入らない荷物
2月から3月にかけて、1ヶ月ヨーロッパ旅行をした。
そんな長い間海外に行くのは初めてなので、かなり浮かれながら持っていく荷物を準備していたのだが、全然入り切らないのだ。以前記事にも書いたが、妖怪の化けわらじを連れていくことにしたため、スーツケースは化けわらじがパンパンに入っている状態である。
1ヶ月の旅行なのに機内持ち込みのリュックに入る荷物しか持っていけない危機的状況である。でも、正直生きる上で必要なものって、現地でも手に入るのでは?材料が手に入れば作ってもいいし。
……そうだ!現地の手芸屋さんで布を買って、旅行しながら服をつくろう!!
そう思い立ち、私はパンパンに詰めたリュックから一着のシャツを抜いた。
ドイツの手芸屋さん「idee」
2月19日、ドイツ、ベルリン。
無事到着したので、早速手芸屋さんに行くことにした。
調べるとベルリン内にもいくつかあるチェーン店のようだ。日本で言う「ユザワヤ」的ポジションだろうか。海外の手芸屋さんに行くのは初めてなので楽しみだ!
お店に入ると、たくさんの文房具が並んでいるのが目に入ってきた。
見渡す限りほぼ文房具しかないし、本当にここで合っているのだろうか。店内はコンビニぐらいの広さで、布とかを売っている雰囲気は一切ない。
きっとお店間違えてるんだ……と思い始めていたところ、一つの階段を見つけた。
激広地下売り場
広すぎてしばらく呆然とした。イトーヨーカ堂の食品売り場ぐらい広い!ここならなんでもそろいそうだ!!
戻す位置によって、表の模様が変わっていくのだ。もはや参加型アート……!
服1着つくるのに、何メートルぐらい必要なんだろ……?とりあえず1個だけ買っとこう。今回は全て手縫いで作らなくてなならないので手縫い用の糸を購入した。
カットしてもらう
でもちょっとシワになりそうな生地だな……。今後泊まるホテルにアイロンがあるか分からないので、シワにならなそうな生地を選ぼう。
言葉が通じない国で「布をカットしてください」と伝えなければならない注文方法は結構ハードルが高い。ちゃんと買えるだろうか……。
言葉が通じた嬉しさに、カットしてもらえただけで謎の感動があった。ユザワヤでは味わえない感情である。
靴柄と赤い布と混ぜて使うつもりである。今回、一切型紙が無い状態でつくるので、どれくらい布がいるのか分からないが、3mあれば充分だろう。よし!これでつくっていくぞ!!