変わったソーセージを探して
昨年末に家庭用のミンサーを買った。アタッチメントを付け替えることで、ソーセージを作ることもできるという。
試してみたいけれど、普通のソーセージを食べたいなら、わざわざ手間をかけずとも店で買ってくるので十分な気もする。ものぐさなのである。
なにか一風変わったソーセージがないものか。調べていて見つけたのが、スロバキアの芋ソーセージだ。

「ボブロヴェッケ・ドロビー」もしくは「リプトフスケ・ドロビー」。スロバキア領内のポーランドとの国境に近い村ボブロベツ、リプトフの料理だそうだ。
ソーセージの皮の中に、豚肉と芋、そして玉ねぎを詰めて作るという。すごい。これ一本で脂質、タンパク質、炭水化物、そして申し訳程度とはいえ野菜まで摂取できてしまうのだ。人間に必要なものが全て詰まった、まさしく完全食ではないか。
さっそく材料を買って作ってみることにした。
中身はほぼ芋と豚肉
材料はジャガイモ、豚肉、ベーコン、玉ねぎ。味付けに塩、胡椒、ニンニク、マジョラム。
マジョラムというスパイスを使うのは初めてだったけれど、嗅いでみたらオレガノみたいな香りだった。

今回は前述のレシピサイトの通り「芋:豚=2.5:1」で作ることにした。本場では芋と豚(+ベーコン)の割合はまちまちらしい。ということは、現地では
「お金持ちの家のボブロヴェッケ・ドロビーはちゃんとお肉の味がするねえ」
みたいなやりとりがされているのだろうか?コロッケみたいである。急に親近感が湧いてくる。




肉が約1キロあったから、先ほどの比率に合わせて芋の量は自動的に2.5キロになった。用意できた芋の山を見て、こんなにいらなかったんじゃないかと不安になり始める。




次はベーコンと玉ねぎ。こっちは炒めてから混ぜ込む。すでに豚肉が入っているのに、それとは別にベーコンを入れるあたり、食感に対するこだわりを感じる。


