特集 2024年3月6日

寿司職人になって仕上げにパラリと味の素を一振りしたいのです

魚である必要はあるのか?

ケミカルさを良しとするかは置いといても、次の一貫、どちらを食べたいかと聞かれたら味の素寿司。それは全員一致でした。そりゃ少しでも美味しいものを食べたいから。

お寿司と味の素は合う。それは分かりましたが、お寿司ならなんでもいいのでしょうか? 味の素がケミカルであるなら……同じケミカルなものということでお菓子のスコーンとかでもいいのでしょうか。

たまたまあったスコーンをお寿司にして
味の素をかけてみます
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スコーン自体がいつまでも美味い

「結晶の角が立ってるね」とは安藤さんの弁。「あきらかにこれ可笑しいから食って。舌がおかしくなりそうだから」と言うので食べてみました。

お寿司よりもとにかくスコーンの味が強く、全くお寿司として調和をもたらしません。酢飯とスコーン、いつまでもそのままの状態です。そしてスコーンのおいしさが強い。サクサクしているし味も香りも激つよです。

「ジャリジャリしてて可笑しいよね」調和のない味でもおもしろいということで良いのでは

「次元が違う」ということで安藤さんと意見が一致しました。スコーンと寿司の次元が違うんです。アニメの絵に実写が混じっているような感覚です。

ただ、まずくはない。うまいのはうまいのだけれど一緒に食べているだけ、というような感覚です。やはり酢飯と刺し身と味の素、この調和が素晴らしいのでしょう。

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そもそも寿司にネタは必要なんだろうか

ところで刺し身は必要なのでしょうか。スコーンは異質すぎるとしても酢飯に味の素の新味の素寿司はどうなんでしょう。味の素が昆布と一緒なら昆布を巻いたようなご飯として悪くはないのでしょうか。

「これは白いのが見えてるものね、うまそうだ!」と安藤さんが息巻いています。

プレーンな味の素寿司。ハードコア

「ああ、これは、駄菓子食ってるみたいだね! ジャリジャリしてるもん!」と食べた安藤さんは言いました。

たしかにこのトゲトゲしい食感は寿司とはかけ離れたものです。食べてみてわかりました。

安藤さんとも意見が合いましたが、魚があったほうがなにかのバランスが良くなっていると。とにかく魚と味の素の相性が良くて、酢飯や醤油はそこに加わっているだけなのでしょう。

「駄菓子のイカ食ってるみたいだもん。これがケミカルってことか」と安藤さん。

味の素ファンの皆様。決して気を悪くなされないでください。間違っているのは私達なのです。

寿司職人の格好をして自分で握って自分で食べると脳がバグを起こします

生魚との相性が良いが、全部にかけなくてよい

AJIテクナンバーに触発された、全部味の素寿司でしたがどれも美味しくいただけました。それは魚と味の素との相性のよさによるものだと推測します。

結果としてすべてに味の素をかけると過剰になるというよりも均一化してしまっておもしろみがなくなるという意味で今ひとつでした。

酢飯だとやはりうまみ面積が大きくなって均一化という面ではそれも同じであるし、刺し身だと見た目におもしろいもののジャリジャリとした食感が気になってしまいます。刺し身醤油に味の素が一番良いのでしょう。

ですが、そんな本当に良いものを求めて寿司を握ってはいないので私達は今後もスコーンを握り、その上から味の素をパラリとふりかけ続けます。

※この撮影はデイリーポータルZの動画コーナーであったプープーテレビの跡地のための撮影だったので3人が出てるんですが、編集がめんどくさくて放置されたまま記事が出てしまいました。今後動画になります

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