特集 2012年6月30日

中国の微妙に怪しい日本語

これは微妙に怪しい日本語ではない。根本的に間違ってる日本語である。
これは微妙に怪しい日本語ではない。根本的に間違ってる日本語である。
見た目はさらに発展していく中国では、アスファルトジャングル&東京砂漠化が進むのと関係あるのか関係ないのか、変な日本語を見る機会が減っている。

よく見てみると、変な日本語の定番であるおつまみ・お菓子やおもちゃとかは減った反面、化粧品やアクセサリなどの類は増えたような気がする。変な日本語は男性向けから女性向けに変わっているのかもしれない。

2004年から毎年書いている変な日本語ネタ。もう8年もやってるのかと驚き、そして提供し続けるクリエイターに感謝。ついでにバックナンバーを見て文体が違っている自分に再度驚き、そして赤面。過ぎる年月って怖いですねー
変なモノ好きで、比較文化にこだわる2人組(1号&2号)旅行ライターユニット。中国の面白可笑しいものばかりを集めて本にした「 中国の変-現代中国路上考現学 」(バジリコ刊)が発売中。

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言いたいことは伝わるが…微妙

言いたいことも言えない世の中じゃ毒々しいけれど、言いたいことが間違っているなら、ほのぼのしてていいと思う。ぜひ日本語ネイティブには創り出せないクリエイティブな「惜しい日本語」を作り続けて欲しい。
ケンタッキーフライドチキン(肯徳基)横の川町太郎とかいう店に。
ケンタッキーフライドチキン(肯徳基)横の川町太郎とかいう店に。
「スーパーおいしいです」「販売特製です」という丁寧な日本語。
「スーパーおいしいです」「販売特製です」という丁寧な日本語。
「けいこ・かばん」ではなく「けいこりょく・ばん」に。カと力は微妙に違う。
「けいこ・かばん」ではなく「けいこりょく・ばん」に。カと力は微妙に違う。
繁華街で人気の屋台の寿司屋。いろんなところで見かけるがちょっと違う。
繁華街で人気の屋台の寿司屋。いろんなところで見かけるがちょっと違う。
「いくつか」って何だ。
「いくつか」って何だ。
「新しいパッケージは!」その後は何だ!?
「新しいパッケージは!」その後は何だ!?
「すっぱり」という言葉はあるが、「すっぱり埃じょきょ」は斬新。 「そうじき」などのひらがなに日本製アピールを感じるとともに、「みどり」が素敵。
「すっぱり」という言葉はあるが、「すっぱり埃じょきょ」は斬新。 「そうじき」などのひらがなに日本製アピールを感じるとともに、「みどり」が素敵。

シリーズモノもある。

文字の誤植は微妙な日本語のシリーズにしてもいいほど充実している。シリーズにした記事としては今までいろいろ書いてきたから、こういう記事が好きなら見てね!

中国で日本っぽいところに迷いこんだ
中国で見つけた惜しい日本語
中国に日本の「の」が浸透した
中国のお菓子には変な日本語がいっぱい!
中国のお洒落スポットで見た変な日本語
中国の間違ってる日本語コレクション
変な日本語の映画パッケージ
変な日本語のおしゃれ製品

さて、それとは別に微妙な日本語に含まれた「シリーズ」もある。なぜか分からないがシリーズ化された微妙な日本語、堪能していただければこれ幸い。
屋内にも微妙なる日本語。ありとあらゆる文字の間に潜むので要注意。
屋内にも微妙なる日本語。ありとあらゆる文字の間に潜むので要注意。
「の米はシリーズ」。大事なことだから2回書いた!
「の米はシリーズ」。大事なことだから2回書いた!
ちょっとした化粧品やアクセサリ屋でも日本語は遭遇しがち
ちょっとした化粧品やアクセサリ屋でも日本語は遭遇しがち
「チーズのミスミスシリーズ」。みずみずしいシリーズとしたかったのかもしれない。その下の日本語は結構まともだ。
「チーズのミスミスシリーズ」。みずみずしいシリーズとしたかったのかもしれない。その下の日本語は結構まともだ。

微妙というよりも、よくわからない。

変な日本語は微妙な日本語といえが、中には根本的によくわからない日本語もある。これも微妙な日本語と言う説もある。

意味不明系の微妙な日本語は特に化粧品系・小物系ショップでよく見かける。微妙な日本語収集のために購入した、そのコレクションをご覧あれ。
おしゃれスポット自体にも微妙な日本語がある。「洞のかん地帯」…よくわからない。
おしゃれスポット自体にも微妙な日本語がある。「洞のかん地帯」…よくわからない。
美容室でもしばしば日本語はみつかる。中に入るとさらなる変な日本語が待ち構えている。</a>
美容室でもしばしば日本語はみつかる。中に入るとさらなる変な日本語が待ち構えている。
単語の途中で改行は微妙な日本語の基本だが、「バターソ」でも「バターン」でも「バターリ」でも謎。
単語の途中で改行は微妙な日本語の基本だが、「バターソ」でも「バターン」でも「バターリ」でも謎。
「ュカラ」「イメイでクツル」という文字もさることながら、否定っぽい「プロのていません化粧品」が素敵。
「ュカラ」「イメイでクツル」という文字もさることながら、否定っぽい「プロのていません化粧品」が素敵。
「シュートを、もてある接眼レンズぶる」がナイス。 箇条書きの番号が意味無く、1~4の数字に漂う哀愁感がたまらない。
「シュートを、もてある接眼レンズぶる」がナイス。 箇条書きの番号が意味無く、1~4の数字に漂う哀愁感がたまらない。
「東京!」と強くアピールも、「ミム」や韓国語のような「自然パヌン巻使用ジア」 「ざぐつまみ」の右には「3Dおロ!」なのか「3Dよロ!」なのか謎の訴え。
「東京!」と強くアピールも、「ミム」や韓国語のような「自然パヌン巻使用ジア」 「ざぐつまみ」の右には「3Dおロ!」なのか「3Dよロ!」なのか謎の訴え。
3Dおロ!の裏にも「ざぐつまみ」そして「双線ポヒ」なるさらなる謎。
3Dおロ!の裏にも「ざぐつまみ」そして「双線ポヒ」なるさらなる謎。
「カールレ」などの謎の言葉に加え 日本語入力者の職務放棄を垣間見る「にねなにぃい」「むのすいあざ」「ひゃねついゎぽ」 さらに「あなたが安全におじけづく刀を修理するのです」 「あなたをいかなる場所ににならせて、すべてとてもきれいで感動させます」で混乱の渦に巻き込んだ上で 「日本のメイド」という謎の単語とともに締め。
「カールレ」などの謎の言葉に加え 日本語入力者の職務放棄を垣間見る「にねなにぃい」「むのすいあざ」「ひゃねついゎぽ」 さらに「あなたが安全におじけづく刀を修理するのです」 「あなたをいかなる場所ににならせて、すべてとてもきれいで感動させます」で混乱の渦に巻き込んだ上で 「日本のメイド」という謎の単語とともに締め。
「々な肌に若返り」。いきなり「々」を出してどう読めというのか。
「々な肌に若返り」。いきなり「々」を出してどう読めというのか。

ボーカロイドに歌わせたい

今年の微妙な日本語の新作においても、日本語ネイティブの大人からお爺さんお婆さん、日本語習いたての小さな子供までなかなか真似できない、日本語の出し方であった。

中国人も西洋人もアノニマスの人も、外国人だからこそできる、独創的な日本語が紡げる。



ざぐつまみ
にねなにぃい むのすいあざ ひゃねついゎぽ
あなたが安全におじけづく刀を修理するのです
あなたをいかなる場所ににならせて、すべてとてもきれいで感動させます
イメイでクツル 3Dおロ!
チーズのミスミスシリーズ


ありふれた感じの歌詞よりも、こんな歌詞をボーカロイドに歌わせてみたい、なんて思った。

日本人の英文歌詞もこんな感じでおかしいのかな。
そういうをくずす。
そういうをくずす。
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