特集 2016年4月9日

3月の記事ベスト5&「盗み食いはポルノの疑い」

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4月ですね。編集部 石川です。

弊社にも新人が入社しました。ついさっき、エレベーターホールで急に「石川さん!」と声をかけられて、振り向いたら知人が入社してました。それもびっくりしたんですが、それ以上に会社にもう新人がいることにびっくりしてしまいました。これを書いてるのは4月8日。僕の頭は昨年度で止まったままです。

というわけで今日は総集編。頭が3月の人にうってつけ。このまま今月(体感時間で)の記事を振り返ってみましょう。
インターネットにラブとコメディを振りまく、たのしいよみものサイトです。

前の記事:遠すぎる締めのラーメン、盗み食い 人気記事まとめ

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まずはアクセス数ランキングから。運行本数が少なすぎるバスに日本中が衝撃を受け、聞いたことだけはある「かんすい」の謎にも迫りました。
「免許維持路線」として毎年春分の日に1便だけ運行しているバス路線に乗ってきた。
ラーメン用の中華麺には必ず入っている「かんすい」とはなにか、製造元に聞いてきました。
オシャレ&トレンディの権化・わたせ先生の画風でオシャレじゃないものを描いてみました
21.5インチ、5キロのタブレット端末を持っている。カフェに持って行って使ってみよう
眼科やメガネ屋で使われている「気球」を見る機械。その正体をメーカーに聞いてきた。

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そしてTwitterやFacebook等、SNSでのシェア数ランキングです。アクセス数では5位だった眼科で見せられる気球の記事が急浮上(気球だけに)。4位のひな飾り最下段のあいつは、何よりサムネイルのインパクトがすごいぞ。
「免許維持路線」として毎年春分の日に1便だけ運行しているバス路線に乗ってきた。
眼科やメガネ屋で使われている「気球」を見る機械。その正体をメーカーに聞いてきた。
県境マニアに「柳生の三県境」と呼ばれる場所が人気スポットになってるって本当か。
ひな人形、七段飾りの下の方にいる人の表情がよく見るといい味出してる。
オシャレ&トレンディの権化・わたせ先生の画風でオシャレじゃないものを描いてみました
次はライター地主恵亮さんへのインタビューです。
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ソ連時代に出版されたガイドブックだけを頼りに、今のロシアを旅してきました。
安藤: ロシア、楽しかったですか?聞きたいことは山ほどあるんだけど、まず寒いんですよね、やっぱり。

地主: 楽しかったですよ!気温は0℃くらいでした。例年に比べれば暖かいらしいです。

安藤: マイナス50℃とかじゃないんですね。

地主: そういう場所もあると思うんですが、モスクワはわりと普通でしたね。

安藤: 記事に途中から日本語で押し通した、みたいなことが書いてあったけど。やっぱり英語は通じないんですか?

地主: 若い人には通じるみたいなんですが、そもそも僕が英語通じないんです。だから日本語にしました。そっちの方が通じる気がしました。

安藤: 言葉関係ないってことですね。記事にほとんど食べ物の写真が出てこないんですが、食べなかったんですか?(地主くんは普段1日1食で生活しています)

地主: スーパー行ったりファミレス行ったりはしましたよ。ただ、ロシアっぽいものは特に食べなかったので載せるものがなくて。

安藤: ロシアで食べたものでは何が一番おいしかった?

地主: 機内食です!

安藤: 機内食ね。

地主: おいしかったので機内食の写真ならたくさんあります。
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安藤: スーパーカップ、美味しいよね。

地主: 日本のと変わらない美味しさでした。

安藤: 物価は高いんですか?

地主: 記事に載せたあの毛皮の帽子が8000円だったので、安いんじゃないですかね。

安藤: まったく高いのか安いのか、基準にならないもの出してきましたね。
この帽子8000円。
この帽子8000円。
地主: 記事にも書いたんですが、あの帽子、ロシアの人だれもかぶっていないんですよね。がっかりしました。
この帽子かぶってるの僕だけでした。
この帽子かぶってるの僕だけでした。
安藤: 観光地へは行ったんですか?

地主: 行くには行ったんですが、ガイドブックに載っているのが建物の外観ばかりだったので、僕も特に中には入りませんでした。

安藤: それはほぼガイドブックを見ているのと変わらないのではないのか。

地主: そんなことないです。

(この後少しの間沈黙)

安藤: なにか気に障ることいいましたか。ごめんなさい。最後にこの記事について、他にアピールしたいこととかあればぜひ。

地主: はい!ロシアにいたのは3日間ですが、この記事書くのに4日間かかっているので、そういう目で読んでください!

安藤: ありがとうございましたー。
続きまして、ライター大北栄人さんへのインタビューです。
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奪って食う。「盗み食い」にも味があるはずだ。盗んでいい状態を作りその味をたしかめた。
石川:大北さん的にはこの記事どうでしたか?

大北:めちゃめちゃいい記事だったから今年はもう思い残すことはないです…

石川:もう年越しだ!

盗み食いしたことある?企画じゃなくてほんとに

大北:盗み食いあるかなあ、居酒屋で隣の終わった宴席のをつまんだことならある気がする

石川:それ、あるんだ。すごい。

大北:大学生の頃とか、あった気がする。でも定かではないです

石川:貧しかったころだよね。生存戦略としての盗み食い。

大北:大学生の頃って、ビール一杯100円のところで飲んでた気がする。

石川:そんなとこあったっけ!?

(※石川と大北は同じ大学の同級生です)

大北:あったあった、虎なんとかという…

石川:あ、なんかあった気がする。
虎の子?とかそんなのじゃなかったっけ


大北:そうそう。そこでモヤシとかしか食わないみたいな人力一軒め酒場みたいなことを

(※あとで調べたら勘違いで、虎の子は数年前に行った新宿の店の名前でした。そこも安い)

石川:モヤシだけ注文して、肉は隣の宴席から盗み食い。

大北:そういう戦後まもない感じの飲み会はよくあった気がする。

石川:貧しかったね、あの時代は。

大北:雑炊だっつってな。何入ってんだっていったら店の人もわかんねっつってな。
あるときなんか人の歯出てきてあれは腰ぬかしたわな。


石川:そう考えると遊びみたいなもんだよね、あの記事は。
あれで本物の盗み食いを経験したつもりになってはいけない。


大北:んだんだ。

いつか腹いっぱい食えるようになりたい…
そんな思いで駆け抜けた50年。


石川:いま病床で思い出すあの雑炊の味、ね。
病床でこれは思い出したくない
病床でこれは思い出したくない
石川:小学生の低学年くらいのころに一回だけ覚えてる盗み食いがあって

大北:罪の告白だ

石川:友達の家に遊びに行ったときに、リビングのテーブルの上にお菓子の皿があってさ、
その中に金色のきれいな飴があって、それがどうしてもほしくて


大北:出た、「どうしてもほしくて」。

出た~~!!って感じですね


石川:誰も見てない隙にこっそりポケットに入れて持って帰って、家でこっそり食べた

大北:盗みだ!!!

石川:もともと盗み食いの話じゃん!
そこは時効でいこうよ


大北:時間置いて食うの、罪の味がしそうでいい。飲み会のときの盗み食いはやっぱり酒に酔ってとか大学生のノリでみたいなのがあるけど、それさわやか三組側のやつだね。

道徳の時間にもう一回その話しよう


石川:そうそう、あとで後悔して謝りに行くか迷うやつね

で、その時食べた飴が黄金糖で


大北:あー、ふつうの。

石川:いまだに好きなんだよそれ。

大北:好きなんだ!
古賀さんもつくね好きになりそうって言ってました


石川:そうそう、それ読んで思い出した。

大北:罪の味はコスパ高いんだねえ。一生ものなんだねえ

石川:ほんとに。

大北:撮影のときはあたふたして味どころではなかったですな。
録音してたんですよ、メモがわりに。
あとで聞き直したら「ヒッ、ヒッ、ヒッ」って興奮して笑いがもれてる音と盗んでくる体の音だけ入ってる


石川:音!

大北:現場の空気感という意味ではリアルでした。

石川:サンプリング用SE集のCDに入れたいね。
「自然」とか「金属音」とかのジャンルに紛れて「盗み食い」。


大北:でも泥棒は笑わないだろうなあ。レジャーとしての盗み食いはもうゲラゲラ笑うよ

盗み食い絶対流行る! 盗み食いレストラン流行る! って結論になったから
この写真のキャプションにも「あひゃひゃひゃひゃひゃ!」って書いてありました。(1ページ目)
この写真のキャプションにも「あひゃひゃひゃひゃひゃ!」って書いてありました。(1ページ目)
大北:いずれふざけ食フェスティバルやりたい。オクトーバーフェストのとなりで

石川:いいね。拾い食い、盗み食い、あとは…

大北:パン食い競走とかもふざけ食だと思うんですよ、わんこそばとか

石川:たしかに。餅吸うやつは?

大北:餅吸うやつね、あれについて調べると、どれも「快感であるそうだ」って書いてある。あれ味の話じゃないんだよね

石川:のどごし? ビールみたいな話かな。

大北:多分うまいんじゃなくて気持ちいいんだろうなあと。怖すぎる。

石川:盗み食いは精神の遊びだけど餅飲みは肉体なんだ

大北:そうそう、今のところあれはポルノの疑いをかけてる

石川:ポルノだね。絶対そう

大北:盗み食いの撮影の最後にみんなで感想を言い合ってたんだけど、あずまさんが「前回(拾い食い)エロティックだっていう感想多かったですよね、ぼくもそう思ったんですよ」と。
そのこと話し合ったんだけど、タブーをやぶるのはぜんぶポルノ的じゃないかという結論で。


石川:あー

大北:で、今回、原稿書くときに「しちゃいけない なぜ ポルノ」とか検索してみたんだけど明確な答えは出なかった。

石川:すぐ検索で調べようとするネット世代だ。

大北:ポルノが「喪服の未亡人が…」みたいな、しちゃいけない設定を持ってくるのはなぜだろうという話になったよ

石川:そこにつながるのか。
確かに、罪の味っていう要素はあるかもね。
罪の「味」っていうのを真に受けてケーキ食べてるっていう


大北:「へー、これが罪の味か~」
「中にもイチゴが入ってんだな~」

鼻の頭にクリームついてそうだ

三島とかが書かなさそうな罪の味だな


石川:頭の悪いほうの罪の味
道に落ちてるケーキもポルノ。(これは前回の拾い食い)より。
道に落ちてるケーキもポルノ。(これは前回の拾い食い)より。

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