広告企画 2023年2月27日

木製の箱とアクリル板が組み合わさった立体パズル「Puzzle Box」が楽しかった

またしても編集部から立体パズルが届いた。箱に仕掛けられたギミックを解くパズルだ。受けて立ちましょう。

1992年三重生まれ、会社員。ゆるくまじめに過ごしています。ものすごく暇なときにへんな曲とへんなゲームを作ります。

前の記事:世界のキーボード入力事情調査~中国語・繁体字編~

> 個人サイト ほりげー

またなんか届いた

編集部からパズルが届くのは3回目だ。

今回届いたのはこちらの2種。

Puzzle Boxというシリーズのようだ。

製造元を見るとPuzzle Potatoとある。パズルの会社名にポテトが選ばれることある?

ポテトでもホタテでも何でも来い。こちらにはこれまで培ってきた経験がある。ノーヒントで解かせていただこうではないか。

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【フラメルと賢者の石】錬金術師 ニコラ・フラメルが遺した伝説

さっそく箱から取り出してみよう。最初に挑戦するのはフラメルと賢者の石という作品である。

なにもわからないが、なんかムズそうということだけわかる。

以前解いたClueboxという木製パズルと似たデザインだが、今回のPuzzle Boxにはアクリル板が組み合わさっているという違いがある。古っぽさと未来っぽさが共存した不思議なデザインだ。

説明書があるので読んでみる。

Google翻訳。要するに箱の中に賢者の石が隠されているようだ。

賢者の石といえばハリーポッターである。映画「ハリーポッターと賢者の石」をわくわくしながら見たのは小4の頃だ。ロンが巨大チェスのコマに乗ってぶっ飛ばされるシーンだけ鮮明に覚えている。 

記憶を頼りに描いた、ロンがぶっ飛ばされる直前の様子。涙なしには見られない。

このパズルは正三角形と正方形で構成されている。立方八面体という立体だ。「八面体」の名がつくが、ぜんぶで14面ある。

立方八面体。片手で持つだけで「孤高の天才」の雰囲気を醸し出せるので全員買ったほうがいいです。

さっそく全面チェックしてみよう。

うつくしい…。

14面もあると圧倒されそうになるが、最初のとっかかりはどこだろう。じつは、ありがたいことに"START"と書かれた面がある。

ここから解けばいいのね。たすかる~。

⚠️注意⚠️
できるだけネタバレを避けつつ紹介する予定ですが、どうしてもここからほんのりとネタバレ要素を含みます。

完全にネタバレを避けたい方はここでお別れしましょう。ここまで読んでくれて本当にありがとう。商品はここから買えるようです。
↓↓↓↓

錬金術師の謎を解き明かせ!立体パズルゲーム PuzzleBox

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錬金術をテーマにした、デザインも仕掛けも全く違う2つのPuzzle Box。求められるのは論理的思考のみ。2つの壮大なストーリーがあなたの挑戦を待つ!
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最初の謎を解く

STARTと書かれた面では、穴の開いた正方形がグリグリと動くようになっている。

穴をのぞくと太陽のマークが見えた。正方形の位置によって、他にもいろんなマークが見える。

私はClueboxを解いたことがあるからわかる。基本戦略は「同じ記号を探す」だ。

同じ記号は、別の面にある。

つまり、さっきの穴をのぞいて出てきた記号を、この面でつなげればいいってわけだ。

しかし実際はもっと奥の深い話で、そう簡単にはいかない。詳細は伏せるが、アレアレアレしたときのアレを、アレアレしながらアレする必要があった。

そんなこんなで最初の謎を解くと、アクリルの板がひとつ外れ、いろんな部品がポロっと取れた。失くしそう。
最重要アイテム「ズボンのひもが抜けちゃったときにつかう道具」をゲット。
もうひとつの最重要アイテム、「ちいかわのモモンガみたいなシルエットのパーツ」もゲットした。幸先が良すぎる…。

で、この次のギミックがそれはそれは素晴らしかった。少しのネタバレも無く体験してほしいのでここには書かない。しかしせめて感想だけは伝えさせてほしい。

・ひらめいたときの気持ちよさよ
・導線設計うまいな~
・おしゃれすぎる…

よし、満足した。 

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その後も着々と解いていく

このパズルのいいところは、次に何をすべきかがわかりやすいところだ。

やみくもに解けそうな面を探すというよりは、「これがこうなったということは、次はここが解けそう」みたいな感じで理詰めで解ける。導線が明確でストレスがなく、謎を解く気持ちよさだけを100%感じられる

その後も着々と解いていき、気が付いたら手元には部品だらけに。これぜったいに失くすやつだ…。

なんやかんやでいよいよ最後のギミックだ。じつは、最初からあやしいと思っていた面がある。

この面。3つのアクリル板が合わさる特異な面だ。

上の画像はプレイ前のものである。 それが今となっては周りのアクリル板が外れた状態だ。

ラスボスへの挑戦権を得た感じがする。ハナダの洞窟前のおじさんがどいた状態。

これまでに出てきた情報を組み合わせて考える。解くのに必要なステップが何個もある。数々のひらめきを経て導き出された手順にしたがうと…

ゴゴゴゴゴ…。謎は解けました。中に入っていたのは賢者の石。これで私は不老不死

いや~、すごかった。Clueboxと比べてストーリー性はやや劣るものの、暗号解読とギミックの組み合わせが絶妙である。

知恵の輪みたいにやみくもにガチャガチャやっていては一向に解けず、頭を使って暗号を解く必要がある。

その暗号のヒントは物理的なギミックによって提示されているのだが、その提示方法がエレガントである。大満足。

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【ニュートンの謎の発明】ニュートンの遺した秘密

もう一個のほうもやるぞ~。

木製の正四面体にアクリルがぶっ刺さっている。

形が大胆すぎる。なんというか、いままでもっと箱っぽさがあったではないか。急にどうしちゃったんだ。上京と同時に大学デビューした学生みたいになっている。

ニュートンが残した謎の物体の中に、反重力装置が入っているのだろうか?
それにしても美しい。このままずっと眺めていたい。開ける前のこの状態がいちばん美しいのではないか?もはや解くのは野暮な気がしてきた…。

でもいちおう全面チェック!

先ほどのパズルと比べてギミックが少ない感じがする…?(しかし実際に解いてみるとそんなことはなく、ギミック満載のやばい箱でした。)
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相棒とともに

今回はどこにもSTARTが書かれていない。しかし、一個あきらかにあやしい場所がある。

正四面体の中の、ちっちゃい正四面体の部分。あやしい。
なんにもしてないのにぽろっと取れた。えぇ~。

なるほどこれは面白い。このパズルでは最初からアイテムが手に入るのだ。これは相棒。アニメの主人公の肩に乗っている妖精みたいな存在である。

主人公に適切な情報を与え、ストーリーを円滑に進める存在。

この相棒をうまいこと使ってパズルの謎を解くのだ。

うまいことやっている様子。気持ちのいい瞬間だ。

物理パズルはこの瞬間がたまらない。正しい手順を踏むと急にダイアルを回せたり、びくともしなかったツマミをスルスルとひっぱれたりする。こういうのを何回も味わえるのが楽しい。

面白かったのがこのボール。最初はほとんど動かせないのだが、何個かのギミックが組み合わさって動かせるようになる。

そして、いろいろ頑張るとボールが左側の歯車エリアに移動する。そうすると今度はボールで歯車を回せるようになる。

しかし、そこから先は歯車をどこに合わせるかがわからないと進めない。結局は暗号解読が必要なのだ。

このパズルは暗号解読の本気度合いがすごい。どの面でも暗号解読が必要で、かなり悩まされる。しかしそれが面白い。ときには「そんな使い方するのかよ~」みたいなギミックを使わないと暗号が解けなかったりする。

ニュートンが残した箱の中身

紆余曲折を経て、なんとか解くことができた。やった~!

箱の中に入っていたものは、反重力装置の部品と組み立て図だった。さよなら重力。
反重力装置の部品と組み立て図。「なるほどそう来たか!やられた~!」という気持ちになった。(濃厚ボカシでいかせていただいております。)

どちらのパズルも面白かった

どちらのパズルも自分ひとりの力でノーヒントで解くことができた。すごい。自分けっこう得意かもしれない。(すごいのは筆者ではなく、解いた人をその気にさせるパズルのギミックである。)

どちらのパズルも面白かったが、おすすめするとしたらどっちだろう。

サクサク解けるのは賢者の石のほうだ。初心者にはこちらをおすすめしたい。

いっぽう、骨太なのはニュートンのほう。とにかく凝ったものに挑戦したい人はニュートンのほうがおすすめ。難しいですが、その分達成感も大きいと思います。

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