにライブに行くOLと「ライブの最後にバーンってなったテープをめっちゃ探す人」
探しているところ
深夜のドンキにいるギャル
会社を今日やめた人(紙袋の中には会社に置きっぱなしのひざ掛けがはいっている)
観光客
健康意識が高い人
のど自慢で絢香を歌う女
都会ぐらしにうんざりして田舎に来たOL
自宅訪問する市役所職員
フリー素材(ポージングも絶妙!)
声優学校の広告に載ってる生徒
次の授業に移動する女子高生
木刀買っちゃった人
上場した人
ホテルの朝食バイキング
インスタに自撮りファッションスナップをあげている人
仮装大賞の黒子(合格して仮装の装置の裏から飛び出したところ)
高校生クイズに出場する女子
観光スポットの近くで自宅の敷地を解放して観光客用の駐車場にする地元住民
風呂上がりのOL
3.わからないけどわかる仮装
見たことないんだけど、わかる、という仮装である。分かりにくい説明だが写真を見てもらえれば分かってもらえると思う。
教科書に載ってそうな人
SNOWをアプリとは知らずに仮装してきちゃった人
本当に教科書に載ってそうな雰囲気である。文化史のところ、戦前の女流詩人のあたりにいそうだ。本人曰く、着付けの先生にそう言われたという。
変身前の戦隊モノ(色が5色です)
ゾンビ映画の序盤中盤で死ぬ人(ショッピングセンターで死ぬ)
イグノーベル賞受賞者(コウモリの交尾を見たあとポーカーをすると勝率が上がる発見)
実妹
四季折々
四季折々の人は春、夏、秋、冬の要素が入っている。しかし四季を人で表すあたり神話の発想である。
おとなになりすぎたアラレちゃんとピエトロウサギ
ノーベル文学賞の発表を仲間と待つハルキスト
「カズオ・イシグロかー!」
お隣さん(左)、お前の母ちゃん(右)
人間に化けているカッパ
帽子と手袋をとると…
見える人には見える人
昭和の酔っぱらい(初対面のふたり)
スナイパーに狙われている人
フジロックの誘導、そして肩を組むと『稼げる短期バイト』
子どもの頃と同じポーズの写真を撮る姉妹
おとなになってから、子どもの頃と同じ服装・同じポーズで写真を撮るのがネットで流行っている。その後半部分だけの仮装である。
アメリカに住んでるおじさん
マンションの同じフロアの住民
クラブツーリズムのロゴ、左から2番めの人
絞り染めの先輩。大学7年生
散歩中、犬に逃げられた人
(左)人間大砲で飛ばされる社長(右)春節に日本橋三越で買い物をする観光客
4.職業の仮装
地味な仮装限定ハロウィンの王道とも言える職業仮装である。人の仕事着を着たくてこの地味な仮装限定ハロウィンを始めたと言っても過言ではない。
今回もいろんな職業の人があつまった(フェイクだけど)。
献血の呼び込みと誘導スタッフ。献血ののぼりはamazonに売っていたそうだ。
この誘導スタッフの仮装は最後までカルカルのスタッフだと思って帰った人も多いだろう。実はこれも仮装なのだ。そして本当に誘導してくれて大いに助かった。
試食売り場の店員
ユーチューバー
駅弁売り
売ってるのはオリジナル弁当
オーガニックカフェバイトリーダー
みうらじゅん
日立危険物取扱者(乙種)
乗馬クラブの職員
JTBの職員(夏休みの予約受付中)
オフのセレブ
左からしまむらの客、しまむらの店員、猫カフェの店員
美容部員、美容部員、コスメカウンターでメイクを半分落とされた人、美容部員
美容部員とお客の仮装がたまたま揃ったので同時にステージに上がってもらった
美容部員は休憩室で説教するようすも再現して会場に要らんリアリティを振りまいた
左から、実演販売員、JINS、まいばすけっと、コンビニ、鳥貴族、ソフマップ
東京マラソンボランティア。
給水所ではコップがこぼれるので長靴が必須なんだそうだ
ひよこ鑑定士
高校野球のマネージャーと野球部部長
悪質居酒屋の店員
悪質居酒屋とはキャッチで連れて行かれるところである。実際働いたことがあるとのことだったが給料が振り込まれてないらしい。従業員にまでひどかった。
デリバリープロバイダ(なかなか配達にこない)
おすすめメニューにに朱色で◯がついている居酒屋の店員
微妙な年齢の介護ヘルパー
ジャパネットたかたのMC(塚本さんがモデル)
ヘルパーは若いか年をとっている人が多く、これぐらいの年齢は珍しいので「微妙な年齢」なのだそうだ。
陸上部
背中にポエムが書いてあるのがポイント
ネット配信者
新聞配達アルバイトの高校生
学園祭に本気で協力するヤンキー(Tシャツにクラスメイトの名前が書いてある
アメリカの寿司バー店員
長野でクラフトビールを作っている夫婦
UBER EATS
クラフトビールの夫婦は雰囲気が本物っぽかったので、実際にやっているのか聞いたところ「全然」とのことだった。
混んだ新幹線の車内販売(ワゴンが押せないとカゴで運ぶ)
所沢市役所職員
奥華子
第二外国の講師(結婚指輪をしていたりする)
説明を聞かされてない警備のバイト(気配の消し方がすごいと評判に)
5.無機物、ほか
最後はカテゴリに分けにくい仮装である。無機物だったり、肝心の人がいない仮装だ。
ごま油とタバスコ
ピエトロドレッシング
カルカルの店員
廃止が決まって落ち込むiPhoneのホームボタン
シチュエーションの仮装ではあるんだけど、その話の中心になっている人がいない仮装がふたりいたので並べてみた。
娘の荷物を持たされる人
彼女の荷物を持たされている人
もっと見たい人はツイッター検索してください
以上、できる限り紹介したつもりだが、写真を撮れなかった人もいるかと思う。ごめん!
#地味ハロウィンでツイッターを検索すると、当日会場にいた人の写真が出てくるので興味のある人はぜひ検索してください。
集合写真は異業種交流会のようになった
天才が多すぎる
僕はステージで仮装してきた人を紹介する役をやっていたが、主に笑っていただけである。
いちばん近くで天才的なアイデアをたくさん見られて満足だ。
参加者同士もフレンドリーに交流していていい雰囲気だし、地味ハロウィンはデイリーポータルZの財産、いや、日本の宝ではないかと打ち上げで語ってしまった。
来年もまた地味に集まりましょう!