泡アワー
さあここから、透明化作業に入る。作った型に透明キャスト(ウレタン樹脂)を流し込んで固めるのだが、政治もこうすんなり透明化できればいいのにね、あはは、なんて皮肉言う暇もなかった。「すんなり」とは、とても行かなかったのである。それはまず「泡」との戦いであった。
あら、なんだか様子が・・・表面が気泡だらけだ。もっとこう、スッと透明感のある餡子を期待してたんだが。
・・・やはり、そうか。この透明キャストというやつは、気泡が入りやすく、それを取り除くのが非常に難しい代物なんである。ふとん圧縮袋方式で、数分、掃除機をかけて泡を除こうとしたがダメ。
これはもう、中身の餡子はこれでいくしかない。次に外の皮の部分に移るが、泡も気になるが問題はどうやって餡子を中に浮かせるかだ。
まず薄くキャストを流し、固まったら上に餡子を置き、また周囲にキャストを流して埋め、固まったらもう半面に流したキャストに押し付けるという、かえって本物の鯛焼きを焼くかのような対策をとった。
わかっていたが、どうしても泡が出る。透明キャストは常に泡との戦いであるらしい。造形関連のサイトにも、皆さんあの手この手でどうにかして泡を消そうと躍起になっているが、なかなか難しいようだ。脱泡機なる最終兵器も存在するが、非常に高い。いっそ買ってやろうかと思うがいくら記事とはいえそれを買う人生なんて計り知れない。
そんな、泡との戦いのさなかに、カルカルのイベントに顔を出す用事あり。ビール飲んでる場合ではなく、帰宅後また違う透明素材をいくつか試さねばならないが、こっちの泡はいいねぇ。
これもこれで泡がありすぎてもいけないし、泡はたいてい嫌われ者だ。泡歓迎なのは風呂関係と生クリーム方面なので、泡はそっちにいくといい。
さあどうする。締め切りが目前に迫ってきた。