特集 2014年6月30日

埼玉・桶川うどんは粉がうまい!紀行

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埼玉・加須うどん食べ歩き!」「埼玉、川島町はうどんが美味い」「埼玉、鬼うどん紀行」「埼玉のハーブうどん、『すったて』紀行」と、<埼玉は実はうどんが美味いシリーズ>をやってきたわけですが、調べたら、まだあった! 埼玉うどんの美味しい場所。いやあ深いぜ、埼玉うどんワールド。

桶川地方は昔から、冠婚葬祭などで、家庭で「手打ちうどん」が作られてきた文化があって、うどんで有名なんですって。うどん! 桶川うどん! 食べたい!
埼玉生まれ。電子書籍『初恋と座間のヒマワリ』(リイド社刊)発売中。最近、ほぼ毎日ブログを更新していますので、良かったら読んでください。

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桶川駅について初めて、「桶川って、べに花で有名なんだ……」と知りました。すいません。埼玉出身者って、自分の住んでる地域以外のことって、あんまり知らないんですよね……。

今回は電車に乗って、市の巡回バス(1回乗車100円)を駆使し、食べ歩いてまいりました。気分はテレビ東京の旅番組、太川さんと蛭子さん。
今回はオール、バス移動。
今回はオール、バス移動。

埼玉でいちばん太いうどん!?

まずは有名店、「大木うどん」へ。
大きくて立派な、大木うどん。
大きくて立派な、大木うどん。
なんでも噂では、埼玉で一番太いうどんなんだとか。もっとも太いうどん! それだけでキャッチーです。そそられます。

でも奇をてらって作ったメニューではなく、なんと100年の歴史があるお店の、口コミで広まった一品なんだそうです。……なんでまた、100年かけて、太くなっちゃったんだろう。

しかし、埼玉は太い田舎うどんが、結構あるのですけれど、それを超える太さって一体、どんな状態なんだろう。

京都に「たわらや」って店があって、「一本うどん」という、太いうどんが有名だけど、それとどう違うのかしら。(ライター高瀬さんが、過去に行ってます。

中に入ってみたら、お客様で満席、歴史のあるお店ですが、ファミレス感覚で使えるような、清潔で広いお店内でした。親子連れも多い。

テレビにも出たことがある有名店なので、お客さんはみな、「太いうどん、食べに行こー!」っていう感じで、レジャー感覚で来ているのかな?……と思ったんですが、よく見ると、あれ、みんな、太くないうどんを食べている?

といっても、普通の店よりは太麺なんだけど。あれ……?
バターうどん、麻婆うどん、なべうどんもかなり気になるが、今回は「もり」で。
バターうどん、麻婆うどん、なべうどんもかなり気になるが、今回は「もり」で。
油揚げ(60円)をつまみに、昼っからうどん屋さんで飲む。楽しいー。
油揚げ(60円)をつまみに、昼っからうどん屋さんで飲む。楽しいー。
もりうどん550円。
もりうどん550円。
割り箸と比べて、太さ、わかりますか?
割り箸と比べて、太さ、わかりますか?
つゆにつけた状態。なんかもう……。
つゆにつけた状態。なんかもう……。
太いわあ。スイトンみたいな味がするのかな、
と思いながら、かじる。
………え?
か、かたい、想像の何倍もかたい!
噛み切るのに疲れるほどに。
しかし、噛み締めると、中心部の、粉っぽい部分が、インパクトのある味わい。「粉っぽいのが美味い」、なんて初めてだけど、そうなんだから仕方がない。ダイレクトに小麦粉の味がふうわり抜けていく。

噛まずに飲み込むと、「モチを飲む、変わった祭り」に参加しているような気持ちに。のどごし、いいですよ……。
ちなみに麺の本数は、一食分で4本でした。4本で構成されるうどん! クレイジー!

こ、これは、、、、時々食べるならいいけど、しょっちゅう食べるのはキビシイ。近所に住んでて来るんだったら、やっぱり細麺食べちゃうかも、と思いました。
たまたまやってた紅花まつりを見学。
たまたまやってた紅花まつりを見学。
手打ちうどん屋さん情報が置いてあった! けれど、車でしか行けない距離だったので断念。
手打ちうどん屋さん情報が置いてあった! けれど、車でしか行けない距離だったので断念。
暑い中、ゆるキャラさん、おつかれさまです。
暑い中、ゆるキャラさん、おつかれさまです。
畑じゃなくても、公園の植え込みとか、ちょっとしたところに、べに花が咲いていた。
畑じゃなくても、公園の植え込みとか、ちょっとしたところに、べに花が咲いていた。
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人んち、みたいな、べに花ふるさと館

次もまた、市内巡回バスを駆使し、「べに花ふるさと館」へ。
べに花ふるさと館。
べに花ふるさと館。
自転車ラック完備だそう。ツーリングに来る人も、多いのかしら。
自転車ラック完備だそう。ツーリングに来る人も、多いのかしら。
市の交流施設で、ワークショップをやるような場所なんだけれども、「うどんが美味い」ことで有名な場所。
粉は地粉を使っていて、つゆは地元、桶川の醤油を使用しているそう。

入り口の梅林が、完熟した梅の匂いで酔いそうになりました。初夏ですね。
古い建物、タタミ席に座ります。扇風機がまわっていて、窓の外にはゴーヤのグリーンカーテンのつるがのびていました。
私の実家はこういう感じではないけれど、ああ、誰かの実家にそっくりなんだろうな、と思いました。あふれ出る「人んち」感……。
人んち感……。
人んち感……。
今回はビールはやめて、サイダーにしました。
今回はビールはやめて、サイダーにしました。
暑い中、少し移動したから、サイダーが驚愕の美味しさでした。こんなに美味しかったっけ、サイダー。小、中学生の時に飲んだ時くらい、嬉しい味。この店の「人んち感」も、味に作用しているのかもしれない。

隣席は、おばさま4人で、「アイスコーヒー4つ!」と、頼んでいました。そうか、ここは、施設の性質上、うどん屋さんだけど、うどん屋さん以外の使い方も出来るんですね。なるほど。便利。
もりうどん470円。
もりうどん470円。
色は、地粉の色かな。
色は、地粉の色かな。
うん、これも美味しい。もっちりしてて、はごたえがあって、しかし、味は粉の味。噛み締めると、小麦粉の味がしっかりする。
粉そのものを食らってる感じ。
桶川のうどんの、キイワードは「粉」なのか……?

埼玉うどん、多種多様過ぎて、「どんなうどん?」って聞かれても、説明出来ないなあ、まあ説明する機会もないんだけど……と悩みながら、もぐもぐ。

みんながチャリで来る店

最後に、中山道桶川宿にある、明治24年創業のお店へ。
製麺所が隣にあるという、「讃岐かよ!」というようなスタイルの、「今福屋」さん。
明治24年創業だけど、店内はファミレスのような、学食のようなつくりで、入りやすい。
今福屋。
今福屋。
自転車がいっぱいとまっていました。高いツーリング用の自転車じゃなくて、ママチャリです。近所の人に愛されているお店なんでしょうね。
ナスとひき肉とか、カレーキムチとか、気になるけど……ここは、「もり」で。
ナスとひき肉とか、カレーキムチとか、気になるけど……ここは、「もり」で。
中はセルフサービスで、これまた「讃岐かよ!」なシステム。もりうどんは390円、まわった店の中では最安値。
写真だと分かりにくいけど、なんか量が多いのです……。
写真だと分かりにくいけど、なんか量が多いのです……。
つぶつぶは、胚芽らしいです。
つぶつぶは、胚芽らしいです。
しかも、盛りが多い。もっとも多い。普通の1.4倍くらいあるんじゃないのかしら。
食べてみると、やはりかため。そして粉の味がふわっと広がる。桶川のうどんは粉味なんだな……と思いました。この感想で合ってるのかしら。

しかしこのレベルの味が、390円で食べられるのだったら、近所にあったら、本当に嬉しいだろうなあ。
いいな、近所の人……と思いました。

また来たいよ桶川

また新しいうどん名所を見つけちゃったなー、と思いながら、桶川を歩いていましたら、何やら「なつかしグッズ」のお店を発見。
そのお店の名前は、「懐古堂」。気軽にふらりと入ってみたらば……。
広いお店に、ソフビ怪獣や超合金、キン肉マン消しゴムの山。ショーケースにずらーっと置いてあって、お値段が小さなシールで貼ってあって。
都内にも、中野ブロードウェイとか、なつかしグッズ屋さんありますけども、キン肉マン消しゴムに関しては、こんな大量なコレクションを、見たことがない。すさまじい。
はあああ、私は男子じゃないから「スゴイ」ということしか分からないけど、、、、見るのに時間がかかりました。入場料をとられてもいいくらいの充実度。
もしこれが、女子向けグッズのコレクションだったら、狂喜乱舞して、頭が爆発していたかも、と想像しました。
キン肉マン消しゴムのジャンク品は100円からあったので、大量買いして、30代男性に配ったらモテたかもしれない……。それが、どんなモテ方なのかわからないけれども。
桶川、深し。

話はそれましたが、桶川うどん面白かった。また行くよ、桶川。

しかし本当に分からなくなりました。
いったい、埼玉うどんとは何なのか? 他の県の人に説明しにくいバリエーションなんです。
太いのも細いのもあるし、麺の味のバランスもいろいろだし、歯触りがかたいもの、もっちりなもの、白玉みたいなもの、いろいろあって、
肉汁をつけて食べる、というのが、ちょっとトレンドにもなっていて。

私は舌が敏感でも何でもなく、そんな私にでも、差異が分かり、「埼玉うどんは、美味しい」と思うのですが、
いろいろ、味が違い過ぎて……。

他にも、美味しい地区があるのかしら? あったら教えてください、埼玉うどんを愛する人ー!
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