未来シューズの威力やいかに
いよいよ未来のシューズがこの手の中に。
壁を登る前にひとまずその磁力のほどを体感したい。電池は単一電池を直列に3本繋いだ。
どうださすがの磁力だろう。ハサミがびったりひっついた。しかし容易には引きはがせないくらいの磁力を期待していたのだが、正直それほどでもない様子だ。片手で余裕ではがせる。
この時点ですでに(これで体重を支えるの、たぶん無理)と直感したのだが、一応納得するまでやることはやっておきたい。挑むべくはあくまで壁なのだ。
とはいえいきなり橋とか登って落ちたら嫌なので、まずは鉄製の自分ちのシャッターに登ってみたいと思う。
登れ!壁
ひとまず靴を履かずにスイッチだけ入れてみる。いけ!電磁石、お前の力を見せてやれ(おれに)!
電磁石をオンにしてシャッターにひっつけると、期待通りにへばりついてくれた。これはこれでちょっとした感動だ。よし、この調子でおれも壁を・・
・・ん?
一瞬目を離した瞬間、靴は落ちていた。偉そうなこと言っていたがつまりはそのくらいの磁力なのだ。
斜めくらいならいけないか
壁に登るなんて無理だ。わかっていたさ、そのくらい。
でも登るんじゃなくて少し支えるくらいならばできるんじゃないだろうか。例えばマイケルの斜め(ゼログラビティ)、地面に磁石でひっついていればあれが再現できるかもしれないぞ。
健康になれる靴、ということでいかがでしょうか
現実は厳しかった。電磁石は巻き方によっては乾電池一本で人一人持ち上げるくらいの威力があると聞いたのだが、8個作ってもだめだったのでその話はきっと夢なんだと思う。
なにはともあれ僕の作った電磁石シューズはコイルのU字の部分が足のツボを刺激して健康になりそうな気がした。磁力とツボ押しのダブルの効果で効き目も倍だ。そういえば徹夜したにもかかわらずすごい元気なのはこの影響かも。
こういう話ではなかったはずだが、どこかに納得できる点を見いだしたいのも人情である。この靴は「磁力で健康シューズ」という名前でいつかエキスポにでも持っていこうと思っています。