デジタルリマスター 2023年12月19日

磁石のシューズで壁は登れるのか(デジタルリマスター)

ドラえもんの道具で履くと垂直の壁でもすいすい歩けちゃう靴がある。重力をコントロールするのはいかにも未来の技術っぽい。

しかしあれ、鉄の壁ならば磁石の靴を履いて再現できるんじゃないだろうか。

明らかに無理っぽいことをやってみて得られる経験は、いつか未来へと続く大きな一歩になるはずだ、と今は期待しながら原稿を書いています。

2010年4月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。愛知県出身。むかない安藤。(動画インタビュー)

前の記事:体育館で無重力(デジタルリマスター)

> 個人サイト むかない安藤 Twitter

電磁石を作ろう

この企画の計画を立てたとき、当初ネオジウムみたいな強力な永久磁石を靴の底にちりばめようと思っていた。しかしそれだと歩くだけでいろんな物がひっついてくるだろう。それじゃ困るのだ、壁を登るときだけひっつきたい。

磁石にオンオフの機能をもたせるため、電磁石を使うことにした。

電磁石というのは名前の通り、電流を通したときだけ磁力を発するもの。クギにエナメル線を巻いた簡単なものならば子供の頃作ったことがある。つまりあれの強力なものがあれば僕は壁を登れるのだ。

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電子工作といえば秋葉原。

というわけで電磁石の材料を探しに秋葉原へとやってきた。実はこの前日にはホームセンターをおなかいっぱい巡っているのだが、どこにもエナメル線を見つけられなかった(小分けされた短いものはありました)。

困り果てて当サイトの電子工作担当、編集部石川さんに相談してみた。するとここ秋葉原にあるパーツショップを紹介してくれたというわけだ。

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たしかこの並びと聞いた。

石川さんからのメールより。

・エナメル線なら**商会にあると思います
・三軒ならんだ一番右です
・電線類ならさらにその地下
・よそのパーツ屋でも売っているが場所によっては10倍とか値段するので注意

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地下。降りていいのか迷う。
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秋葉原で未来を手に入れる

情報を聞いていろいろ考えるところがあったが、あまり時間もないので、情報通りお店を探してその地下へと行ってみた。

ニットキャップを深めにかぶった店員さんに「エナメル線を200メートルくらいほしいのです」と言うと「グラムで言ってくれ」と返された。秋葉原の厳しさに直面。やけになって一束買ってきた。たぶん1キロ(長さ)くらい巻かれていると思うぜこれ。

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エナメル線が必要な方は連絡下さい。いまなら安藤商会(の地下)がお得です。

そういえば秋葉原は以前パトランプを買いに来たことがあるのだが(この記事)、あの時買った店は石川さんがメールで注意していた「場所によっては10倍する」のその「場所」あたりに位置していた気がする。知らぬが仏だ。

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電池ボックス、というとそればかり売ってる場所があるから秋葉原はすごい。

正直いって今回の記事で一番興奮した瞬間は秋葉原のパーツ屋でエナメル線を買った瞬間だった。

この一帯には他にも、見たことない安さのメモリカードやどこかで見たことのある製品に似た商品など、ありとあらゆるものが売られていた。秋葉原を制するものが未来を制するな、と思った。

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