高校では生物選択だった
水菓子にするからには、動物細胞より植物細胞のほうが適している気がする。なんとなく。
ではさっそく、細胞の観察をしてみよう。
学習用の安い顕微鏡がちょうど家にある。雑草からむしってきた葉っぱをプレパラートに載せて、覗いてみた、が。
倍率の上げ方が悪いのか、サンプルの処理の仕方が悪いのか、細胞の内部構造まではよく判らなかった。まあ、判ったところでそれを真似て菓子にするなんてできそうにないけどな。
というわけで、手っ取り早く画像検索し、一番わかりやすそうな模式図をもとに調製。模式図なので、実物と違う色分けをされている部分もあるが、そこはもうそのまま真似しちゃうことにする。
今回は「和菓子」というところにこだわってみたい。といってもほとんど制作経験はないのだが、「セルごよみ」って和菓子っぽい名前が先に思いついたんだからしょうがない。ゼラチンではなく、寒天から作るのだ。クリームじゃなくて、餡だ。
一応、和菓子の作り方をささっと読んだりしてみたのだが、何せ作りますものは「植物細胞」なので、いったい何を参考にしたらいいのだろうか。
しかし何せ「植物細胞」なので、やり方が確立されてるわけはない。和菓子の方法を採る一方、とにかく自由に組み立てていけばいいのだ。そう思ったら、不安にさいなまれていた心が軽くなった。