特集 2024年12月4日

出張先で山に登るための心得

出張に行くとだいたい山に登っています

出張先で朝とか夜に知らない町を走るのが好き、という話は以前にも記事化してもらったことがあるので詳しくはそちらを見ていただきたいのだが(参考記事)、最近になってこれが進行した結果、出張先で山に登る、という方向に発展しつつあるので改めてご紹介させてください。

行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。愛知県出身。むかない安藤。(動画インタビュー)

前の記事:疲れた体に「ドラゴンにんにくチャーハン」が効く

> 個人サイト むかない安藤 Twitter

出張先で山に登る

舗装されていない山道を走るトレイルランニングという競技をやっていると、低い山には走って登りたくなる。とくに出張先で知らない町の景色を見ると、どこまで行けるか試してみたくなるものだ。

というわけで今回は、出張に行った先で山を登る、という行為について紹介したい。具体的には出張の前日に現場に入る場合、翌朝山に登り、下山してから仕事に向かう、というコースである。

言っておくが出張の目的はあくまでも仕事なので、日の出前に北アルプスを超えてきました、みたいなことになるとそれは度を超えている。ぜひ節度を持って楽しんでもらいたい。

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登れそうな山を探す

まずは出張先に登れそうな山があるかどうか調べるところから始まる。あらかじめガイドブックやサイトなどで入念にチェックしてほしい。

僕がおすすめするのが町なかにある、いわゆる「裏山」程度の山である。前日の夜に出張の地についたら、明るいうちにできるだけ町を歩いてみて、翌朝走って登れそうな山を見繕っておくといいだろう。

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このくらいの山が練習にはもってこいだが、逆に低すぎて登山道が整備されていない可能性もある。山は私有地の場合も多いので、登山道が整備されていない場所には入ってはいけない。
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右奥の山の山頂に建物が経っているのがわかるだろうか
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城である。山の上に建物を見つけると興奮する

今回僕は岐阜で仕事があった。岐阜には駅の近くに金華山という山があって、山頂付近には岐阜城が建っている。ロープウェーでも行けるが、調べるとどうやら登山道も整備されているので、歩いて登ることができるようだった。

裏山程度がいいとか言っときながらいきなり立派すぎるが、ホテルから山頂まで片道6キロくらいと、距離的にもちょうどいいということで今回の山はここに決めた。

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装備のチェック

出張に行くときに持って行くものがいくつかある。まずは走れる靴である。

革靴では走れないが、かといってあからさまにジョギングシューズで出張に行くのもはばかられるだろう。僕はなるべく普段履きにも見えて、なおかつ走れるシューズを選ぶようにしている。

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出張先でも走れるかどうか、という基準で靴を選ぶようにしています

次にヘッドライトである。

出張ににヘッドライトを持って行く人は少ないかもしれないが、いろいろなことに使えるので僕は出張に限らずだいたいどこに行くにも持ち歩いている。

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ヘッドライトはこのくらい軽くて小さいもので大丈夫です。山に限らず暗い場所を走るときには必ず装着します

あとは短パンとジョギング用のシャツなんかがあればいいと思う。丸めたらさほど荷物にならない。

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早く寝る

翌日の仕事に支障がないよう、準備ができたらなるべく早めに就寝したい。僕は出張に行くとだいたい21時には寝る。

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睡眠時間の確保は大切である

そして朝5時には起きる。仕事前に山に登る場合、2時間ほどを行動時間に確保するのが適度である。それ以上やると疲れるからお勧めしない。

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この日の仕事は10時に集合だったので、8時ごろまでにホテルを出発だな、と逆算して出発します
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あとは走るだけ

準備が整ったらいよいよ出発である。夜明け前なのでまだ町は静まり返っているだろう。そういう状態の町を走るのは地元の人になったような気分になれる。

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この時間帯の町を走ること自体プライスレス

あとは前日までに確認しておいた登山道を行くのみである。

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こういう住宅地と山との境目って興奮しますよね
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どこに何が出るかも把握しておきたい

最初にも書いたが、あくまでも本業は出張なので山に行くことで仕事に遅れるとかしたら本末転倒である。常に時間と体力とを照らし合わせて考え、確実に仕事までに戻ってこられる範囲でむちゃくちゃやってもらいたい。

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途中でケガするとか論外なので細心の注意を持って走ってほしい
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このくらいの整備された道に限ります
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車では見られない景色が見られることも

慣れてくると山頂に着いた頃にちょうど夜明けを迎えられるようになってくる。こうなると地球の自転すら掌握した気分である。

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夜明けとともに朝日を受ける岐阜城に到着
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すばらしい。特におれが

景色がきれいだが、これは観光ではないので山頂でうかうかしている時間はない。目的を達したらさっさと下山しよう。

帰りはだいたい下り坂だからスピードが出るが、気を抜いて道を間違えたり崖から転がり落ちたりしないよう気を付けてほしい。仕事を終えるまでが出張である。

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冬でも汗だくで帰着。この日は出発から1時間半くらいで帰ってきました
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帰ったらシャワーを浴びてホテルの朝食はちゃんと食べる派です
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ご安全に

たいしたことしてないのに出張が続くとやっぱり疲れるな、と思っていた時期があったが、たぶんそれは朝山に登っていたからだなと最近気づいた。

何度も言うようだが、主軸は出張なのでそこんとこ忘れないように、安全に空いた時間を充実させてもらいたい。僕はこのあと夜まできっちり仕事をして帰りました。

ささやかなおまけ
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