特集 2025年3月12日

芋と豚の共闘!スロバキアの芋ソーセージを作ってみた

一晩おいて食べる

味をなじませるために、冷蔵庫で一晩寝かせてから食べる。色は悪くなるけれど、この方が味はよくなるという。

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思った以上にがっつり紫色になった。
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隣のソーセージと接していたところは酸素が遮断されて白いまま。ブチ模様のソーセージだ。
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ところどころくびれているのは、捻りが甘くてリンクが解けてしまったところ。

10分くらいお湯で茹でて、食べる前にフライパンで焼き目をつける。

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長い順に盛り付けたらWi-Fiのマークみたいになった。
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焼き目をつけたら、変色した部分もあまり気にならない……よかった!

さあ、どんな味だろう。

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「いただきます」
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パリッとした皮の感触がナイフに伝わってくる。さすが本物の豚の腸だ。

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芋の味の優しさに舌が包まれますね。

芋でできた餅といっていいくらいねっとりとした粘り気の豊富な食感に、口の中に広がる芋の香り。これは芋を味わう料理だ。粗挽きソーセージな外見との味のギャップに、口に入れたとき一瞬脳が混乱するけれど、優しくて安心できる味で美味しい!

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思い出したように顔を出すベーコンがうれしい。

ただ、優しさというものの悲しさで、あれだけ美味しいと思ったにもかかわらず……二本目を食べ始める頃には早くもこの味に飽き始めていた。我ながらなんと節操のない感想なのだろう。

たぶん、原因は均質化された味と食感が延々と続くことにある。芋ソーセージが様々な刺激に溢れた現代社会で張り合っていくためには、なにかしらの味変を与えてくれるソースなり付け合わせが必要ではないだろうか。それが率直な感想だった。コロッケだって二つ目からはソースをかけたくなるではないか。

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ケチャップを試してみた。
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美味いんだけど、ケチャップが強すぎて芋ソーセージの良さを殺してしまっている気がする。

美味いが改良の余地がある

芋ソーセージは美味しいんだけど……もう一声ほしい!ねっとりした食感と芋の旨みというモチベーションがあるのだから

・「パリパリ」「サクサク」などのメリハリのある食感

・味のアクセントになるなにか

のどちらか片方でも追加されれば大いに化けるはずだ。

厳しい要求のようだが、例えば同じ芋を使った食べ物でも、ポテトチップスのりしお味などはほとんど完璧と言っていい形でこれに応えているのである。

ひょっとしたらかの地では付け合わせなどでそのあたりを補ったりしているのだろうか?いつか本場の味を味わってみたいものだ。

編集部からのみどころを読む

編集部からのみどころ
先日、家庭用ミンサーを買ったこーだいさんが、それをフル活用した料理を作ってくれました。ただミンチを作る道具だと思っていたら、意外に応用範囲広いぞ!ミンサーが欲しくなる記事です。
料理の話なのにライターとしての本音が漏れてしまう、下記のくだりで笑いました。
「そんな些細な失敗も、川の流れならぬ皮の流れに乗ってすぐに押し流されてしまう。うまくできようができないが、構わずどんどん進められていく。文章を書くときもこんな感じならいいのに。」(石川)

ささやかなおまけ
記事に使わなかった写真

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