特集 2015年7月3日

「調節池」に夢中

なんか良いんですよ、調節池。伝われ! この思い!
なんか良いんですよ、調節池。伝われ! この思い!
東海道新幹線によく乗る人なら、誰もが気になっているであろう、あの住宅群。神奈川県平塚を通過するときに北側、新幹線の座席でいうとE席から見えるあれ。

過日、これを見に行った。

そうしたら、この住宅そっちのけで夢中になっちゃったものがあったのだ。それが「調節池」だ。
もっぱら工場とか団地とかジャンクションを愛でています。著書に「工場萌え」「団地の見究」「ジャンクション」など。(動画インタビュー

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> 個人サイト 住宅都市整理公団

新幹線から見えるあの三角屋根住宅

まずはあの三角屋根の住宅群。あれは日向岡という住宅地で、平塚駅からバスで訪れることができる。
新幹線車窓からの風景。E席を予約して、待ち構えて連写しました。
新幹線車窓からの風景。E席を予約して、待ち構えて連写しました。
上の写真とほぼ同じ位置で、路上から見ると、こんなだ!
実際目にすると感動する。思わず「おー!」って声が出た。なんでしょうこの感動。
実際目にすると感動する。思わず「おー!」って声が出た。なんでしょうこの感動。
近づいて、住宅地の中を見回すと、こんな。こういう街だったのかー。
近づいて、住宅地の中を見回すと、こんな。こういう街だったのかー。
新幹線を挟んで反対側は畑が広がっていました。ときおり通り過ぎる新幹線に「あの窓から見てたんだよなあ」と思うとちょっと不思議な気分。
新幹線を挟んで反対側は畑が広がっていました。ときおり通り過ぎる新幹線に「あの窓から見てたんだよなあ」と思うとちょっと不思議な気分。
詳しい顛末は以前別のサイトでレポートしたことがあるので(→こちら)、興味ある方はそちらをご覧ください。

で、実はここへ行ってみたら、より惹かれるものを発見したのだ。それが調節池だ。
三角屋根住宅地から少し北東に行った場所に現れる、コンクリートで囲われた涸れ池のようなもの。
三角屋根住宅地から少し北東に行った場所に現れる、コンクリートで囲われた涸れ池のようなもの。
実はここ数年ずっと調節池が気になっている。この大きさ、無骨な感じ、入って遊びたい感じ(たいてい立ち入り禁止なのがくやしい)。うまく言えないのだけれど、すごくいい。いつか「調節池写真集」とか出したい。

調節池とは何か

「調節池が気になってる」とか、さっそくマニアックな感じになっているがお付き合いください。

調節池とは何か。以前萩原さんが「あの水のない川は何だ」で紹介していたが、要するに大雨が降ったときに川や水路が溢れて洪水にならないように、一時的に大量の水を貯めておく施設のことだ。
すぐそばにこのような立て看板が(ここには「遊水池」とありますが、本稿では統一して「調節池」と表記します。この言い方が好きなので)。
すぐそばにこのような立て看板が(ここには「遊水池」とありますが、本稿では統一して「調節池」と表記します。この言い方が好きなので)。
つまりダムなどはその親玉みたいなものだが、その詳細についてはそれこそ専門の萩原さんにゆずりたい。

ぼくらの街の表面は舗装によってウォータープルーフ仕様になっているので、こういう施設が必要というわけだ。

で、その調節池とやらのどこに惹かれるのか。結論からいうと「街や施設を開発しようとするともれなく付いてくるのに、"見えない"」という点と「我々は"ピーク"に支配されているということが示されている」という点だ。うん、分かりづらいな。

分かりづらいので、とりあえずぼくが今まで見てきたすてきな調節池を紹介することにする。そのうち分かりやすく説明できる日が来るかもしれない。

ところでこの斜面住宅すごい

そのまえに、この斜面住宅すごい。調節池ばかりに気をとられてはいけない。
さきほどの反対側、上から見たところ。
さきほどの反対側、上から見たところ。
かっこいい。

こういう斜面に張り付いた集合住宅は日本にけっこうあって、有名なものに安藤忠雄設計の「六甲の集合住宅」などがある。

他には、はまれぽ.com の吉岡まちこさんが書いたルネ上星川とか。あれはいつか中に入ってみたいんだよなー。

あと、小倉のモノレール徳力公団前駅から見えるものもすごい。
小倉の斜面住宅。ここもいつか中におじゃましてみたい。場所はここ。
小倉の斜面住宅。ここもいつか中におじゃましてみたい。場所はここ
このような斜面住宅のそばに調節池があるのは偶然ではない。丘陵というのは中に水が通っているスポンジのようなもので、そこを削って開発すると必ず水が出るのだ。

丘陵地開発に調節池はつきもの。覚えておきたい。
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