勝手に修学旅行 2026年4月29日

小田原でかまぼこ作り体験をする「ジャージ着用」の日〜勝手に修学旅行

「大人だけど修学旅行に行ってきてください」というお題を受けて、一番最初に思ったのは「絶対に体験学習をやりたい」だった。

修学旅行の日程の中で体験学習をやる日といえば、ジャージだ。しおりに「ジャージ着用」って書かれてる日。

学校指定のジャージを着て、旅行先の伝統技術を学ぶ。それが俺の修学旅行だ!!

会社員。色んな仕事をして色んな街に住んで今に至る。粘土で形を作るのが得意。うどんよりもトンカツが好き。

前の記事:羽田空港から多摩川沿いを30km歩くイベントに参加した。テコンドーの道着で。

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こちらは「勝手に修学旅行」の1本です
大人だけど修学旅行ということで旅に出る。うその設定から始まる旅、2026年のエイプリルフール企画です。修学旅行という設定はうそですが、旅の感想は本物です。エイプリルフール企画として4月は毎週水曜日に掲載します。
企画説明
いろは坂・華厳の滝へ行く(べつやくれい)(2026.4.1)
豊橋総合動植物公園のんほいパーク(鈴木さくら)(2026.4.1)
日光おもろ旅(林雄司)(2026.4.1)
雨の浅草・北斎美術館・スカイツリーを巡る~勝手に修学旅行(2026.4.8)(んちゅたぐい)
一歩踏み間違えると死ぬ絶景がある沖永良部島〜勝手に修学旅行(2026.4.9)(西村まさゆき)
AI教師に導かれて、奈良・明日香村で巨石を愛でる~勝手に修学旅行(2026.4.9)(こーだい)
鎌倉で私立気分を味わう〜勝手に修学旅行(2026.4.15) (とりもちうずら)
「写ルンです」で思い出が遅延してやってくる高尾山の旅~勝手に修学旅行(2026.4.15)(與座ひかる)
僕たちは浅草を知らない〜勝手に修学旅行(2026.4.15) (トルーと北向ハナウタ)
30年前に弁当の汁漏れで台無しになった鎌倉修学旅行をやり直したい~勝手に修学旅行(2026.4.22)(石井公二)
原宿で白昼夢~勝手に修学旅行~(2026.4.22)(つりばんど岡村)
戦前の東京修学旅行案内で巡るハード旅~勝手に修学旅行(2026.4.22)(唐沢むぎこ)
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修学旅行前日の下準備

行き先は小田原にした。小田原にある鈴廣かまぼこ博物館では「かまぼこ作り体験」ができるという噂を聞きつけたためだ。
完全に体験学習をベースに行き先を決めた。こんなの修学旅行以外にないだろう。

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しおりはWordで作りました

しおりの表紙には高校名を記載し、名前を書き込めるようにした。
小田原なので高校名は「市立蒲鉾高校」だ。略してカマコー。

中学生の頃、「しおりに学校名と名前が書かれているから、万が一紛失したら地域の人に『この学校の生徒はだらしないんだな』と思われてしまいますよ」みたいな話を担任から聞いた気がする。(うろ覚え)

このしおりを落としたら、存在しないカマコーが「だらしない学校」と思われてしまうので絶対に紛失できない。若干の緊張感。

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小田原に出発

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おはようございます。JR赤羽駅から湘南新宿ラインに乗って小田原に向かいます。
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小田原に着きました!高校の頃の修学旅行での写真は大体こんなちょけた顔で写っていた

撮影係として修学旅行に同行するK氏は海外生まれ海外育ちなので、これが人生初の修学旅行となった。

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当日に駅で見慣れない「しおり」を渡され、硬直

今回の修学旅行は着いたらいきなり昼ごはんというスケジュールなので、さっそく小田原駅前で美味しい海鮮丼を食べました。

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生しらすが乗った海鮮丼だ〜!
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「修学旅行なのに一人で食ってる奴」感がすごい。修学旅行の写真として親が見たら心配になりそう

海鮮丼を食べ終え、小田原駅から路線バスに乗る。
10分くらいで鈴廣かまぼこ博物館に到着!

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高速バスの前で写真を撮ると修学旅行っぽくなるぞ!

鈴廣かまぼこ博物館には、かまぼこ・ちくわなどの「練り物」について学べる展示がずらりと並んでいる。

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1本のかまぼこに7匹分のすり身が使われてるのか〜
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小田原かまぼこの主原料は「グチ」という魚なのか〜

かまぼこに関する知識量が高まったところでいよいよかまぼこ作り体験だ!

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かまぼこ作り体験がスタート

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まずは髪の毛をおおうネットとエプロンを着用。かなりテンションが上がっている様子

準備が整うと、博物館のスタッフの方が「ここに並んでください」「移動してください」といった指示をテキパキと出してくれるのでひたすら従う。修学旅行っぽい。

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持ち場には、かまぼこ作りに使うすり身がアイスクリームみたいに並べられている。
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包丁を使って、すり身を板に擦り付けてかまぼこを作るらしいぞ!左官屋さんみたい
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かまぼこ職人さんの手元がスクリーンに映され、作り方の説明を聞く。鮮やかな手つきでみるみるかまぼこが出来上がり、参加者からは悲鳴のような感嘆の声が響いた

私はここで「難しそう!上手にできないかも〜」とか言いつつも心の奥底では「絶対にこのグループで一番上手くかまぼこを作ってやる」と思っていた。

というのも、小学生の頃から手先の器用さだけが強みだった私は、修学旅行でのものづくり体験が唯一の輝ける時間だったのだ。

日光でのひょうたん絵付け体験、京都での清水焼体験、さらには社員旅行での箸作り体験まで、あらゆる教室で周囲から「あら上手ねえ〜!!」と言われ続けてきた。今回のかまぼこでもあまりの上手さに移籍オファーが来るかもしれない。

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さっきの説明で職人さんの手つきは完全に掌握した。あれを真似すれば完璧なかまぼこになるはず!!
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全然ダメだ。笑うしかねえ

そもそも小田原かまぼこの職人は国家資格であるため、修学旅行と言い張って体験に来てるようなペーぺーの大人(ジャージ姿)が急にできるわけがないのであった。

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職人さんの手つきを真似するのは諦め、包丁で表面を撫でながらかまぼこを成形すること2、3分
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デコボコしているがなんとかかまぼこっぽくなった。右隣のK氏も黙々とかまぼこを成形

我々素人はかなり時間をかけてしまったが、職人さんは10秒くらいで完璧なかまぼこを作り上げていた。凄すぎる……

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出来上がったかまぼこは蒸し器に入れられ、蒸しあがったら持ち帰ることができます

気を取り直してちくわ作りだ。かまぼこはダメだったがちくわは上手に作れるかもしれない。今回こそ完璧なちくわを作ってチヤホヤされるぞ!!

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リベンジに燃えるちくわ作り体験

ちくわの作り方はかまぼこと全く違った。

①まな板にすり身を薄く伸ばす
②伸ばしたすり身の右側に竹の棒を押し付ける
③包丁をまな板に対して45°くらいの角度で当ててスライドさせ、まな板からすり身を浮かせて剥がしていく
④剥がれた薄いすり身が巻き付くように、竹の棒をくるくる回していく

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包丁の角度が難しいが、かまぼこよりは動きのイメージが付きやすい。これならいけるかもしれない!!
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全然ダメでした。最後に包丁に余ったすり身を擦り付けたせいで円柱状にならず、ブラキオサウルスの生首みたいになった。

すり身というマテリアルの繊細さ、奥深さに慄いていると、隣で静かに作業していたK氏が「できましたよ」と言ってきた。

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そこには見事な円柱状に仕上がったちくわのすり身が。お前が上手いんかい!!
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出来上がったちくわは「ちくわ焼き機」にセットされ、20分くらいで焼き立てを食べることができます
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焼き上がったちくわ。K氏の作品(右)のクオリティが高すぎて食品サンプルみたいになってた
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焼き立てのちくわはほんのり温かく、香ばしくて美味しい。また「修学旅行なのに一人で食ってる奴」になってしまった
〜かまぼこ・ちくわ作り体験を通して〜
過去の栄光にすがって、おごり高ぶってはいけないということを学びました。そして、かまぼこやちくわを手作業で作り上げる職人さんの技術力に深い感銘を受けました。
スーパーでかまぼこやちくわを見る目が変わりました。

⏩ 次ページに続きます

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