「ガスメーター風」リュック、とオシャレ方面に全振りすれば、これはこれでアリかも。普段ガスメーターに興味ない人には「あら、シンプルだけどちょっとメカっぽいフューチャリスティックなリュックだこと」とか思ってもらえるかもしれません。私が普段ガスメーターに興味を持つ人、というわけでもないんですが。
でもこれでまた今後も、各ご家庭のガスメーターが気になってしかたなくなるのでしょう。そうしたらミニリュックを精巧に作るカタルシスを追求しようと思います。
何を言ってるのかとお思いでしょうが、ガスメーターはリュックに似ています。なので、いっちょ作ってみようと思ったのです。
ガスメーター。いうまでもなく、ガス使用量を計測するあの白い箱ですが、そこからパイプが2本、にゅっと伸びたさまは間違いなくリュックを背負っている人です。
作るにあたり、今までは何気なく見ていたガスメーターを今度はしっかりと観察せねばなりません。まずは街のそこここに潜むガスメーターを探しにいきます。
本当はもっと撮影したのですが、いきなりページをガスメーターで埋めるのもまずいので、早速解析にとりかかります。さて、形も複雑だし、種類もけっこうある。どう作ろうか…
私のリュック製造技術はたかが知れているので、なるべくシンプルな形に落とし込もうと、ラフを描いてみます。便利な言葉、「シンプル」。まあこんな感じでも、ガスメーターの要素は満たしてるべ。
次に材料を買いにいきます。エナメル布にしようか、ナイロンか。ガスメーターってツヤはあるけど、あまりピカピカでテレテレな布だと下手したら安っぽくなる気がして、マットな質感のしっかりした合皮を選びました。リアリティより高級感?
これがのちに少しだけやっかいの元となります、乞うご期待。
かっちりした形にしたいので、中にプラスチックのシート状の芯を入れることにしました。これも、のちに大いにやっかいなことになります、乞うご期待。
さて上で描いたラフを引き延ばして型紙にし、制作開始です。だいたいの寸法は決めましたが、あとは型紙を実際にいじって組み立ててみます。不確定要素満載でスタートです。
1パーツ1パーツ、芯を包み込んでミシンがけして、最後に組み立てよう。と、これだけ書くと簡単そう(私も実際そう思っていた)。
まずはミシンがけでつまづきます。合皮なので布が滑らず、縫った布を後ろに送れないではないか!
ですがこれは検索した結果、トレーシングペーパーをかませるといいとのこと。やってみると…超快適でした。トレペ偉い。
「合皮滑らない問題」は解決。しかし地味に大変なことが次から次へと判明していきます。まぁいつもの感じですわ。
しかしながら、それなりにリュックらしくしようと、腐心して進めていきます。
そしてなんとかかんとかできあがった「ガスメーターリュック」が、こちら!
関係ないけど、ガスが出なくなってリセットボタン押しにいった月はガス代高くなってません?気のせい?
そう、メーター部分を「歩数計」にしたかったのですが、なにせ本体に対して歩数計が小さい。A4サイズも入るように、など欲張りセットで行っちゃったため、何もない空間が広がってしまいましたね。
ガスメーターに似せて小さめにギュッと作ったほうがカタルシス得られたのかも…いや、それだと再現力も求められる…いや、この大きさだっていい加減、再現力はもっと欲しいぞ。
カタルシス得るなら、本物のガスメーターと並んで擬態してみればよいのでは。
「ガスメーター風」リュック、とオシャレ方面に全振りすれば、これはこれでアリかも。普段ガスメーターに興味ない人には「あら、シンプルだけどちょっとメカっぽいフューチャリスティックなリュックだこと」とか思ってもらえるかもしれません。私が普段ガスメーターに興味を持つ人、というわけでもないんですが。
でもこれでまた今後も、各ご家庭のガスメーターが気になってしかたなくなるのでしょう。そうしたらミニリュックを精巧に作るカタルシスを追求しようと思います。
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