- 企画説明
- ウエストの生そば、そして競艇~2026 冬の置き去り その1 八幡宿(玉置標本とヨシダプロ)
- 直売所のオリキャラから「暮らし」が見えてしまった~2026 冬の置き去り その2 市原市(佐伯と石川大樹)
- ふるまい豚汁、林の奥からきこえるEDM、ビンゴゲームの一等はエアサスペンション〜2026 冬の置き去り その3 長柄町(唐沢むぎこと文園うどん)
- カラオケから始まる迷子の旅~2026 冬の置き去り その4 茂原(つりばんど岡村ととりもちうずら)
- 寒風吹きすさぶ房総半島の平野を3時間近くひたすら歩く〜2026 冬の置き去り その5 大網白里市(西村まさゆきと伊藤健史)
- 千葉の東金で湖を見て梅を買う 大満喫の2時間47分~2026 冬の置き去り その6 東金(北向ハナウタと與座ひかる)
- トラウマを払拭したいが時間がない~2026 冬の置き去り その7 九十九里(べつやくれいと井上マサキ)

念願の置き去り旅
デイリーポータルZで定期的に行われるこの置き去り旅を、ずっとずっと羨ましく思っていたのだ。
毎回平日に行われてきたためサラリーマンの自分は歯がゆい思いをしてきたが、今年は日曜に開催されるとのこと。はい!絶対参加させてください!
参加メンバーはライター14名。2人組で7チームに分かれて千葉のそこかしこでいきなり置き去りにされていく。
なんとなく、自分は序盤でくじに当たり、かなり東京に近い位置で降ろされると思っていた。
ただ、進めど進めど降ろされるのは他のメンバーばかり。聞いたところ最後のチームは海まで行けるらしい。えー、どうせなら海まで行きたい!
残すは我々含む2チーム、ここまで来れば海を見られるかは50%の確率。頼む!おれを海まで連れてって!
後半のチームほど、現地に滞在できる時間は少ない。ただしここに海はない。絶妙な引きで降ろされることになった我々である。
ただいま11時35分、迎えのバスは14時20分。2時間45分の観光がスタートした。
よざさんと筆者(北向ハナウタ)。わりと「どうにかなるっしょ」タイプの二人である。不安もない、ただし見通しも時間もない旅だ。
※ただこの時よざさんはビビるほど車に酔っていたそうです
はじめての東金と美味しいピザ
東金、実は学生時代からの友人の出身地で昔からよく聞く地名だったのだ。なかなか行く機会もなかったのだけど、まさか20年越しで偶然降ろされるとはな〜。
さて、時刻は昼前。
まずはお腹を満たさねば、という訳でバスを降ろされてすぐのところにあったイタリアンの店に入る。地元の食材を扱っているとのこと、今回の旅にうってつけだ。
奇跡的に外観を二人とも撮り忘れています。観光の記事でそんなことある?
料理の待ち時間で観光スポットをリサーチする。
残り時間、移動時間も考慮すると行けて1箇所だろう。この場所選びをミスったらこの記事はもう終焉である。
東金市のサイトを調べる、食虫植物の群落地がある。うーん、めちゃ気になるけどこの悪天候向きではないかも。Instagramで「東金」を検索する、うーーん、”映え”スポットだ、どうだ?東金出身の友人に連絡したところ「何もないよ…」とのこと。そんなことないって。
おれは東金産のオリーブと3種のチーズを使ったピザ。関東でもオリーブって育つんだなあ。
これが本当に美味しいのだ。食材の鮮度がいいのかな、コースのサラダもやたら新鮮でうれしい。家から近くにあったら絶対通うのに、近くにないから美味しいんだろうな〜。
行き先は、ここからタクシーで10分ほどの八鶴湖という湖に決まった。
よざさんの提案で、道の駅で何か食べられるものを買って、湖で食べよう、という話になる。それ!めちゃいいと思います!
行きのタクシーでは運転手さんにいろんな話をしてもらった。
ーこのあたりの観光スポットってありますか?
運転手さん「観光スポットねえ・・・」
道中、運転手さんからラムネとのど飴をいただく。
「うちの孫が、”じいじは顔が怖いから、お菓子を配らないとお客さんが話してくれないよ”って言うもんだから」
お孫さんは11歳とのこと、かわいくて仕方ないだろうな。
3時間弱って観光にちょうどいいのかも
ここは御成街道の終点。なんでも徳川家康のために造られた人工の湖なのだそうだ。湖まわりの樹木は桜で、春のシーズンは多くの人が訪れるとのこと。
湖を時計まわりに、3分ほど歩くと歴史を感じる建物がある。
一時期は千葉の三大旅館と称された、国登録有形文化財。コロナ禍などもあり現在は営業を停止し、市民団体によって丁寧に保管されているそうだ。
この荘厳な雰囲気に気圧されたよざさんの動きが止まってしまった。
よざさんは表情が豊かだ。見習いたいな。
少し見学させていただいたのち、ゆっくり湖を回る。
よざさんと、3時間って意外と観光にちょうどいい時間なのかも、と話す。
これくらいの時間だと休憩を挟むことなく、ひとかたまりのテンションで一気に駆け抜けられる。400m走くらいの感覚。小さなおもしろそうなことを拾い上げながら楽しめる旅だ。
八鶴湖を離れる。残り1時間、まだ時間はあるぞ。

