シリーズ 出奔(しゅっぽん) 2023年11月13日

知らない町のアパートで過ごす~ハンモックがある一室~

秋。なにかスカッとしたことがやりたいと思っていたら「知らない町の知らないアパートで過ごす企画に参加しませんか」と編集部から声をかけてもらった。

……求めていたのはそんな刺激だ!

そういうわけで、自宅から遠く離れた熊本市のアパートの一室で一泊過ごすことにした。予約したのはハンモックのある楽しげな部屋だ。

こちらはシリーズ「出奔」の1本です。
 

1993年生まれ。京都市伏見区出身、宮崎県在住。天性の分からず屋で分かられず屋。ボードゲームと坂口安吾をこよなく愛している。

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出奔!ハンモックがある一室

縁もゆかりもない町のアパートの一室をAirbnbで借りて生活をするというのが本企画の趣旨である。

泊まる場所はどこでもいいということだったので、近隣で一番栄えている熊本市の中心部に宿を取った。

田舎暮らしが長いからアーバンライフに憧れを抱いているのだ。

こういう景色の場所に住んでいるので都会が羨ましい
夜中に出歩くと人間より動物と遭遇することのほうが多い

より都会人気分を高めるために、日中の仕事が終わってから家に帰らず直接宿に向かうことにした。

職場は宮崎にあるので熊本市内まで2時間少しかかる。都市部の人は通勤に1時間も2時間もかけると聞いたことがあるのだ。ぜひそれを体験しておこう。

いつもは10分で帰れるけど今日は2時間かけて帰る!都会人だから

おれは都会人、おれは都会人、おれは都会人、自己暗示をかけながら車を転がす。

しかし2時間は長い。でも今日はその長さが誇らしいぞ。

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車を走らせること2時間。目がくらむほどの都会!

 特になにも起きず、するーっと宿のある街についた。受付を済ませて中に入る。

すてき!
ソファだ!

臆することなく言おう。この部屋、めちゃくちゃ好きだ。

ホテルみたいに無機質じゃないし、かと言って過度な人ん家感もない。俺だけの秘密基地!という感じがしてとても気に入った。

天井が高い。ベランダから人間の姿が見える。壁紙がセブンイレブンみたいでかっこいい。ソファがある。偉い人間になった気分さえしてくる(ソファは貴族のものだと聞いて育ったので)。

ハンモックもある!

なによりハンモックがあるのがいい。自分ではぜったいに買わないものだし。 

えへへへへ
なまめかしい

何をどうやっても罠に掛かった動物みたいになるから不思議だ。

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普通に生活する

都会に住んでいる人の何が羨ましいかって、徒歩圏内にたくさんのお店があることだ。

普段の自分は家に帰ってもだらだらするだけだが、今日はここの住人になりきって町を歩いてみようじゃないか。

ベランダからの景色。そういえば「マンション」って世の中に普通にあるものだったな…

宿は川のそばにあるので、川べりを歩いて栄えている商店街に向かうことにした。

なんだこの壁

グーグルマップを見ると川のすぐ横を歩いているはずなのに、城塞都市のように壁が高くそびえていて何も見えない。

壁伝いに歩いていると外側に続く階段を見つけた。カタルシス、いざ。どんな川が見えるのか。
 

階段は三段で終わって壁だけがあった。せちがらい。 

壁エリアがおわり、川が見えた

しばらく歩いていると川がちゃんと見える場所に出てきた。水面には川沿いの建物が映り込んでいる。流れは穏やか、澄んでも濁ってもない。う~ん、普通の川だ。 

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