特集 2023年12月4日

香川県、小豆島・大部港⇔岡山県・日生港のフェリー航路がなくなるので乗った

岡山県の日生(ひなせ)港と香川県の小豆島、大部(おおべ)港を結ぶフェリーが2023年12月1日より休止となる。名残惜しいのでそのフェリーで小豆島へ行ってきた。

1984年生まれ岡山のど田舎在住。技術的な事を探求するのが趣味。お皿を作って売っていたりもする。思い付いた事はやってみないと気がすまない性格。(動画インタビュー)

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なくなり過ぎてやしないかフェリー航路

船旅の非日常感が好きだ。

しかし最近ちょっと待ってくれよ、と思うくらいフェリー航路が急激に減っている。

こちらの記事でも書いたとおり岡山県の宇野港と香川県の高松港の航路が無くなったのも記憶に新しい。しかしこの時は瀬戸大橋の通行料の引き下げで過酷な競争にさらされたためだった。本州と四国の間は離島ではないので国の補助制度も存在していない。

このところのフェリー航路の減少は離島でさえ例外ではない。

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小豆島も航路が減っている(アニメーション)。小豆島の北側にぽっかりと航路の空白地ができてしまう。

小豆島は瀬戸内海の各地からフェリー航路がハブ(集約点)のようにつながっていたが、高松港から草壁港のフェリーは2021年3月31日で運行を休止、日生港大部港のフェリーも2023年12月1日より運行が休止となる。2年ほどの間に立て続けだ。

休止と言えば聞こえはいいが事実上の廃止である。

日生港と大部港の航路は過去に何度も利用したこともあり名残惜しい。最後にもう一度、日生から大部へフェリーに乗って小豆島へ行ってみよう。

人だけ乗るか、車も乗せるか

フェリーで悩ましいのは人だけ乗るか、車も乗せて持ち込むか問題である。他の公共交通機関にはないフェリーならではの問題だ。

ちなみに人だけ乗ると片道一人あたり1,160円だが、車を乗せると小さな軽自動車でさえ6,450円。車の大きさが大きくなれば値段は上がる。

車を島に置いて帰る選択肢はないので必ず往復で12,260円だ。

リーズナブルなのは人だけ乗る方法であろう。

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左の建物が日生駅、中華料理店を挟んで右の建物がフェリー乗り場。

日生は駅とフェリー乗り場がとにかく近い。鉄道からの連絡もしやすく公共交通機関を利用して人だけ乗るのも便利だ。

一方でちょっと贅沢ではあるが車を持ち込む方法もある。(バイクや自転車なども載せられる)

小豆島の罠

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小豆島を見渡す。もちろんほんの一部。

小豆島は名前に「小」とか「豆」と付くのでかわいくて小さな島のイメージを持つだろう(僕も初回に自転車で回ろうとしていた)。しかし実際には一周120kmほどもあり、かなり健脚でないと自転車はきつい。車で一周しても3時間くらいかかる巨大な島である。

この小豆島の罠は一種の叙述トリックと言える。

車を乗せると無理なく自由に小豆島を回ることができるので、今回は車を乗せることにした。

教習所でも習わない車でフェリーに乗る方法

とはいえ僕は車でフェリーに乗ることは滅多になく、教習所でもフェリーの乗り方なんて習っていない。

倉庫番ゲームみたいにフェリーから車を出せなくなったらどうしよう。

そんな不安を胸に日生港にたどり着くと、そこにはすでに多くの車が列をなしていた。

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港にはすでにフェリーに乗る車がたくさん待っている。

どこに並べばいいのかもおぼつかないので、この時点でちょっと面食らってしまうが、誘導の人がたくさんいて案内してくれる。

車をレーンに止めると名乗ってもないのに僕の名前を知っていた。なんで名前が分かったんだろうと不思議だったが、インターネットで予約していた際にナンバープレートを入力していたので、照らし合わせたのだ。

車列に車を駐めると出港の20分前までには車に戻るように促される。

せっかくなので日生港のすぐ向かいにある有名な店へ。

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店名は哲也渡船。釣り客などを運んでくれるチャーター船のお店だ。

店名が俳優の渡哲也さんっぽいということで時々ネットでバズったり全国のバラエティ番組でも取り上げられたりする地元では有名なお店だ。(なお渡哲也さんとは関係ないらしい)

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船名はフェリーひなせ、結構大きなフェリーだ。

そうこうしているうちに出港時刻が近づき、フェリーが近づいてくると記念の写真を撮る。

つられて周辺で待っていた人たちもパシャパシャ撮影し始めた。この勇姿を拝めるのもあとわずかだ。

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