もぐれ!たいやきくん
きっかけはあの「透明標本」。ご存知の方も多いことだろう。魚や鳥や小動物などが、体の組成を赤や青、その他さまざまな色に染め替えられ、幻想的に小瓶の中に浮いている。以前イベントの際に購入し私の手元に来たヒメイカさんを、ここでお目にかけよう。

こんな感じに、おなかの餡子など染め上げてみたい。
さてここぞとばかりに、鯛焼きを買い集めてきた。記事作成に向けてのこういう作業は実に楽しい。


こうやって並べてみたのは餡子の量を云々する訳ではなく、ヒレや目玉などのディテールがより鮮明なものを選定する、いわばオーディションである。この子の将来性(型取ったときも鮮明か)を見極めたい。
とはいえ、型にほとんど差はない。スーパーのと市販のとではたぶん全く同じ型を使っているようだ。その中でも、なるべく彫りの深い子を選出した。

この鯛焼きごと型を取って、そこに透明成分を流し込んで置き換える。もうほとんど食品サンプル作りである。
ここからは地道な型取り作業だ。毎度のことだが、型取りは「さぁやるか」と踏ん切りつけるまでが長い。なぜなら面倒だから。だがしかし、いったん始めたらもう硬化時間との戦いだからやるしかない。そこには仕事だからとか明日の食い扶持とかそういうことは関係ない。(型を)取るか取られるかの勝負だ。取られることはまあないが。



