勝手に修学旅行 2026年4月15日

「写ルンです」で思い出が遅延してやってくる高尾山の旅~勝手に修学旅行

27枚一本勝負

家に修学旅行の思い出写真たちが眠っている。久々に見返すとどれも「写ルンです」で撮った写真だ。

写ルンですだけ持っていけば、当時の修学旅行っぽい写真が撮れるのではないか。試してみました。

1990年沖縄生まれ。営業日のお昼休みに(ほぼ)毎日更新する「今日の休憩」というブログを運営しています。

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2003年の修学旅行

私が中学生の頃、九州に修学旅行に行った。

当時は携帯電話やデジタルカメラがギリ身近になかったので、写真を撮りたい人は「写ルンです」を持って修学旅行に参加することになっていた。

するとどうなるか。今とは違って

旅行後、思い出を振り返るまでに若干のラグがでることになる(現像・プリントのため)

旅行から帰ってきて「そもそもどんな写真を撮ったっけ?」と忘れかけた頃、現像した写真を取りにいくと

夕食の様子や、初めてのスキー、寝る前の謎のノリなど、あらゆる思い出が押し寄せてくるのだ(2003年当時の写真です)

この体験→写真までのラグこそ「修学旅行」だったのではないか?

あの思い出の遅延をもう一回味わいたい!

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27枚フィルムで高尾山へ

というわけで写ルンですだけを持って高尾山にきました。

ライターなのでいつもならこうした取材にはデジカメを持っていき、100枚以上は撮影するが今日は

この激軽カメラ一本勝負である。不安すぎ
一枚撮るごとに巻き上げとかあった!
本当に27枚しかない。デジカメがもう恋しい。

この写真を最後に、山へ…行ってきます……。

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現像

旅行から帰ってきて、ふつうに生活してたらカメラの存在を忘れ、1週間が経った。スマホで撮らなかったので思い出の振り返りもできなかった。

重い腰をあげてようやく現像しにいく。

もらった瞬間なつかしくて「ヒッ」と声が出た写真屋さんの封筒
開けたらフィルムがでてきた!!!フィルムだ!!

 いよいよ写真を取り出そう!と思って残りを取り出すと

スマホ転送サービスのQRコードと、写真が小さく印刷されたシートだけでてきた。
え?たしかにデータ化は頼んだけど…
明細書を見る。「現像」が写真プリントを指すのかと思いきや、プリントはまた別らしい。2380円払っても写真は別料金。令和の現像むずかしい!

写ルンですだけでも2900円ほどしたので、既に使った金額が5000円を超えている。なのに写真がついてこない。貧乏学生時代にやっていたことが、いまはラグジュアリーな趣味になっている。これが経年…。

慌てて写真の印刷もしてきた。さらにお金がかかった。すごい。

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できた写真を見てみよう

印刷できたので並べてみよう。

わーー!!すでに「あの頃の修学旅行の思い出」感すごい。
謎のかわいさがあってテンションがあがる(言い忘れましたが母といきました)

せっかくなので皆さんともアナログ中心に振り返りつつ「写ルンですってこうだったわ〜」の懐かしさを振り返っていきたいと思います。

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写ルンですあるある①:どうしても自撮りが増える

記念すべき一枚目を見て行くと

母と高尾山口駅前で撮った自撮りでした。本当は駅名も入れたつもりが全然入ってない!

これは撮影しながらも思ったことなんですが、何せ27枚しかないので「いかに無駄に使わずに思い出を残すか」ということに頭がいく。

するとどうなるかというと「風景は最悪検索すれば出てきそうなので、自分たちをめっちゃ撮らなきゃ!」という心理が働くことになった。

そういえば中学校の頃の写真も自分たちの写真ばかり残っている。

ざっと並べただけでもこんなに自分たちを撮っている。普段母と旅行に行っても2人で自撮りすることなんてほとんどないのに…!

写ルンですあるある②:フラッシュ使い忘れると詰む

これは帰ってきて「あ!」と思い出したことなのですが

そういえば「写ルンです」ってフラッシュ機能があった!しまった!一回も使ってない!
というわけで4枚の暗くてよくわからない写真が印刷されるはめになりました

当時の修学旅行のアルバムを見返しても、こういう「無」の写真がいくつかある。あの悔しさを20年ぶりに思い出した。

母親も現像した写真をみて「フラッシュ使わないとこんなに暗くなるんだっけ、スマホばっかりになって忘れてた…」と驚いていた。

写ルンですあるある③:思い出の素敵度が増す

フィルムカメラで撮ると、スマホのように高精細に映らない。のでなんとなく「脳で思い出す記憶」と近いような、ちょっとアバウトな写真たちができあがる。

データでダウンロードした写ルンです写真。なんか木漏れ日とかが夢っぽくて綺麗
これは母のスマホで撮った写真。もちろん綺麗なのだが、いろいろ細かくはっきりうつるのでよりリアルで情報量の多い思い出に

フィルムカメラっておしゃれな人の趣味…というイメージでこれまで縁がなかったが、このちょっとざらっとした画質で思い出を残すと要素がよいぐらいに削がれて「撮った当時の純粋な楽しんでる様子」が抽出されてうつるんだなぁと学びがあった。

こちらもデータ版。うしろの自販機とか人とかが曖昧でよい。「山頂に登ったときに、ただ母と喜んだ感じ」が当時の心情と近い形で思い出される

 また、思い出を手に取って眺めるのは久しぶりで

当時の自分を「手に持てる」って今更だがちょっと面白いと当たり前のことを思った。謎の良さ

だいぶ修学旅行感のある写真がとれて満足

27枚しか撮れないが、お金をかけて印刷、現像するので「きちんと自分を残そう」という気になって新鮮でたのしかった。

また、思い出が遅れてくるのもよい。冷静になったあと「こういうことあったね!」と遅延して笑う面白さがあった。 

一応感動した景色も撮ったけど、こういうダイナミック系はスマホやデジカメが良さそうではあった

ぜひみなさんも大事な旅行には写ルンですを持って行き、27枚で厳選するむずおもしろさを体験してみてください。

編集部からのみどころを読む

編集部からのみどころ
27枚しか撮れない写ルンですを持っての高尾山。『不安すぎ』というコメントに激しく同感。
お母さまが撮ったスマホの写真と写ルンですの写真違いが明確です。
プリントして真っ暗な写真があったときの絶望感を思い出しました。(橋田)

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