路面電車まつり!
路面電車祭りの日だった
長崎電気軌道では毎年、車両基地にて「路面電車まつり」をやっている。私も何度も遊びに行ったことがある。
まずは軽くその紹介をば。
普段入ることができない車両基地に入れる。
祭りは、小さな子供と大きな電車好きとを喜ばせる内容となっている。
電車部品販売コーナー。
なかなか売ってないようなものが売ってる。私も以前、つり革とミラーを(思わず)買った。
こちらは入札による販売。
この記事を読んで値段に驚いたが、この手のものはいい値が付くのだろう。
う~む。まったく相場がわからない。
地下に潜って車両を下から覗けるコーナー。
逆に上からパンタグラフを見られるコーナーもある。
こちらは台車のみをじっくり見たい人向け。
手動操作によるポイント切り替え体験。
…軽く紹介するつもりが長くなってしまった。で、この電車祭り会場にて結婚式が行われたのだ。
線路の向こうから新郎新婦がやって来た。
電車婚
結婚式を挙げたのは、長崎界隈で鉄道マニアとして有名な永野孝さんと松尾裕子さん(鉄道マニアの修飾語は新郎のみにかかる)。JR全線完乗などをしたいわゆる乗り鉄だ。
いや電車が好きなのはよく知ってたが、まさかこう来るとは…
誓いの挨拶を述べる2人。
会場で
「こんな結婚式初めて見たわ…」
と思わず呟いたら、すぐ近くにいた新郎の親御さんまで
「本当に…。」
と言われていた。
ちなみに当初は電車祭りの中でやる予定ではなく、予約してた日が祭りとバッティングしてたことが後から判明し、だったらいっそのこと祭りのイベントの一環みたいなノリでしましょうか、となったそうだ。
実際これは定期的に誰かこの日に結婚してもいいんじゃないかというくらい、祭りの雰囲気にマッチしていた。
明治の路面電車です。
160形168号。 営業運転できるボギー車としては日本最古、 唯一の木造電車という特別な車両に乗車。
運転台もレトロ。
え?運転士? 初めての2人の共同作業ってまさかこれ??
と思ったけどさすがにそれはなかった。
(新郎新婦が自分で運転してたらおかしいだろう)
終始満面の笑み。こんなに屈託のない彼の笑顔は初めて見た!
カメラの数がすごかった。地元テレビ局も来ていたようだ。
ちなみに行き先の表示は「貸切」。
先頭には網が付いている。
終点は披露宴会場の長崎駅前。
その後、ホテルで披露宴が開かれたのだが…
テーブル名が電停の名前になってる!
このマニアックぶりには、新郎の職場の偉い人も驚いて(呆れて)いました。
趣味は全開がいい
しかしこれよく奥さんOKしてくれたな~、と私などは思ってしまうのだが、聞けば電車婚を提案したのは奥さんの方だったのだとか。九州新幹線各駅を一駅ずつ降りながら鹿児島まで行く旅に一緒に行くなど、だいぶ鉄の啓蒙活動をしたそうだ。
趣味を理解してくれる奥さんでなによりです。