広告企画♪ 2015年9月10日

バクをアップで撮る

なんで?
なんで?
訳あってこの夏はずっとバクの写真を撮っていた。

その理由と得られた成果について、すこしだけ報告させてください。
1975年愛知県生まれ。行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。(動画インタビュー)

前の記事:お化けのいっさい出てこない「大人のお化け屋敷」

> 個人サイト むかない安藤 Twitter

2015年の夏はバクを撮っていました

これを読んでいるみなさんはこの夏をどう過ごしたのだろうか。

海に行った人もいるだろう、山に行った人もいるだろう。海外に出かけた人もいるかもしれない。

そんな楽しかった夏もいつのまにかピークを過ぎ、秋の気配が感じられる今日このごろ、そろそろ聞いてほしいことがあるのだ。

僕はこの夏、ずっとバクの写真を撮っていた。

撮りためた写真を使って弊社デザイナーに無理を言ってサイトまで作った。
日本初のバクのアップ写真の専門サイトだと自負しています。
日本初のバクのアップ写真の専門サイトだと自負しています。
これが僕の今年の夏の思い出である。

「バックアップ」と言いたかった

順を追って説明しよう。

アクロニスという会社がある。
ものすごくちゃんとした会社である。
ものすごくちゃんとした会社である。
アクロニスはバックアップのソフトウェアを販売している会社である。みなさん、バックアップとっていますか?アクロニスならパソコンもスマホも一括でバックアップとれるみたいですよ。

そんなちゃんとした会社が「バックアップ」という言葉をもっと流行らせたい、ということでわれわれに相談をしてきたのだ。季節が春から夏に変わろうとしていた頃の話である。

太陽の季節の訪れにテンションの上がった僕は、アクロニスの会議室で先方の担当者と何をやろうか打ち合わせをしていた。
リアル打ち合わせ現場である。一緒に行った担当営業に撮ってもらった。
リアル打ち合わせ現場である。一緒に行った担当営業に撮ってもらった。
「バックアップということで、動物のバクのアップを撮るのはどうでしょうか」

最初の打ち合わせではだいたいこういう「捨て案」で場を盛り上げておいて本題に入るようにしている。ウォーミングアップなのであまり深いアイデアではなく、わかりやすいダジャレくらいがちょうどいいのだ。

バクのアップでバックアップ。ひとしきりウケたし、さて本題に入ろうかと思っていたところ
「いいですね。」「は?」
「いいですね。」「は?」
「バクのアップ、すごくいいと思います。」

一発で企画が通った。まじか。

始球式の球を冗談で打ち返したらホームランになったみたいな感じだ。

しかしおもしろサイトとはいえ会社同士のやりとりはビジネスである。いっかい決まったことは「うそあれ冗談」で済まされない。

「やりますよ」「お願いします」

「ほんとにやりますよ」「お願いします」

チキンレースである。

最終的にアクロニスの担当野中さん(写真左端)が社内でゴーサインをもらったことで勝負あった。アクロニスは外資系の会社である。バクは英語で「バク」じゃないし、アップも英語で「close up」であって、いったいこの日本特有のダジャレをどうやって外国人の上司に通したというのか。感心している場合ではない、決まったからにはやらなければ。

こうして僕は夏のあいだずっとバクをアップで撮ることになった。
バクのアップを集めたサイト「BAKU/UP」より。
バクのアップを集めたサイト「BAKU/UP」より。


アクロニスの本気を見ました。


バックアップはアクロニス

バクを撮るということ

バクのアップ写真を撮るため、僕はこの夏動物園に7回行った。もともと動物園とか水族館が好きなので望むところではあるが、仕事なので他の動物のことはできるだけ考えず、なるべくバクだけに集中した。合計で1000枚くらいバクの写真を撮ったと思う。

バクを撮っていくうちにいろいろわかってきたことがある。この記事を読むとみなさんもバクが撮りたくなると思うので、バクを撮るコツについて、出し惜しみせずに共有しておきたい。

まず時間帯についてである。バクを撮るなら朝か夕方がおすすめだ。
この日は朝一番でバクを撮りに行った。
この日は朝一番でバクを撮りに行った。
なぜ朝夕がベストかというと、真夏の昼間、バクはたいてい寝ているか水に入っているかなのだ。
昼間に行くとたいていこんな(水の中にいます)。
昼間に行くとたいていこんな(水の中にいます)。
またはこんな。
またはこんな。
つまり簡単にアップの写真を撮らせてくれるような動物ではないのだ。7回バクを撮りに行ったうち、2回はまったくアップ写真が撮れずに帰ってきている。

それでも午前か夕方の涼しい時間帯だと、バクもさすがに罪悪感があるのか、起きて活動をはじめることがある。われわれとしてはそれをひたすら待つしかない。
パンを食べながらバクが水から上がるのを待つ。
パンを食べながらバクが水から上がるのを待つ。
出てきた!
出てきた!
バクが動きを見せたらすぐに撮影できる状態で待っていたい。カメラは望遠レンズを付けた一眼レフがベストである。僕はこのために200ミリのレンズを買ったら7万くらいした(自腹)。もちろんコンパクトカメラでも望遠に強いものがあるが、アップを撮るのであれば200ミリ~600ミリくらいの超望遠の機種を選びたいところである。
バクが出てきたらすぐに撮影に入る。望遠なので手ブレしないよう三脚を立てたいところだが、他のバク好きにも配慮して柵を使うなどして対策しよう。
バクが出てきたらすぐに撮影に入る。望遠なので手ブレしないよう三脚を立てたいところだが、他のバク好きにも配慮して柵を使うなどして対策しよう。
バクがこっち向くのを待っているときりがないので、できだけ目線をもらえる位置まで自分が移動する。バクは見た目よりも動きが機敏なので、あまりシャッタースピードは遅くない方がいい。
バクのアップ(バックアップ)が撮れた!
バクのアップ(バックアップ)が撮れた!
よく目にするバクのイメージは、あの長い鼻が特徴的に写るよう横から撮られているかと思うのだけれど、正面からじっくり撮る方が断然おもしろいのでおすすめだ。僕は恥ずかしながらこの撮影を始めるまで、バクがこんなに表情豊かな動物であることを知らなかった。
んばー。
んばー。
べろん。
べろん。
ちなみにこれは上野動物園のアメリカバクである。
バク科という独立した科を持っている。レッドリストに入る絶滅危惧種。
バク科という独立した科を持っている。レッドリストに入る絶滅危惧種。

日本で見られるバクは3種類

いま日本の動物園で見ることのできるバクは3種類。アメリカバク、マレーバク、ベアードバクである。全バク4種類のうち、ヤマバクだけは日本にいない。

そんなバク3種に共通して言えることだが、日本の動物園ではあまりフィーチャーされていない。どうしてもライオンとかパンダとかキリンとかの方が派手で人気なのである。

逆に言えば並ばずに見られる動物なのだバクは。
バクの前のクリアさたるや。
バクの前のクリアさたるや。
上野動物園ではバクはカピバラと同じ場所で飼育されており、時間帯によってどちらか一方が表に出ていることになる。

僕は事前に時間を把握してバクを見に来ているのでいいのだけれど、たいていの人はそれを知らずに来ていて、しかも同居のカピバラを目当てにしている場合が多い。

「あれ?カピバラいない?」

「なにあれ、でかくない?ていうかカピバラじゃなくない?」

「パグ?パグって犬の?」

悲劇である。しかし当のバクはそんな人間の都合なんて知ったこっちゃない。昼間はずっと寝てるし、たまにおきると変な顔する。
ほげー。
ほげー。
バクは鼻が長く、その鼻が自由に動くので正面から見るとものすごいことになるのだ。

僕がこの記事を書くことで少しでもバクの地位を上げられたらと思う。バクサイトにバクのいる動物園をまとめたのでぜひ見に行ってもらいたいのだが、こんなに見ていておもしろい動物もなかなかいない。
ぬいぐるみとかになりにくい動物ではありますね。
ぬいぐるみとかになりにくい動物ではありますね。
次のページでは珍しいベアードバクの写真が出てきますよ。
お楽しみに~。
お楽しみに~。


バクの写真もバックアップしておこう。


バックアップはアクロニス

バクごとに個性が見えてくる

一つの動物(バク)を軸にいくつかの動物園をまわってみると、今まで気付かなかったことに気づくことができる。

たとえばここ、金沢動物園のバクを見てみよう。
山の上にある静かな動物園。コアラもいます。
山の上にある静かな動物園。コアラもいます。
金沢動物園は以前近所に住んでいたこともあり、すでに何度も訪れているのだが、正直バクに関しては見た記憶がなかった。いままですみませんでした。

でもここには珍しいバクがいるのだ。それがこちら、ベアードバク。
ベアードバクのアグア。
ベアードバクのアグア。

ここでしか見られないバク

ベアードバクは現在、国内ではここ金沢動物園でしか見ることができない。そしてさすが金沢動物園である。いいアングルで写真を撮っている。バクの紹介に正面からの写真を使っている動物園って珍しいんじゃないだろうか。

そのベアードバクのアグアがこちらである。
アグア。
アグア。
アメリカバクに比べ線が細くてしゅっとしているが、人によっては(バクによっては)アメリカバクよりも大きくなるものもいるのだとか。体も黒っぽくてまったく別の動物に見える。

金沢動物園にいるベアードバクのアグアはものすごく人懐っこい。とくに飼育員さんが大好きのようだ。足音が聞こえるとスタスタと軽快なステップで寄っていく。
飼育員さんがフェンス越しに出す棒でずっと遊んでいる。かわいい。
飼育員さんがフェンス越しに出す棒でずっと遊んでいる。かわいい。
飼育員さんがやってくると本当にうれしそうに寄って行くのだ。お母さんだと思っているのかもしれない。

何度も同じ動物を見て回っていると、その動物の特性というか性格みたいなものが見えてくるようになってくる。ああ、あのバクまた飼育員さんと遊んでるな、とか、この二人は仲がいいな、とか。一回きりの動物園ではなかなか得られない感情である。
そして飼育員さんが行ってしまうと悲しい顔してずっとフェンスのところで待っているのだ。これは切ない。
そして飼育員さんが行ってしまうと悲しい顔してずっとフェンスのところで待っているのだ。これは切ない。
金沢動物園にはもう一頭、ブラジルバク(上野動物園のアメリカバクと同種)もいるのだが、こちらはベアードバクのアグアに比べてぐっと貫禄がある。
アメリカバクと同じ種類です。
アメリカバクと同じ種類です。
見よ、この気合の入った座り姿を。
ブラジルバクは背中で語る。
ブラジルバクは背中で語る。
バックアップとれよな。
バックアップとれよな。
どうだろう、そろそろバクの可愛さに気づいてしまったのではないだろうか。そんなあなたに朗報です。

グッズをプレゼントします

今回、バクのサイトも作ったことだし、もう少しこだわってグッズも作ることにした。オリジナルバクグッズである。
この顔のでかいクッション作ります。
この顔のでかいクッション作ります。
巨大バククッション、等身大ポスターなど、「置くとこないからやっぱりいらない」を言わせるグッズを制作中です。

それぞれ数量限定ではあるけれど、読者のみなさんにプレゼントしますのでバクバク応募してきてもらいたい(応募先は後日SNS等でおしらせします)。おたのしみに。

次はいよいよマレーバクが登場しますよ。


バクの枕で寝ると悪い夢を見ないという噂。


バックアップはアクロニス

バクといえばマレーバク

バクといえばなんといってもあの白と黒のボディを思い浮かべるのではないか。

それはマレーバクである。

今日はマレーバクのいる東武動物公園にやってきた。園内にプールがあるようで、海水パンツ一枚の男が歩いていたりするので少し他の動物園とは空気が違う。
夏真っ盛りですわ。
夏真っ盛りですわ。
ここ東武動物公園はバクの飼育に非常に力を入れていて現在3頭のマレーバクがいる。
いちばん年下のマレーバクの名前はヒコボシ。ヒコちゃん!と呼ぶと来てくれるかもしれないと書いてあった。
いちばん年下のマレーバクの名前はヒコボシ。ヒコちゃん!と呼ぶと来てくれるかもしれないと書いてあった。
マレーバクのヒコボシは飼育員に育てられたことから人間が大好きなのだという。それはドアップ撮るチャンスではないか。呼んでみましょう
ヒコちゃーん!
ヒコちゃーん!
ヒコ、ちゃ、、。
ヒコ、ちゃ、、。
……。
いないんか(写真は東武動物公園で人気者のホワイトタイガー)。
いないんか(写真は東武動物公園で人気者のホワイトタイガー)。
いないのだ。

いや、建物の中を見ると微妙に何かがいるのがわかる。

ズームしてみよう。
間違いない、マレーバクだ。
間違いない、マレーバクだ。
いるにはいるのだけれど、ものすごいリラックスしていてまったく出てきてくれない。

バクはおしっこを後ろに向けて拡散させながら飛ばすので(その様子も撮ったけど激しいので自粛した)小屋の中で寝ていてもたまのおしっこしに起きてくる。で、入り口でおしっこだけ撒き散らしてまた中に戻ってしまう。
おしっこ5秒前。
おしっこ5秒前。
この日撮れた唯一のアップ。
この日撮れた唯一のアップ。
結局この日は閉園時間までねばったのだけれど、マレーバクが小屋から出てくることはなく泣く泣く帰った。個人的な話だが、僕の自宅から東武動物公園まで片道2時間半かかるのだ。最近週末どっちかバクでつぶれる。

もう一箇所、マレーバクが見られる動物園が近くにあったので次の週末に行ってみた。横浜ズーラシアである。
いちおしは世界三大珍獣と言われるオカピ。
いちおしは世界三大珍獣と言われるオカピ。
今度こそマレーバクを見たい。入り口にいるゾウも目玉のオカピも今日はパスして、一路バクの展示へ。夏の間のズーラシアは閉園時間を延長して夜の動物の様子が見られるようになっている(週末のみ。詳しくはHPを見てください)。これは活動的なバクを見るチャンスなのではないか。
いつも寝てるの知ってる。
いつも寝てるの知ってる。
まだ日の高い14時頃来てしまったのできっとバクは寝ているだろう。もう見なくてもいまバクがなにやってるかわかるようになってきた。
やはり。
やはり。
予想通りの寝っぷりである。
予想通りの寝っぷりである。
ほとんど動かず。
ほとんど動かず。
僕はもうバクのこういうところを理解した上で来ているからいいが、はじめてバクを見に来てこれだとちょっとかわいそうである。起きている時のバクは本当に変な顔してくれるからおもしろいんですよ。
夕方になったら起きるからもう一回見に来てください。
夕方になったら起きるからもう一回見に来てください。
ズーラシアもバクの展示には力を入れている。特徴的な足の裏の形について説明パネルが作られていた。
水辺に暮らすバクは、歩きながら足が泥に沈まないよう、足を着くときに指を開くのだとか。
水辺に暮らすバクは、歩きながら足が泥に沈まないよう、足を着くときに指を開くのだとか。
その歩き方、見てみたいなー。
その歩き方、見てみたいなー。

バク待ちスポットあります

ズーラシアのいいところはバク舎の前にフレッシュネスバーガーがあって、食事をしながらバクが起きるのを待つことができるところである。これはかなりありがたい。

ちなみに上野動物園のバク舎の前にも売店とベンチがあるので安心してほしい。
水筒で持参したコーヒーを飲みながらじっとバクが起きるのを待つ。
水筒で持参したコーヒーを飲みながらじっとバクが起きるのを待つ。
16時をまわり、セミのなき声もまばらに、風に涼しさが混じりだす頃
ふぁぁぁーー。
ふぁぁぁーー。
ようやくバクが起きた。
起きると葉っぱを食べたり水場に行って遊んだりしてくれる。いい表情のアップ写真を撮るなら今だ。
しようがないなあ、という雰囲気もある。
しようがないなあ、という雰囲気もある。
動いているバクを見ると思うのだけれど、予想していたサイズよりずいぶん大きい。200キロ~300キロくらいになるというから立派なものである。
とりあえず端から端まで歩いて
とりあえず端から端まで歩いて
変な顔して
変な顔して
よっこいしょと
よっこいしょと
まさか
あーつかれたー。
あーつかれたー。
まさかと思うだろう。だってほんのさっき、3分くらい前まで熟睡していたバクだぞ。
ふわぁぁぁぁ。
ふわぁぁぁぁ。
ぐー。
ぐー。
また寝た。

しかしこの日はちゃんと動き回るマレーバクのアップを撮ることができたので目的達成である。

バックアップはアクロニス

こうして僕は夏の間、毎週のように動物園にでかけ、バクのアップを撮った。すべては「バックアップをとる」と「バクのアップを撮る」をかけたことに端を発する。

たくさん撮った写真はちゃんとアクロニスのソフトを使ってバックアップした。放っておいてもクラウドに保存されるので便利である。僕の借りているクラウド領域はバクの写真でいっぱいだろう。

いい夏をありがとう。
最後にもう一度バクサイトの紹介をしてお別れです。
みとれてください。
みとれてください。

バクを見に行こう、バックアップをとろう

こうやって一種類の動物を追っていろいろな動物園をまわるのは本当に楽しかった。

この前見たあのバク、今日もいるかな、とか、あれ、今日はなんだか元気ないな、とか。普段あまり気にしなかった動物も、よくよく見ると毎日表情が違うものである。今日のバクは今日しか撮れない。バックアップもしかりである。覚えておいてほしい。
いま無理やりまとめたよね。
いま無理やりまとめたよね。


バクは水に濡れても大丈夫だけど携帯は水没したらたいへん。


携帯のバックアップもアクロニス

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