特集 2012年11月23日

無人島観光に興奮

マンモスがいる!
マンモスがいる!
無人島に惹かれる。みんな
「無人島に持っていくなら何がいいか?」
とか3日に1回くらいは無人島のことを考えてるだろう。
それは魅力があるからだ。

そんな無人島の周りを船で一周したあと上陸し、気が済むまで歩いて回れるツアーがあった。

場所は長崎県は壱岐。
今回はその興奮ぶりをお伝えしたいと思う。
長崎より九州のローカルネタを中心にリポートしてます。1971年生まれ。茨城県つくば市出身。2001年より長崎在住。ベルマークを捨てると罵声を浴びせられるという大変厳しい家庭環境で暮らしています。

前の記事:壱岐の「死ねる」っぷりが凄い

> 個人サイト 長崎ガイド

辰の島

誤解を招かぬように言うと壱岐は無人島ではない。
壱岐は長崎県北部、玄界灘に浮かぶ人口3万人くらいの島。その周囲にいくつかさらに小さな島があり、そのうちのひとつが「辰の島(たつのしま)」という無人島。そこに行く。
観光船の案内所
観光船の案内所
壱岐について調べていたらファンキーなホームページをみつけたのでそこを利用した。漁協がやっている遊覧船だ。

料金は遊覧が1,500円。遊覧+上陸だと2,000円。
「上陸もしますか?」
と聞かれ、一瞬意味がわからなかったが“上陸”という言葉の響きだけで「ハイ」と返事。その後、受付のお姉さんが詳しく内容を説明してくれた。
辰の島のマップ。
辰の島のマップ。
辰の島は無人島だが、観光地として整備されている。 海水浴場があり、夏場は監視員が昼間常駐してるそうだ。トイレなどもあるが、これはカギがかかっていてオフシーズンは使えない。

私が訪れたのはオフシーズンの10月末&平日だったということもあり、島は完全に無人。船に乗ったのも私一人だった。つまり、船と島が貸し切り状態で2,000円というわけだ。破格!
危険地帯やドクロマークの場所もある。
危険地帯やドクロマークの場所もある。
グーグルマップだとこんな感じ。イラストマップとの微妙な違いにけっこう悩んだ。(大きな地図で見る
船ってテンション上がるよね。
船ってテンション上がるよね。
こういう船に乗ったのだが、この回の客は私一人だけだったので…
船長の助手席、かぶりつき席に座る!
船長の助手席、かぶりつき席に座る!
離島って全体的にこういう感じのノリだから大好きだ。
離島って全体的にこういう感じのノリだから大好きだ。
まずは島のまわりを一周し、船からの眺めを楽しむ。
まずは島のまわりを一周し、船からの眺めを楽しむ。
雰囲気を動画でどうぞ。
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興奮の岩!

辰の島は、さすが数ある島々の中からここを観光地と位置付けただけあり、とても海がきれいだ。

そして岩が不思議なカタチをしている。
波の浸食作用で洞窟になっている。こういうのが幾つもある。
波の浸食作用で洞窟になっている。こういうのが幾つもある。
オオカミ岩。たしかにオオカミ!
オオカミ岩。たしかにオオカミ!
島の外側(玄界灘に面している方)に回ると波が大きく、揺れが激しくなる。
島の外側(玄界灘に面している方)に回ると波が大きく、揺れが激しくなる。
地層が斜めってる!
地層が斜めってる!
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崖ファンには堪らないクルーズ。
崖ファンには堪らないクルーズ。
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蛇の通り道のように細い谷間が何メートルも続いている「蛇ヶ谷」。
蛇の通り道のように細い谷間が何メートルも続いている「蛇ヶ谷」。
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興奮!正直者しか見ることができない観音様

岸壁に、観音様の姿が見えるという不思議なスポットがあるという。その名も「羽奈毛観音(はなげかんのん)」。が、それは岩と岩との間の細い隙間にあり、また島の外側に位置するところなので波も荒く、運が良くないと見えないという。「正直者にしか見えない観音様」と言われているそうだ。果たして見えるだろうか?

波で揺れる中、船長さんが慎重に船を寄せてくれる。
ココ。(ボケボケですんません)
ココ。(ボケボケですんません)
全体を写した写真はこんなボケボケのしかなかった。
この隙間部分にそれはある。そして私には見えた!

これは標準ズームじゃうまく撮れない、と70-200mmの望遠レンズに付け替える。

ずると、
中央に、岩の色が青い部分があるのがわかるだろうか?
拡大写真。(観音様が見えない人は画像をクリック)
船がぐらんぐらん揺れる中、岩の隙間を望遠レンズで狙う。それもシャッターチャンスは数秒しかなかったのでうまく撮れてる確証はまったくなかった。が、あとで写真を見直してみて自分でもちょっと驚くくらいクッキリ捉えていた。

いや、正直者であることに関しては私はちょっとばかり自信があったが、まさかこんなにも正直者だったとは…!
「マンモス岩」というのもある。たしかにマンモス!
「マンモス岩」というのもある。たしかにマンモス!
壱岐には動物似の岩がいくつもあった。
どれもクオリティが高すぎて焦る。

参考までにまとめておこう。
猿岩
猿岩
オオカミ岩
オオカミ岩
マンモス岩
マンモス岩
ゴリラ岩
ゴリラ岩
そんなこんなとクルージングを満喫し、
いよいよ次は上陸へと向かう。
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上陸後は完全放置プレイ。
島は歩いて1時間ほどで一周できるとのことだったが、写真を撮りながらじっくり見るなら2時間の方がいいと言われ、2時間後に迎えに来てもらうことにした。(望めば何時間でもいい)
では2時間後に。
では2時間後に。
これから2時間、島には自分一人。
無人島を一人で2時間、自由に探検できるのだ。

むちゃくちゃワクワクしてきたぞ~!
目の前にはこんな道が延びている。
目の前にはこんな道が延びている。
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島を散策

島に上陸して最初に目にしたのは、
「蛇ヶ谷 850m」という看板と、「ヒョウモンダコに注意」という看板。危険な毒ダコらしく、県内のあちこちでこの注意書きを見かける。私はまだ見たことはない。
素敵な道だ。
素敵な道だ。
緑の缶が落ちてる。
緑の缶が落ちてる。
海が超絶きれい。
海が超絶きれい。
白い砂浜。もう何もかも素敵に見える。
白い砂浜。もう何もかも素敵に見える。
海の家とトイレがある。夏場は賑やかなんだろうなぁ。むろん、今は誰もいない。
海の家とトイレがある。夏場は賑やかなんだろうなぁ。むろん、今は誰もいない。
夢っぽい。
夢っぽい。
道らしきものに沿って歩いて行く。
道らしきものに沿って歩いて行く。
あちこちに小さな穴が。
あちこちに小さな穴が。
歩いていると、地面からガソゴソと音がする。
小さな穴がいっぱいある。
カニだった!
カニだった!
やがてこんな感じの道となる。
やがてこんな感じの道となる。
小道を抜けると、そこは前回の記事</a>にも書いた「鬼の足跡」。
小道を抜けると、そこは前回の記事にも書いた「鬼の足跡」。
ひゅおおおお~~~。
ひゅおおおお~~~。
鬼の足跡の周りを歩いていくと、こんな標識があって
鬼の足跡の周りを歩いていくと、こんな標識があって
そっちに向かって歩いて行くと
そっちに向かって歩いて行くと
これ以上なく細い道となり、
これ以上なく細い道となり、
崖のてっぺんへと出る。
崖のてっぺんへと出る。
ココ。
ココ。
その他、至るところに絶景が溢れかえっていて、
非日常感にクラクラした。
ここなんかも、左側から斜面を登っていって崖っ淵に出たことを想像すると死にそう。
ここなんかも、左側から斜面を登っていって崖っ淵に出たことを想像すると死にそう。
下山。
下山。
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謎のエリア

次に島の東側に行ってみた。
西側は散策コースとして分かりやすい道ができてるのに対して、東側はそういうものが特にない。

初めにもらったマップにも、立ち入り禁止エリアとかドクロマークとかが書いてある。そして壱岐の場合、危険箇所でも柵なんか無いのが普通だから、本当に注意しないとまじで死ぬかもしれない。
危険地帯やドクロマークの場所もある。
危険地帯やドクロマークの場所もある。
そして、イラストマップと実際の地形が一致しないことに悩みながら進む。
この山は登った方がいいのかな?と考えたのだが…
この山は登った方がいいのかな?と考えたのだが…
横から見たら罠のように傾いてる岩だった。(登ってたらヤバかったかも…)
横から見たら罠のように傾いてる岩だった。(登ってたらヤバかったかも…)
伝説の池はこれだろうか…?
伝説の池はこれだろうか…?
迷いながら行ったので確信が持てなかったが、後でネットで確認したところ、これが「近づくと欲しいものが現れるがそれを取ろうとした者は戻れなくなる」という伝説の池だったことがわかった。

あまり深入りすると本当に帰れなくなるかもしれないので、 この辺で引き返すことにした。
謎の骨を発見。
謎の骨を発見。
砂浜に謎の骨が落ちていた。
けっこうでかい。

なんの骨だろうか?
このサイズの骨は普通その辺に落ちてない。
このサイズの骨は普通その辺に落ちてない。
ウルトラセブンだったらそろそろ
誰もいないはずの島に人影が…!
あ!宇宙人だ!
という頃合いだ。
この島で暮らすとなったら、主食はカニだな。
この島で暮らすとなったら、主食はカニだな。
帰る頃には、もしずっとこの島で生活するとしたらどうやって食料を調達するか考えていた。とりあえずカニがいっぱいいたので主食はカニだな。カニをどうやったら美味しく食べられるかが当面のテーマだ。それから木の実を取って虫を捕まえて…などと想像をふくらませた。
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無人島はロマン

謎の骨について、地元の人に少し聞いてみたところこの島には野生の鹿がいるとのことで、鹿の骨ではないか?と言っていた。あるいはイルカかな?とも(イルカも多いらしい)。
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