デジタルリマスター 2024年4月18日

鯛焼きを透明にして餡子を可視化する(デジタルリマスター)

泡アワー

さあここから、透明化作業に入る。作った型に透明キャスト(ウレタン樹脂)を流し込んで固めるのだが、政治もこうすんなり透明化できればいいのにね、あはは、なんて皮肉言う暇もなかった。「すんなり」とは、とても行かなかったのである。それはまず「泡」との戦いであった。

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まずは餡子の型に、注ぎ口と空気口を作る。
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ぴっちり両面合わせて締め付ける。
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試しに、透明キャストを餡子色に染めて注ぎ、待つこと十数分…
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なんか、エビフライみたいなのができた。

あら、なんだか様子が・・・表面が気泡だらけだ。もっとこう、スッと透明感のある餡子を期待してたんだが。

・・・やはり、そうか。この透明キャストというやつは、気泡が入りやすく、それを取り除くのが非常に難しい代物なんである。ふとん圧縮袋方式で、数分、掃除機をかけて泡を除こうとしたがダメ。

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朝出かける前にやることではない。
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前よりはマシだが表面は泡だらけなのだ。

これはもう、中身の餡子はこれでいくしかない。次に外の皮の部分に移るが、泡も気になるが問題はどうやって餡子を中に浮かせるかだ。

まず薄くキャストを流し、固まったら上に餡子を置き、また周囲にキャストを流して埋め、固まったらもう半面に流したキャストに押し付けるという、かえって本物の鯛焼きを焼くかのような対策をとった。

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餡子が浮いている状態を半面であらかじめ作った。
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そして押し付ける。
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シュワーッ。泡だらけでまるで白鯛焼きそのものだ。最初から白鯛焼き出しとけばいい。

わかっていたが、どうしても泡が出る。透明キャストは常に泡との戦いであるらしい。造形関連のサイトにも、皆さんあの手この手でどうにかして泡を消そうと躍起になっているが、なかなか難しいようだ。脱泡機なる最終兵器も存在するが、非常に高い。いっそ買ってやろうかと思うがいくら記事とはいえそれを買う人生なんて計り知れない。

そんな、泡との戦いのさなかに、カルカルのイベントに顔を出す用事あり。ビール飲んでる場合ではなく、帰宅後また違う透明素材をいくつか試さねばならないが、こっちの泡はいいねぇ。

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いい泡。

これもこれで泡がありすぎてもいけないし、泡はたいてい嫌われ者だ。泡歓迎なのは風呂関係と生クリーム方面なので、泡はそっちにいくといい。

さあどうする。締め切りが目前に迫ってきた。

⏩ 次ページに続きます

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