皮の少ないのより皮厚の、専門店より屋台で売ってる鯛焼きが好きだ。もっと言えば皮が好きだ。鯛焼き買って帰る道すがら、ちらと袋を開けて立ち上る、焼けた皮の匂いを嗅ぐ。たまらない。でも皮だけではダメで、いずれは中の餡子に会える安心があればこその皮だ。
だから、今回透明化した鯛焼きは、好きな部類に入る。スーパーの名前をラベルに書いて保存し、いつでもあの鯛焼きを買えるよう、覚えておきたい。
家にある透明材料を片っ端から試すことにした。
素材そのものはいいのだが、扱いが難しいという、どっかのアイドルみたいなキャストだ。ちなみになぜ餡子を今までのような青でなくオレンジ色にしているかというと、これ用の絵の具がこの色しか家になかったから。それくらい切羽詰っているのだ!
もうこうなったら最後の頼みの綱、「おゆまる」である。お湯につけてふやかすと、かなり自由度の高いプラ粘土になる。これを流し込むというより押し付ける作戦だ。
かろうじて、かろうじて餡子が透けてみえるくらいの透明な鯛焼きができた。もっと透明にしたかったのだけど、例の泡問題がある。脱泡機を買えるくらい稼げるようになろう、という目標ができた。それまでは皮の厚い、安い鯛焼きで我慢しよう。
皮の少ないのより皮厚の、専門店より屋台で売ってる鯛焼きが好きだ。もっと言えば皮が好きだ。鯛焼き買って帰る道すがら、ちらと袋を開けて立ち上る、焼けた皮の匂いを嗅ぐ。たまらない。でも皮だけではダメで、いずれは中の餡子に会える安心があればこその皮だ。
だから、今回透明化した鯛焼きは、好きな部類に入る。スーパーの名前をラベルに書いて保存し、いつでもあの鯛焼きを買えるよう、覚えておきたい。
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