特集 2012年1月24日

カフカ「変身」をネット通販風に描く

陰鬱な小説をテンション高く書き換えます
陰鬱な小説をテンション高く書き換えます
ネット通販のページは長い。

人気ランキング、購入者レビュー、メディア紹介実績、訳あり商品の説明、おまけの紹介などが大きい文字で並んでいてとてもわかりやすい。

土着的なネット表現としてひとつの完成形だと思う。ネット通販以外にもあれは応用可能なのではないだろうか。

文学はどうだろう。みんなが知っている短編小説、カフカの「変身」はどうだろうか。

旅回りのセールスマン、グレゴールザムザが朝起きると虫になっている不条理小説である。
1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

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しっくりきた

虫になったグレゴールザムザを家族は疎ましく思い、リンゴを投げつけたりして傷つけ、結局、虫は死んでしまう。
虫の死骸はお手伝いさんがあっさり片付けてしまい、家族は清々して旅に出かける(しかも片付けしてくれたお手伝いさんをクビにして)。旅に出た電車のなかで父親が年頃の娘に婿を探さなきゃなと思ったところで終わるのだ。

へんな話である。虫(兄)が死んでもまったく暗くないので、ネット通販のテンションがしっくりきた。

日本の歴史をネット通販風に描きたいがそれは定年後のライフワークにとっておきたい。
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