
林です。
書籍化のための連載第3回です。
ページを作っているときにまたロゴを忘れていることに気づきました。なのでAdobeのテンプレートから10分で作ったものを掲げておきます。
こうやって適当に作ったものが決定になったりするので次回はまた違うロゴにしたいと思います。
さて、今回は面白い物について考えます。デイリーポータルZにディズニーの情報が載らない理由も明らかになります。

結果として面白くなったものが強い
前項は珍しい場所でしたが、この項は珍しい”もの”です。
面白がってもらえるものには2種類あります。
「①まじめに作った結果おかしくなった」と「②あーそういえば(もの編)」です。
最初から面白がらせようとして作っている商品は登場していません。
最初から面白さを前面に出すと人は警戒します。
「『面白おじさん』って言われてます」
って自己紹介する人がいたらめちゃくちゃ警戒しますよね。面白ブック、面白ランド、面白を自称して面白かったことは希です。そういう経験があってか、面白がらせるために作られたもので面白がってもらうのはハードルが高い。
そもそもデイリーポータルZは見過ごされている面白さを見つけるのが得意なので、最初から笑わせることを目的に作られた場所、ものは苦手です。素直に楽しめば良いのか、でもそれだと独自性が出せないしどうしたらいいのか分からない。それがいまだにデイリーポータルZにディズニーランドのレポートが載ってない理由はそれだと思います。
①まじめに作った結果おかしくなった
さて、話を戻すと、2種類のうちまずは「まじめに作った結果おかしくなった」について説明します。
まじめな目的、効率や有益性を目指して作ったのに、見た目がおかしくなってしまったものは最強です。面白いですよ~と言って身構えさせてないので不意打ちができます。
そんなものをとりあげた記事です。

時計の文字盤に針がなくてただ「NOW」と書いてある腕時計の使用レポートです。
時間を見ようとして腕時計を見ると「NOW」とある。合ってるけどそういうことじゃない。そんなおかしい商品を2ヶ月使った記録です。たいてい不便で、新幹線や飛行機に乗るときは致命的でした。
シトロエンが発売した乗り物酔い防止メガネの紹介記事。レンズが4つあるメガネのような形をしています。実際にはレンズははまってないのでフレームだけで、フレームには青い水が注入されていてその水が顔の傾きによって動きます。青い水によって平衡感覚を保てるということですが、効果があるかどうかは不明です。
すごく異様な見た目をしています。
アリエクスプレスという中国の通販サイトに「うんこを踏んでいるような」というコピーがついた靴が販売されていました。その商品レビューです。
中国のネットスラングに靴のソールが柔らかいことを「うんこを踏んでいるよう」と表現する流行があり、そのフレーズを日本語に訳した商品紹介のページでした。それは分かったのですが、実際にうんこを踏んでいるような感触があるかを調べています。うんこを踏んでいるようと書かれた靴のほか、サンダルと中敷きを購入し、いちばん柔らかいのは中敷きでした。
NOWと書いてある時計はジョークグッズのようですが、今この瞬間を生きるべきという自己啓発本に触発されて作られたものでした。先のことを考えて心配するよりも、この今を楽しむ。その積み重ねが未来になる。気持ちの良い考え方です。でもその結果がNOWと書いてあるだけの腕時計。時計というか、機構が入ってないからただのバンド。
この落差が面白いし、それを人に説明したときも面白がってもらえる。できれば説明する自分はまじめの側に入っていた方が面白がらせやすいです。あくまで自分はイノセントに今この瞬間を生きるために使っているふりをすると面白さが際立ちます。あざといですけどね。
乗り物酔い防止メガネも、柔らかいソールも、快適な生活を目指して作られたものでした。だけどレンズが4つになってしまっているし、うんこを踏んでいると書いてしまっている。
こういうまじめさを突き詰めた末におかしさが現れているものが、単体として面白がってもらえる力を持ちます。ドクター中松のジャンピングシューズも同じだと思います。ドクター中松はいつもまじめです。
ものに現れなくても説明がおかしいこともある
まじめの末に説明が面白くなってしまっていることもあります。
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