夕方が寂しい
一人で作業することが好きだ。好きな音楽をかけたり、ラジオを聴いたり出来るし、誰かに気をつかうこともない。急にけん玉で遊んでも良いし、昼寝を3時間しても何も言われない。
フリーランス最高!! イェイ! といつも思っているが、夕方になるとふと寂しくなる。
窓の外が少しずつ暗くなり、今日が終わっていく。すると誰もいない部屋の静寂が気になり始める。いつもなら見つけ次第すぐに追い出すクモも、孤独を紛らわしてくれる存在として、夕方はそのまま放置する。クモよ、お前も寂しいのか……。
夕日が完全に沈みきったらこっちのものだ。
銭湯に行くも良し、飲みに行くのも良し。今日第2章として夜が始まり、ワイワイ楽しい時間である。クモも外に追い出す。
1日の中で、夕方の2時間ぐらいだけ寂しいのだ。今思えば、小学生の頃に放課後2、3時間だけ友達と遊ぶシステムは理にかなっていた。
夕方だけ遊びに来てくれる友達がいればいいのだが、中々難しい。駅から徒歩30分かかるし。都合良く遊びに来てもらうことは難しいが、遊びに来てた雰囲気は作れるのではないか。
よし! 部屋を友達来てた風インテリアにしよう!! と思い立ち、針と糸を手にとった私。
出来上がったのはこちら。



友達が来ていたとしか思えないインテリアが完成した。畳に触れれば体温が残ってそうなぐらいだ。
すごい。ぬいぐるみで、人がいた気配まで生み出せるなんて……!!
気配の作り方。順を追って説明しよう!
テレビを作ろう
友達が来たら、やはりゲームをしながらお菓子を食べたい。
以前、記事でNINTENDO64のぬいぐるみを作った。それを生かしたいが、プレイするにはテレビが必要である。

まずはゲームで遊ぶため、テレビを作ろう!
64で遊ぶなら、やはりブラウン管テレビが良いだろう。

私は普段から、ぬいぐるみのモチーフになりそうな家電や日用品を集めている。壊れて使えなくなったテレビデオは、人から譲ってもらったものだ。液晶テレビよりブラウン管テレビの方が抱き心地が良さそうなので、これをモデルに作ろう。
インテリアならもうこのままテレビを飾ればいいのでは?という意見もあるだろうが、64がぬいぐるみなので素材は合わせたいところ。私の平成ライフを豊かにしてくれたテレビ。ぬいぐるみにして、ぎゅっと抱きしめたい。
ウレタンを削る
まずはウレタンを切り出す。


テレビデオなので、ビデオを入れるところも作りたい 。

内側に凹んでいる形は、ぬいぐるみにしにくい。カッターで切るのも難しい。慎重に作業を進めていく。

ここに来て、ビデオのカバー部分がないことに気づいた。作ったはずなのに、いくら探してもない。

まさか、さっきいらないウレタンだと思って、石鹸のぬいぐるみに使ったやつ、ビデオのカバーだったのでは……。

余ってるウレタンなんて沢山あるのに、何故ビデオのカバーを使ってしまったんだ……!!! しかも、別に今作らなくてもいいのに、どうして石鹸を……。
自責の念と共に急激にやる気を失った私は、このまま作りかけのテレビを放置することとなった。
〜1ヶ月後〜
部屋の隅にある何も身にまとわないウレタンテレビを、「ちょっと寒そう」と思ったことをきっかけに、少しやる気が出てきた私。
